こんにちは!のぶやんです。
今回は、レンズ雲について解説していきます。
レンズ雲ってどんな雲のことをいうのか?レンズ雲はどうやってできるのか?解説していきます。
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レンズ雲ってどんな雲なの?どうやってできるの?
レンズ雲ってどんな雲のことを言うのでしょうか?
レンズ雲は、呼び名のとおりレンズみたいな形をしている雲のことをレンズ雲といいます。
レンズ雲を写真でみるとこんな感じです。
実際のレンズと比べてみると形状が似ているの、レンズ雲って言われる理由がわかりますね。
あとは、アーモンドや豆のさやっぽくみえたりもしますね~。
レンズ雲は、巻積雲・高積雲・層積雲でみられます。
巻積雲は上層雲、高積雲は中層雲、層積雲は下層雲なのでどの高度の雲でも見ることができる雲になります。
このレンズ雲はどうやってできるのかというと、山などの地形の影響によって発生します。
山は風の流れを大きく変えてしまって、山を越えると風が上下に波打つような動きになります。
これを山岳波といって、この山岳波の影響によって波打った風の凸部分に雲ができてこの雲がレンズ雲になります。
図にするとこんな感じです。
ちなみに、山をこえるような気流ができるときは、比較的大気の状態が安定していて、上空の風の強い時に起こります。
実際にレンズ雲が出ていた事例をみてみよう
実際にレンズ雲が出ていた事例を紹介します。
2023年2月18日のお昼ごろに宮崎市内の街中でこんな感じでレンズ雲ができていました。
天気図だとこんな感じで高気圧圏内ですが高気圧の中心が東に遠ざかっていて南寄りの風が吹きやすそうな場になっていました。
ちなみに宮崎市内から南西側には鰐塚山という1118mの山がありました。
その時の大気の状態や風をみると、850hPa付近には安定層があって、風も25ノットくらいの南西風が吹いていました。
なので、宮崎市の南西側にある鰐塚山に南西風が吹くことで山岳波が起きて風が波打ったことで宮崎市内ではレンズ雲ができたものと考えられます。
あと、その時の衛星画像もどんな感じだったかのせておきます。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「レンズ雲とはどんな雲?でき方は?解説します」でした。
読んでいただきありがとうございました。