こんにちは!のぶやんです。
今回は、彩雲がどんな時に見ることができるのか?条件はあるのか?解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 家族だんらんが好き
彩雲とはどんな雲?
彩雲は、太陽の光が高積雲などの雲の縁を通過する時に、特定の色が強まって雲が美しく色づく現象のことです。
雲には積乱雲・積雲など雲の種類がありますが、この雲の種類のことを言っているのではなく雲の状態を表しています。
写真でみるとこんな感じです。
彩雲の雲の色のイメージ的は真珠貝みたいな色合いですね。
美しいですよね~。
まれにしか見られないことから、昔からめでたいことのある前兆とか言われています。
また、彩雲には景雲、慶雲、紫雲、瑞雲などと言った呼び方もあったりします。
さらに彩雲が縁起が良いからと神護景雲、慶雲という年号にまでなったこともあります。
慶雲は704~708年なので飛鳥時代で、神護景雲は767~770年なので奈良時代の年号になります。
日本の歴史にまで影響を及ぼしてて、日本人って昔から彩雲好きだったんですね。
昔はまれにしかみられないとされていましたが、実際は、彩雲がどのタイミングでできるのかをちゃんと理解していれば割と見ることができる現象ですので解説していきます。
彩雲はどうやってできる?いつ見れる?出現条件や見つけ方は?
彩雲はどうやってできるのでしょうか?
彩雲ができるときっていうのは、太陽に近づいた雲の縁のところにできやすいです。
写真でみるとこんな感じで太陽のそばに近づいた雲の縁のところで彩雲ができています。
なぜ彩雲がこんな美しい色になるのかというと、雲は雲粒でできていますが、この雲粒(水滴)の端を太陽の光が回り込むことによって発生します。
この雲粒の端を太陽の光が回り込むことで回折という現象が起きてることで、分光していわゆる7色に分かれて見えるようになります。
回折による分光のイメージはこんな感じです。
この雲粒の大きさが違うと回折による光の進路が変わってきて、消えかかっている雲で見えることが多いって言われています。
彩雲ができる仕組みを説明したところでじゃあ具体的に、どの種類の雲で彩雲が起きやすいのか?ですが巻雲、巻積雲、高積雲、積雲が彩雲が見えやすいです。
巻雲とは、こんな感じの雲でホウキで掃いたような雲で雲の分類でいうと上層雲にあたります。
巻雲にできた彩雲を撮影されてる方のつぶやきをもってきました。
続いて、高積雲とはこんな感じの雲で羊が群れているからひつじ雲って言われたりします。
雲の分類だと中層雲に分類されます。
高積雲は写真だとこんな感じです。
高積雲でできる彩雲はこんな感じです。
最後に積雲とはこんな感じのもくもくした雲で分類でいうと下層雲になります。
積雲にできた彩雲を撮影されてる方のつぶやきをもってきました。
なので彩雲の出現条件や見つけ方としては、まず高積雲、巻雲、積雲をみつけて、さらに雲に太陽に近づいた時に縁のところにできやすいってことになります。
個人的には、彩雲が特に出現しやすいのは高積雲だと思います。
なので初心者の方は高積雲で彩雲をみつけましょう!!
あと太陽が出ていないといけないので天気が良い時っていうのもありますかねえ~。
彩雲が出るのに季節や場所はあまり関係なくって条件を満たしてれば彩雲を見つけることができます。
実際に撮影したいって人に向けてですが撮影の際には、太陽の近くを見るのでサングラスの着用をおススメします(太陽は直接みると数秒でも危険ですので注意してください!)。
太陽から目を守るために建物等が近くにあれば、太陽が隠れるような位置から撮影するようにしてください。
あと、撮影するカメラについてですが、一般的なケータイカメラで十分綺麗なのが撮れます。
実際に彩雲を見つけてみた
続いては、僕が実際に高積雲にできてる彩雲をみつけたので紹介していきます。
2022年10月10日11時頃に福岡県で彩雲が見えてました。
天気図だとこんな感じで寒冷前線が東のほうへ通過していました。
衛星画像でみると低気圧によって発生した中層雲、上層雲が段々東に流れていっていました。
別の衛星画像だとこんな感じです。
空を見上げてみるとこんな感じで日差しも出てきていて天気も良い所に高積雲がプカプカ浮いていました。
そんななかで太陽に重なりそうな高積雲を発見!(画面右側に太陽がありました)
雲が太陽と重なるタイミングで雲の縁が美しく色づき彩雲が見ることができました。
同じ日にツイッターでも福岡県で彩雲を見つけられてるかたがいたので載せておきます。
こちらも高積雲で彩雲が出現したみたいですね~。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「彩雲とはどんな雲?いつ見れる?出現条件や見つけ方は?解説します」でした。
読んでいただきありがとうございました。