ひつじ雲がでると翌日雨が降る?天気が下り坂になるのはなぜ?解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

天気のことわざに「ひつじ雲がでると翌日雨が降る」っていうのがありますがなぜ天気が下り坂になるのか?

解説していきます。

のぶやん
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ひつじ雲ってどんな雲?

そもそもひつじ雲ってどんな雲でしょうか?

ひつじ雲は、羊が牧場で群れているように見えるからひつじ雲といいます。

写真でみるとこんな感じです。

雲の種類を10種類に分けた10種雲形でいうと高積雲にあたります。

空の高さでいうと、2~7キロくらいにできます。

季節を問わず見つけることができる雲になります。

高積雲は大体は水滴でできていますが、一部氷晶となることがあります。

ひつじ雲がでると翌日雨が降るといわれるのはなぜ?

天気のことわざ「ひつじ雲がでると翌日雨が降る」っていうのがありますが、なぜそんな風にいわれるのでしょうか?

それは、ひつじ雲が低気圧がやってくる前にあらわれる雲だからです。

低気圧からは、温暖前線と寒冷前線が伸びていることが多いです。

温暖前線は寒気の上に暖気が乗り上げるような形で、暖かい空気が上空に上っていきます。

図にするとこんな感じです。

低気圧付近の温暖前線では乱層雲、離れたところで高層雲、さらに離れたところでは巻層雲となっていきますが、高層雲と同じくらいの高さにあるのがひつじ雲(高積雲)になります。

低気圧から離れたところでひつじ雲ができるってことですね。

ひつじ雲が見えたその後に温暖前線や低気圧本体の雨雲が近づくことがあることから「ひつじ雲がでると翌日雨が降る」ってことわざとして言われるようになったと考えられます。

昔からこのことわざは73%程度の確率で当たるといわれていて天気のことわざの中では当たるほうかなと思います。

ただ、単にうろこ雲がでているって場合もあってはずれることもあるので低気圧が近づいているかな?と天気予報や雨雲レーダー、天気図などで確認してみるともっと確実かなと思います。

実際にひつじ雲がでると翌日雨が降った事例を紹介

実際にひつじ雲を見かけたのちに雨が降った事例をみてみましょう。

2022年3月17日の朝にこんな感じで福岡県でひつじ雲をみかけました。

ツイッターでも同じ日に福岡でひつじ雲だって見かけてる人がいました。

この日の天気図でみるとこんな感じで17日の時点だと中国大陸に低気圧の中心があって中心からは前線がのびています。

さらに衛星画像をみてみましょう。

低気圧付近からの雲が九州付近にまでひろがっていました。

レーダーをみると昼過ぎの時点で九州の西海上にまとまった雨雲があって九州のほうへ進んできていました。

翌日18日の天気図をみてみると低気圧は発達しながら九州付近にまで進んできていました。

温暖前線と寒冷前線もしっかり伴っていますね。

衛星画像だと低気圧本体の雲に九州は覆われていました。

さらに18日のレーダー画像を見て見ると福岡県全域で雨がしっかり降ってるのがわかりますね~。

ということで、天気のことわざどおりひつじ雲をみた翌日は雨となっていました(ちなみにこの事例だと17日の夜から雨降りだしていました)。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • ひつじ雲は、羊が牧場で群れているように見えるからひつじ雲といわている
  • ひつじ雲は、雲の種類で言ったら高積雲といい上空2~7キロにできる雲
  • 「ひつじ雲がでると翌日雨が降る」って言われるのは、ひつじ雲が現れた後に温暖前線や低気圧がやってきて雨が降るため

以上が、「ひつじ雲がでると翌日雨が降る?天気が下り坂になるのはなぜ?解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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