小さいころ、ゴロゴロと雷がなったらおへそ取られるよ!って親にいわれたことがあると思います。
なぜ「雷がなるとおへそをとられる」っていわれるようになったのでしょうか?
その理由がいくつかあるようですので紹介していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 家族だんらんが好き
子どもに服を着せるため
夏になると、強い日差しが照り付けます。
そんな時に、地上付近に暖かくて湿った空気が入ってきたり、上空に寒気が流入したりすると大気の状態が不安定になると積乱雲がぐんぐん発達して雷が発生します。
積乱雲が近づくときには黒い雲が近づいてきたり、ゴロゴロと雷が鳴り、冷たい空気が流れ込んできて急に気温が下がることがあります。
その時、子どもはお腹をだしていたら冷やしてしまうので、「雷がなるとおへそをとられる」といって寝冷えなんかしないよう子どもに服を着せるためにそんな風に言って聞かせていたようです。
江戸時代にあった川柳の句集「誹風柳多留」のなかにもこんな句があります。
雷を 真似て 腹掛け やっとさせ
まさに親が雷様にでもなって「おへそをとるぞ~」なんて言って服を着させてあげてる情景がうかびます。
親心を感じる一句ですね。
ちなみに、冷たい空気が吹いてくるのは積乱雲からの降水によって空気もおりてきて、雨粒の一部が途中で蒸発して冷やされます。
冷たくなった空気は地表面にぶつかって広がるので、積乱雲本体がやってくる前に冷たい空気を感じるんです。
雷から身を守るため
別の理由としては、雷が落ちるときには高いところに落ちやすいです。
「雷がなるとおへそをとられるよ」と言うことで、おへそを隠そうとすると頭の位置が低くなり安全な低い位置を取ることができるためです。
気象庁の資料でも、近くに避難する場所がないときには、姿勢を低くしましょうと呼びかけています。
その時には、木や電柱から4メートル以上離れて身を低くする必要があります。
避難できる建物や自動車なんかがあればそっちを優先してくださいね!
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「雷が鳴るとおへそをとられる」といわれるのはなぜ?でした。
読んでいただきありがとうございました。