こんにちは!のぶやんです。
天気予報がコロコロ変わっているっていう時がありますよね。
前日は、天気良い予想だったのに当日になったら天気が悪いっていう全然違う予想になっていた!ってこともあると思います。
なぜそんなことになるのか?解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 家族だんらんが好き
天気予報がコロコロ変わる理由、当日に天気予報が変わるのはなぜなの?
天気予報が前見たのから変わっている!っていうのは皆さん経験があるのではないでしょうか。
なんでこんなにコロコロ天気予報が変わってしまうのでしょうか?
それは、実際の天気が予想している天気と違っているから修正しているためです。
シンプルに現状の天気予報が外れているので修正を加えるってことですね。
天気予報ってスーパーコンピュータが計算する数値予報によって行われます。
今の実況の天気がこんな風だから、数秒後にはこうなってこうなっての計算を繰り返して積み重ねて、未来の天気を作成されます。
例えば、ボールを投げるとその軌道でこのあと何秒後にはここに落下するのを予測すると理屈としては同じです。
コンピュータの進化や観測精度の向上によって、予測資料もどんどん精度が良くなってきました。
でも、天気予報が外れてしまうのは、現実世界と数値予報によって再現した世界に誤差が生じているからです。
まず、計算する時点で現実世界の気象状況を100%再現するのがが難しいことがいえます。
なんでかというと、今の天気の状況をアメダスや気象衛星ひまわり等によって観測しているといってもすべて実況を網羅しきれないですし、海なんかは観測地点がほとんどありません。
さらに、数値予報にはカオスといって少しのずれ(誤差)が時間とともに大きくなります。
このため、先になればなるほど予報の誤差が大きくなって精度も低くなります。
そもそも、スーパーコンピュータで再現した世界が現実世界の再現も100%できているわけではないので、先の天気予報の精度が下がるのはもちろんですが、当日や明日の天気も外すこともありえます。
その結果、予想にはない天気になっていると天気予報に修正を加える必要があるので天気予報がコロコロ変わってしまったり、当日になって天気予報が変わってしまうということになります。
予報というのは100%適中は現時点の科学技術では難しくて、外れることはあるってことですね。
天気予報がコロコロ変わるのは悪か?天気予報が当日変わるのは悪か?
天気予報が当たっていないので、天気予報に修正を加えているために天気予報がコロコロ変わっているって説明してきました。
天気予報がコロコロ変わるのは悪なのでしょうか?
そもそも天気予報が当たらないってどれくらいの的中率なのかみていきましょう。
実際、天気予報の的中率ってどんなものなのかというと、気象庁の資料をもってきました。
東京地方の明日予報の降水の有無の的中率ですが、これによれば最新の的中率は87%程度になります。
大昔の予報だと的中してたのか?ってことで元気象庁長官の立平さん論文から過去の的中率をもってきました。
戦後の1950年頃からあって、これをみると1950年頃は適中率は72%程度だったようです。
1959年に数値予報が導入されましたが、それ以前は天気が西から東に変化するってことと天気図、予報する人の経験則で天気予報が行われてきていたので、今よりも外していたようです。
実際、天気予報は信頼できないものの代表としてジョークの種になっていて「食あたりしそうなときに測候所と3回唱えると当たらない」なんて言われてたようです。
天気予報の精度は昔と比べると技術も進歩して確実に良くなっているといえそうですね。
昔より天気予報の精度も上がっていて、かつネットの普及により情報提供のスピードの速さから間違った予報は素早く是正しくれています。
なので、天気予報がコロコロ変わるのは、天気予報に携わっている人たちがその時その時で一番いい情報提供をしようとした結果、天気予報が変わっちゃうんだって考えるのがいいんじゃないかと思います。
なんだか天気予報の現場で頑張っている人の姿が目に浮かびますよね。
もし間違っている天気予報を修正しないままに、ジョークの種とされていた時代に逆戻りしてしまいますもんね。
あとは今後も予報精度が向上していくことに期待しましょう!
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、天気予報がコロコロ変わる理由|当日に変わるのはなぜ?でした。
読んでいただきありがとうございました。