レンズ雲は地震の前兆になる?解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

レンズ雲が地震雲の一種だとして地震の予兆なんじゃないの?って言われることがありますが実際はどうなのか?違いを解説していきたいと思います。

のぶやん
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レンズ雲ってどんな雲なの?

レンズ雲ってどんな雲のことを言うのでしょうか?

レンズ雲は、呼び名のとおりレンズみたいな形をしている雲のことをレンズ雲といいます。

レンズ雲を写真でみるとこんな感じです。

実際のレンズと比べてみると形状が似ているの、レンズ雲って言われる理由がわかりますね。

あとは、アーモンドや豆のさやっぽくみえたりもしますね~。

レンズ雲は、巻積雲・高積雲・層積雲でみられます。

巻積雲は上層雲、高積雲は中層雲、層積雲は下層雲なのでどの高度の雲でも見ることができる雲になります。

このレンズ雲はどうやってできるのかというと、山などの地形の影響によって発生します。

山は風の流れを大きく変えてしまって、山を越えると風が上下に波打つような動きになります。

これを山岳波といって、この山岳波の影響によって波打った風の凸部分に雲ができてこの雲がレンズ雲になります。

図にするとこんな感じです。

ちなみに、山をこえるような気流ができるときは、比較的大気の状態が安定していて、上空の風の強い時に起こります。

下の記事では、実際に僕が宮崎県で観測したレンズ雲があってその成因についても検証しています。

レンズ雲が地震の予兆っていわれるのは本当?

レンズ雲が地震の予兆っていわれたりすることがあります。

これは本当なのでしょうか?

結論から言うと、レンズ雲は地震の予兆ではありません。

実際に地震の研究者の方、気象の研究者の方の見解がそれぞれありますので紹介していきましょう。

日本地震学会によると、一般的に雲と地震との関係はないと考えられています。

 地震研究者の間では一般に、雲と地震との関係はないと考えられています。
 地震の前兆としての「雲」に関する研究は、過去に何度か発表されたことがあるのは事実で、雲と地震の関係が皆無であると断言はできません。しかしながら、過去の報告例は大地震の前にたまたま特異な雲の形態をみたことで、地震と特異な雲の形態を結びつけてしまうケースが圧倒的に多いのではないかと考えられています(その一方、地震が起きなかった場合には雲のことを忘れてしまいます)。

日本地震学会HPより

地震の前兆として雲(地震雲)の研究があったりするので、雲と地震の関係が皆無であると断言まではできないとも付け加えられています。

大地震が起こる前にたまたまみかけた雲が印象に残ったりして結びつけてしまうんですかねえ。

では続いて気象の研究者の見解も見ていきましょう。

気象研究者の荒木健太郎さんのつぶやきをもってきました。

雲は地震の前兆にならないって断言されていますね。

今回取り上げた、レンズ雲のほかにも、飛行機雲や彩雲やハロなんかも地震雲として言われたりすることがあるようです。

しかし、どの雲も地震の予兆とはならないといわれています。

地震研究者の立場からも、気象研究者の立場からも地震と雲は関係ないというのがわかりました。

いつ起きるか予測ができない地震にはちゃんと備えておこうってことですね。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • レンズ雲は、呼び名のとおりレンズみたいな形をしている雲のことをレンズ雲という
  • 地震の研究者によると一般的に雲と地震との関係はないと考えられている
  • 気象の研究者によると、雲は地震の前兆にはなりえないとされる

以上が、「レンズ雲は地震の前兆になる?解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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