こんにちは!のぶやんです。
天気のことわざで「雷が鳴ると梅雨が明ける」って言われるのはなぜなんでしょう?
理由を解説していきます。
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雷が鳴ると梅雨が明けるって言われるのはなぜなのか
昔から天気のことわざで「雷が鳴ると梅雨があける」って言われてるのはなぜなのでしょう?
梅雨入りすると大体1か月半くらい雨がずっと降り続いてじめじめした日々が続いて嫌ですよね~。
実際には、梅雨入りしてもはじめのうちは梅雨前線がまだ日本の南の方に停滞していることが多くて弱い雨が降り続くくらいです。
でも、梅雨も終わりごろになってくると梅雨前線が太平洋高気圧の強まりによって押し上げられて、日本付近に停滞するようになって大雨になります。
その時に、前線付近や前線の南側には暖かく湿った空気が流れ込みやすくなって、大気の状態が不安定になると大雨の時に雷を伴うことがあることから「雷が鳴ると梅雨が明ける」と言われています。
梅雨末期に前線が停滞することで雷が鳴りやすくなるので梅雨明けが近づいているのを示唆しているってことなんですね。
ちなみに、もっと太平洋高気圧が強まってくると梅雨前線を押し上げて夏の気団に覆われるようになり梅雨明けになります。
実際に雷が鳴って梅雨が明けた事例をみてみよう
梅雨の終わりにことわざのとおり雷が鳴って梅雨が明けた事例をみていきましょう。
2021年7月10日の鹿児島県の事例を見ていきたいと思います。
この日の天気図をみるとこんな感じです。
7月10日の鹿児島県は前線の南側で暖かく湿った空気が流入して大気の状態が不安定になっていて、特別警報が発表されるような大雨になっていました。
雨雲レーダーをみるとこんな感じです
暖色系の色ほど、雨の強い領域になります。
真っ赤ですね雨がすごかったのがわかります。
続いてこの日の鹿児島のアメダスデータをみてみましょう。
記事のところをみてみると、未明から明け方くらいに雷光、昼過ぎくらいに雷電を観測しています。
雷電っていうのは、一般的にいう雷のことです。
この日に雷が鳴ってたってことですね。
実際この時は雨雲レーダーの画像でもわかるとおり鹿児島市よりも北側で豪雨になっていました。
未明~明け方の雷光も少し離れたところの豪雨によるものだったんだろうと考えられます。
その翌日の7月11日に鹿児島県がある九州南部地方では梅雨明けとなっています。
天気図だとこんな感じで、梅雨前線は太平洋高気圧に押し上げられています。
天気のことわざ「雷がなると梅雨が明ける」のとおりになったってことですね~。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、雷が鳴ると梅雨が明けるって言われるのはなぜ?でした。
読んでいただきありがとうございました。