暑さ寒さも彼岸までのことわざの意味は?

気象

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今回は「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざの意味を紹介しつつ、本当に暑さ寒さは彼岸までなのか?を解説していきます。

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暑さ寒さも彼岸までの意味は?

ことわざで「暑さ寒さも彼岸まで」って言ったりしますね。

春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)といい、その前後3日ずつを含めた1週間が彼岸となります。

春は「春のお彼岸」、秋は「秋のお彼岸」と呼ばれています。

年によって若干日にちが変わってきますが、大体春分の日は3月21日ごろ、秋分の日は9月23日ごろになります。

なので、春のお彼岸は3月18日~24日ごろ、秋のお彼岸が9月20日~26日ごろってことになります。

春お彼岸であれば冬の寒さも和らいできて、秋のお彼岸であれば残暑厳しかったけどようやく暑さもしのぎやすくなってくることから「寒さ暑さも彼岸まで」と言われるのです。

ちなみに、春のお彼岸の頃には彼岸桜(ひがんざくら)が咲きます。

また、秋のお彼岸の頃には彼岸花(ひがんばな)が咲きます。

どっちもその時の季節の花なので「彼岸」が名前についているんでしょうね。

暑さ寒さも彼岸までは本当?

ことわざの意味は、暑いのもしのげるようになってくる・寒いのも和らいでくるのが彼岸までということでしたが、実際の気候はどうなのでしょうか?

福岡のアメダスのデータで、春分の日(3月21日)と秋分の日(9月23日)の平均気温と最高気温・最低気温の平年値をもってきました。

春分の日秋分の日
平均気温11.5℃23.5℃
最高気温15.8℃27.4℃
最低気温7.8℃20.3℃

福岡では、春分の日だと朝はちょっと寒いけど、最高気温が15.8℃と過ごしやすく冬はすでに過ぎ去っているような気温です。

秋分の日は最高気温が27.4℃と25℃以上の夏日でまだまだ夏の厳しい暑さが残っている感じですね。

この理由については、地球温暖化が考えられます。

気象庁の資料によると過去100年くらいから現在までに観測されている気温の変化については、過去100年あたり1.24℃上昇しているようです。

日本国内の都市化の影響が比較的小さい15地点で観測された年平均気温は、1898~2019年の間に、100年当たり1.24°Cの割合で上昇している。

また、真夏日・猛暑日、熱帯夜は増加し、冬日は減少しているとのことです。

1910~2019年の間に、真夏日、猛暑日及び熱帯夜の日数は増加し、冬日の日数は減少した。特に猛暑日の日数は、1990年代半ばを境に大きく増加している。

つまり、近年の地球温暖化の影響で、春のお彼岸の頃には冬の寒さは遠のいて春の陽気になっていることが多く、秋のお彼岸の頃には暑さはまだ和らぐにはいたらずに残暑が厳しいことが多いってことになってきているといっていいでしょう。

ちょっと、地球温暖化によってことわざの意味と実際の季節感にずれが生じてきているんだと思われます。

2022年の春のお彼岸・秋のお彼岸はいつ?

2022年の春のお彼岸と秋のお彼岸はいつでしょうか。

春のお彼岸は、春分の日が3月21日のため、3月18日~24日になります。

夏のお彼岸は、秋分の日が9月23日のため、9月20日~26日になります。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 彼岸とは、春分の日・秋分の日の前後3日の1週間を彼岸といい、春のお彼岸・秋のお彼岸と呼ばれる
  • 「暑さ寒さも彼岸まで」とは、冬の寒さも春の彼岸までにはやわらぎ、夏の暑さも彼岸までにはしのぎやすくなるという意味
  • でも実際には、地球温暖化により春だと冬の寒さは遠のいていて、夏の暑さが残暑厳しいのが残っていることが多くなってきてる

以上が、 暑さ寒さも彼岸までのことわざの意味は?でした。

読んでいただきありがとうございました。

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