空の色が日中は青くて夕方は赤いのはなぜ?

気象

こんにちは!のぶやんです。

空の色が日中は青空ですが、夕方は赤くなるのはなぜなのかを解説していきます。

のぶやん
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空の色が日中は青い理由

太陽からのエネルギーが放射されています。これを太陽放射といいます。

太陽は電磁波のうち私たち人間の目は0.4~0.7マイクロメートルの放射に特に敏感です。
0.4~0.7マイクロメートルの領域を可視光と呼ばれています。
可視光の領域は太陽からの放射の44%を占めています。

放射線影響研究所より

波長が短いものは紫色、一番長い波長は赤色に対応しています。

太陽光線が空気分子に触れると、波長が長いもの(赤、オレンジ、黄色)よりも波長が短いもの(青、紫、緑)をより効果的に散乱させます。

波長の長いものより波長の短いものを散乱させることを選択的散乱いいます。

私たちが日中空が青く見えるのは、波長の短い青色の散乱が効いているためです。

ちなみに一番波長が短い紫が一番散乱されるんやから、空は紫色やないのか?と思いますが紫は我々の目に届く前に散乱されてしまいます。

夕方の空が赤い理由

夕方はなんで赤色になってしまうのでしょう?

太陽が地平線よりも4度上にある場合、太陽が日中真上にある場合と比べると12倍大気の層を通過することになるのです。

なので、波長の短い可視光は、ほとんどが空気分子によって散乱されてしまい私たちのところまで届かないというわけです。

波長の長い(黄・赤・橙)ものが大気を透過してくるので、赤い夕日になるのです。

イメージ図はこんな感じです。

(おまけ)日中太陽が白い理由

正午には、すべての波長の可視光線がほぼ等しい強さで目に到達することができるので、太陽は白くみえます。

なぜかというと、太陽からの可視光のすべての種類の色が混ざって私たちの目に届くので白色光になるんです。

太陽を観察するときの注意点!

太陽を直接肉眼でみると、短時間でも目を傷めてしまいます。

太陽を観察する時には必ず太陽観察専用のサングラスを使用して楽しんでくださいね!

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 日中空の色が青いのは、波長の短い青色の散乱が効いているから
  • 日中、青色より波長の短い紫は散乱が効きすぎて私たちまで到達しない
  • 夕方空が赤いのは波長の長い赤色やオレンジしか私たちまで届かないから

以上が、空の色が日中は青くて夕方は赤いのはなぜ?でした。

読んでいただきありがとうございました。

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