こんにちは!のぶやんです。
今回はラピュタに出てくる竜の巣っていう雲は現実世界だと何という雲に分類されるのか?解説していきます。
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ラピュタにでてくる竜の巣ってなに?
ラピュタに出てくる竜の巣とは何なのでしょう?
ラピュタは散々小さい頃から見ててセリフまで覚えているよ!って人多いんじゃないかと思いますが、竜の巣は詳しく知らないなって人が多いかもと思って解説していきます。
ジブリ映画「天空の城ラピュタ」に出てくる巨大な雲のことを竜の巣といい巨大な低気圧の渦になっています。
低気圧だっていうのを作中でもドーラおばさんがこんな感じで言っています。
パズー:雲です。ものすごく大きな!
ドーラ:…雲
シータ:こっちへ近づいてくるわ!
パズー:…空の城だ…。
ドーラ:そいつは低気圧の中心だ。風に船を立てな!全速力ー!
天空の城ラピュタはパズーのお父さんはこの竜の巣の中でラピュタを見ています。
作中だと竜の巣の存在はドーラも以前から知っていたみたいですね。
金銀財宝のお宝が眠るラピュタについて知っている人にとっては竜の巣も当然知っててあたり前ってことですかねえ。
ドーラ:竜の巣だぁ…
パズー:竜の巣…これが!…
パズー:父さんの言ったとおりだ。向こうは逆に風が吹いている。
ドーラ:すぐそこに風の壁があるよぉ!
パズーはお父さんの言葉を信じてこの中にラピュタがあると信じて竜の巣の中に飛び込んでいきます。
パズー:ブリッジ!ラピュタはこの中だ!
ドーラ:なんだってぇ!
パズー:父さんは、竜の巣の中でラピュタを見たんだ!
ドーラ:ばぁかな!入ったとたんにバラバラにされちまうよぉ。
(略)
パズー:行こうっ、おばさん!父さんの行った道だ!父さんは、帰ってきたよ!!
ドーラ:よぅし、行こう竜の巣へ!
竜の巣は現実世界の雲で行ったら何になる?竜の巣の中に入るとどうなる?
ラピュタに出てくる竜の巣は現実世界でいったら何になるのでしょう?
竜の巣について多くの人は積乱雲じゃないか?ってのはわかると思うんですが、雲研究者の荒木健太郎さんのつぶやきによればスーパーセルじゃないかとの見解を示されています。
スーパーセルって何なのかというとひとつの巨大な積乱雲のことです。
主に北米で多発するといわれていますが、日本でも発生することがあります。
普通の積乱雲だと1時間くらいで消滅してしまうのですが、このスーパーセルは何時間も継続するような構造の積乱雲になっています。
スーパーセルは、大雨や強い下降気流(ダウンバースト)、竜巻が発生することも多いとされていて、見た目のとおりめっちゃ危険な積乱雲ってことですね。
アメリカのテキサス州で発生したスーパーセルの動画をもってきました。
形状が竜の巣にそっくりで直感的にもやばいことが起きそうだというのがわかると思います。
実際、日本でもスーパーセルが発生することがあります。
2015年9月1日に対馬沖で漁船を転覆させたのは雨雲レーダーの画像的にスーパーセルじゃないか?と過去の調査ではいわれています。
でも観測データ不足で断定はできないみたいです。
ちなみにその日の天気図はこんな感じです。
対馬沖に低気圧が発生したのでこの低気圧がスーパーセルだったかもしれません。
竜の巣は実在する雲でいったらスーパーセルといってよさそうですが、その中にはラピュタは実在しませんのでパズーのように雲には飛び込まずに身の安全確保をしましょう。
ああと、竜の巣について荒木さんは下の書籍でも取り扱っていますので掲載しておきます。
上の書籍の前の本も面白かったからこちらも一応掲載しておきます。
こっちは竜の巣については記載はないですが、気象についてへえ~なるほど~なことが沢山学べます。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、ラピュタの竜の巣とは?実在する雲だと何になる?でした。
読んでいただきありがとうございました。