こんにちは!のぶやんです。
のぶやん
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 福岡あたりの気象のこと中心になりがち
- 福岡生まれ福岡育ち(福岡歴30数年)
フェーン現象ってなに?
フェーン現象とは、水蒸気を含んだ空気が山を登って、山を吹き降りるときに風下側で気温が高くなる現象です。
実際福岡にフェーン現象が起こるときには九州山地や、英彦山、三郡山を越えてきます。
水蒸気を含んだ空気は、山を登るときに冷やされます。空気中の水蒸気は冷やされると雨に変わります。
頂上では、空気中の水蒸気は減って、山を吹き降りる時には、空気は温められて高温乾燥空気になります。
山を登るときの湿った空気は100mあたり0.6℃下降します。
山を吹き降りるときの乾燥空気は100mあたり1℃上昇します。
地形によって湿度の違いが発生することで、気温の変化する割合が違うことがフェーン現象の発生する要因です。
福岡県でフェーン現象が起こるのはこんな時
福岡県でフェーンが起こる時パターンを紹介します。
福岡でフェーン現象が起こるパターン
今回は、アメダス「福岡」で歴代最高気温ベスト3の事例がすべてフェーン現象が関わっていましたので天気図やアメダスデータを集めました。
事例の共通点はこんな感じです。
- 気圧配置は「台風」風向き
- 日中南東~東よりの風が卓越
- 風上側では雨が発生(レーダー画像は過去の天気(雨雲レーダー) – 日本気象協会 tenki.jp参照ください)
福岡のフェーンとなるパターンに該当してますね。
あと高温になったのは、フェーンのほかにも台風が高気圧の下降流を強めている影響もありそうです。
事例① 2018年7月20日 38.3℃
アメダス「福岡」で歴代ナンバー1を記録したときの天気図です。
福岡の日中の気温変化と風向です。日中は大体東よりの風です。
時間 | 気温 | 風速 | 風向 |
12時 | 35.9 | 1.9 | 東南東 |
13時 | 36.0 | 2.9 | 東北東 |
14時 | 36.9 | 2.7 | 東南東 |
15時 | 37.2 | 2.3 | 東南東 |
16時 | 36.1 | 4.6 | 東北東 |
17時 | 36.1 | 3.0 | 東南東 |
事例② 2018年8月21日 38.1℃
福岡のアメダスで歴代2位を記録したときの天気図とアメダスデータです。
時間 | 気温 | 風速 | 風向 |
12 | 34.6 | 3.0 | 南東 |
13 | 36.2 | 3.6 | 東南東 |
14 | 37.2 | 4.0 | 東南東 |
15 | 37.1 | 4.2 | 南東 |
16 | 36.2 | 3.5 | 東南東 |
17 | 35.7 | 5.0 | 南東 |
事例③ 2020年8月25日 38.0℃
福岡のアメダスで歴代3位を記録したときの天気図とアメダスのデータです。
時間 | 気温 | 風速 | 風向 |
12 | 36.6 | 3.6 | 南東 |
13 | 36.2 | 4.7 | 南東 |
14 | 36.5 | 3.3 | 東南東 |
15 | 36.7 | 4.3 | 南南東 |
16 | 35.8 | 4.2 | 南東 |
17 | 36.0 | 4.5 | 南東 |
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、福岡県でフェーン現象が発生するパターンでした。
読んでいただきありがとうございました。