緊急放流・事前放流について解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

今回は、大雨の時にでてくる緊急放流・事前放流ってどういうものなのかを解説します。

のぶやん
のぶやん

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大雨(洪水)時のダムの対応

大雨となった時には、ダムはこんな対応をしています。

流れとしては、こんな感じです。

  1. 雨が降ることによりダムに水量が流入する
  2. ダムから流れ込む水量よりも少ない水量を下流に流す
  3. ダムに水をためることでダムの水位が上昇していく

ダムに流れ込む水量(流入量)の一部をダムに貯めて、下流河川に流す水量(放流量)を減らすことで、下流河川の水位の上昇を緩和しています。

大雨による洪水の被害を少なくして私たちを守ってくれているってわけです。

緊急放流時のダムの対応

大雨時には流入する水位よりも、放流する水位よりも少なく下流に放流していました。

そうしていると、水位が段々上昇してダムが貯水できる満水まで近づいてきます。

そうなったときに、緊急放流を実施します。

緊急放流時には雨が降ることによりダムに流れ込む水量=ダムから流す水量になるんです。

誤った認識で、緊急放流ってダムに溜った水を一気にどばーっと下流に流すものじゃない?って思っていた人がいたかもしれませんが、全然違うんです!

緊急放流を行うことになると、ダムの下流にある河川の水位の上昇を緩和する効果が失われてしまうことになってしまうので、下流河川の水位は上昇し氾濫が発生するおそれがあります。

最終的には、雨が降った水量がそのまま下流にながれていくのでイメージとしてはダムが無い状態と考えてもいいです。

ちなみに、緊急放流の別名を「異常洪水時防災操作」といったりもします。

もともとは異常洪水時防災操作のほうが正式名称だったのですが、マスコミ等報道でよく使われるようになって緊急放流って言うようにもなりました。

事前放流時のダムの対応

国土交通省の資料によると、事前放流はこんな風にするよーっていうのをガイドラインで決めたようです。

事前放流は大雨が予想されるときに、事前にダムの水量を減らしておくものです。

大雨が予測されるときには、気象台から発表される大雨の気象情報などが発表されます。

予想降雨量が基準降雨量を上回る際に、事前放流の開始基準としています。

予測降雨量は、84時間先までの予測を行っている気象庁の全球モデル(GSM)の資料を使って算出します。

3日前から実施判断を行います。

予想近づいてくるとメソモデル(MSM)の資料も活用するようです。

基準降雨量は、下流で氾濫等の被害が生じるおそれのある規模の大雨が予想される降雨量を設定しています。

予想降雨量をもとに、どれくらい水位を低下させるか貯水位低下量を算定して、事前放流する水量を決めています。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 事前放流とは大雨が予想されるときに、事前にダムの水量を減らしておくもの
  • 大雨時には、ダムに流れ込む雨量を一部ダムにためて、下流の河川に流す水量を減らして私たちの生活を守ってくれている
  • 緊急放流時は、ダムに雨を溜めきれなくなるのでダム流れ込む水量=ダムから流す水量になる

以上が、「緊急放流・事前放流を解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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