こんにちは!のぶやんです。
冬になると、息が白くなる日がありますよね。
なぜ息が白くなるのか?
解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士(福岡)
- 家族だんらんが好き
冬に息を吐くと白くなるのはなぜ?
冬の寒い日に、息を吐くと白くなります。
なぜ行くが白くなるのかというと、人から吐き出される暖かい息と外の気温の差によって息が白くなります。
人間の体温は大体36℃くらいですから、吐く息も36℃ぐらいになります。
冬の気温は人の体温よりずっと寒いですから、吐いた暖かい息がひやされて空気中に含み切れなくなった水蒸気が水滴となって白い息になるのです。
吐く息の他にも、冬に全力でランニングをした後に頭から湯気がでるのも理屈は同じです。
また、飛行機雲も飛行機が走行する高度の気温と飛行機が噴射する高温との温度差によって発生するのでこれも理屈は同じです。
気温が低くて、湿度が高いと発生しやすくなります。
息を吐いたら白くなる気温って何度くらい?
息を吐いたら何度くらいから白い息がでるようになるのでしょう?
大体、気温13℃くらいから白い息がでやすくなるといわれています。
ただ気温が高い時には、湿度がかなり高くないと白い気はでにくいです。
雨が降って湿度が100%に近いくらいが必要になってきます。
実際、僕がこの記事を書いた時に少し検証してみました。
1月16日17時で福岡の気温は8.9℃で湿度が53%、天気は曇りでしたが息を吐いても白くなりませんでした。
翌日、1月17日10時の福岡の気温は5.4℃で湿度が89%、天気は弱い雨が降っていて息を吐くと、白い息が少しでました。
要は、気温が低ければ低いほど、湿度が高いほど飽和しやすくなるため、吐くが息が白くなりやすくなります。
南極は息が白くならない
先ほど、気温が低ければ低いほど、湿度が高いほど白い息がでやすくなりますという話をしましたが、氷点下がほとんどの南極では白い息はでません。
南極の平年の年間の平均気温は‐10.5℃です。
寒い時には、普通に‐30℃くらいまで下がります。
それなのになぜなんででしょう?
それは、南極では空気中のゴミがほとんどなくて空気が綺麗だからです。
日本では人が多く活動しているため空気中にゴミが浮遊しています。
空気中のゴミをエアロゾルといいますが、白い息が発生するにはエアロゾルが水滴を作るために必要な核となります。
南極では人間活動によるエアロゾルがほとんどないくて、水滴をつくるための核がないので白い息はでないというわけです。
実際に南極に行ったことがある方に話を聞いてみた事がありますが、本当でした。
ちなみに、南極で乗り物があるらしく、乗り物の排気ガスは白く煙がでます。
排気ガスにエアロゾルが含まれてるからなんですね。
「はー」のほうが「ふー」より白い息がでる理由
息を吐くときに「はー」と吐いた方が、「ふー」と吐くよりも白い息がでやすいですよね。
これは、「はー」と息を吐いた方が低速でゆるやかなため、温度が体内から吐き出されたときとそんなに変わりにくいため暖かいままです。
暖かくて周りの空気との温度差が大きいため白い息がはっきりでやすくなります。
反対に「ふー」の方は、息を吐く速さが早くて周りの空気を取り込んでしまって、混ざり合い最初に息を吐いた時よりも温度が低くなります。
このため冷たくなってしまい、周りとの温度差も小さくなって白い息があまりでなくなってしまうのです。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「冬に吐く息が白くなるのはなぜ?」でした。
読んでいただきありがとうございました。