黄砂とPM2.5の違いってなに?

気象

こんにちは!のぶやんです。

今回は、黄砂とPM2.5の違いについて解説していきます。

のぶやん
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PM2.5ってなに?

PM2.5ってなんなんでしょう?

PM2.5は、Particulate Matter(粒子状)less than 2.5 ㎛ in aerodynamic diameter(空気力学的直径2.5マイクロメートル以下の)を略したものです。

特定の物質名ではなくて、単に2.5マイクロメートル以下の粒子のものすべてのことをPM2.5いっています。

なんで、2.5マイクロメートルという区分の物質ってだけで問題視されてるんでしょう?

問題視される理由は、2.5マイクロメートル以下の粒子に人為的に発生した毒性の強い成分を含んでいることが多いためです。

2.5マイクロメートルの微小粒子にはこんなのがあります。

  • 自動車の排ガス粉じん
  • 工場・事業場からのばいじん
  • ガス状物質から生成した粒子
福岡市役所HPを一部加工

ちなみに、自然由来のちりは、粗大粒子として20マイクロメートルくらいが多くなっています。

PM2.5の粒子は、目に全然みえなくてとても小さい粒子なので、肺の奥深くまで入りやすく、 肺がん、呼吸系、循環器系への影響が心配されています。

心配されているんですが、実際どれくらい体内に取り込めば悪影響がでるのか、どれくらい取り込まなければ問題ないか?っていうのはまだはっきりしていません。

環境省による指針として、PM2.5濃度別の行動目安は1日平均値70µg/m3以下だと、呼吸器や心臓に疾患がある人やお年寄り子どもの体調の変化に注意が必要で、70µg/m3以上だと急ぐ必要のない外出を減らす・屋外での長時間の激しい運動を減らす・室内では換気やまどの開け閉めを最小限にするなどがあります。

黄砂ってなに?

黄砂は、冬が終わって春になるとタクラマカン砂漠やゴビ砂漠の砂漠の砂が低気圧によって巻き上げられて、偏西風にのって日本にやってきています。

黄土日本にやってくるときの黄砂の粒子の大きさは4マイクロメートルくらいです。

ものによっては2.5マイクロメートルくらいのものもあります。

なので、黄砂はPM2.5よりも大きいことが多いけど、粒子の大きさによってはPM2.5として扱われるってことになります。

黄砂は、砂漠からやってきた自然由来のものだから安全というというわけでもなく、日本で採取される黄砂には大気汚染物質を起源とする硫黄化合物が含まれていることが1980年代から知られています。

日本に飛来してくるまでに、東シナ海沿岸の中国の工業地帯とか人が多い都市を通過することによって大気汚染物質と一緒に飛来することがあるためです。

PM2.5同様に健康被害を及ぼす可能性がありえるので注意が必要ってことですね。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • PM2.5とは、2.5マイクロメートルの粒子のことで人為的な毒性の強い成分を含んでいるんで問題視されている
  • 黄砂は日本飛来時には大体4マイクロメートルだけどPM2.5のサイズのものもある
  • 黄砂は大気汚染物質と一緒に運ばれてくることもあるのでPM2.5同様に注意が必要
  • PM2.5と黄砂の違いは、サイズ感の違いがあるくらいで、体に害を及ぼす可能性があったりするのは同じ

以上が、黄砂とPM2.5の違いってなに?でした。

読んでいただきありがとうございました。

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