こんにちは!のぶやんです。
今回は上空の寒気がなぜやってくるのか?について解説していきます。
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上空の寒気がやってくるのはなぜなの?
よくテレビで「上空の寒気が~」という用語を聞くことがあると思います。
この上空の寒気はなぜやってくるのでしょうか?
上空の寒気は偏西風の蛇行によってやってくるものなのです。
偏西風は日本やアメリカがある中緯度帯(北緯30~60度くらい)の上空で吹いている風のことです。
偏西風は低緯度が暖かくて高緯度が気温が低いことから、南と北の温度傾度によって上空に西風が発生します。
ほんで偏西風の蛇行はさらに南北の温度傾度が大きくなると、南北の温度差を解消しようとして偏西風が蛇行するようになります。
偏西風の蛇行によって中緯度帯には北から寒気、南からは暖気が流れ込んでくるってことになります。
この偏西風の蛇行によって北からやってくる寒気こそが上空の寒気ということになります。
上空の寒気が流入してきた事例をみてみよう
上空の寒気が流れ込んでくる仕組みがわかったところで、実際に上空に寒気が流れ込んできたときの事例をみてみましょう。
2022年2月22日の天気図をもってきました。
この日、北陸では記録的な大雪になっていました。
つぶやきをみてみても石川県は大変だったようです。
この時の上空の寒気を上空5000mの寒気でみてみましょう。
北陸にはー30度以下の寒気が流れ込んできていました。
平年と比べても強い寒気でした。
この後も-30℃以下の状態が続き、26日頃にやっと北陸地方は大雪をもたらした寒気は抜けていきました。
上空の寒気が南に下がってくると大雪をもたらしたのがわかるかなあと思います。
ちなみに夏場に上空の寒気がやってくると、大気の状態が不安定になって大雨をもたらします。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、上空の寒気はなぜやってくるの?でした。
読んでいただきありがとうございました。