こんにちは!のぶやんです。
飛行機雲やいわし雲が地震雲の一種だとして地震の予兆なんじゃないの?って言われることがありますが実際はどうなのか?違いを解説していきたいと思います。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 家族だんらんが好き
飛行機雲、いわし雲(鰯雲)、地震雲ってどんな雲?
飛行機雲やいわし雲、地震雲ってどんな雲のことをいうのでしょうか。
飛行機雲は、飛行機が飛んでいるとその後面にできる雲が飛行機雲です。
飛行機って大体上空10キロくらいを走行していることから、飛行機雲は雲の分類でいうと上層雲にあたり、巻雲を作ります。
飛行機雲が長生きすると、巻層雲とか巻積雲っぽくなることもあります。
飛行機雲ができるのは、飛行機のエンジンからの高温の排気ガスと、冷たい空気が混ざり合うことによって飛行機雲ができるのです。
ちなみに、飛行機雲を英語でいうと、contrail(コントレイル)やcondensation trail(コンデンセーショントレイル)といい競馬の三冠馬のコントレイルもここから由来していますね~。
続いて、いわし雲は、雲の分類でいうと上層雲にあたり、雲の種類を10種類に分けた10種雲形でいうと巻積雲にあたります。
写真でみるとこんな感じです。
同じ魚に例えられる、さば雲とかうろこ雲も巻積雲にあたります。
巻積雲は大体空の高さ5~13キロあたりにできるので雲は氷のつぶ(氷晶)でできています。
いわし雲は、語源としてはよくこの雲があらわれるのが秋サバの漁期にあたっているからといわれています。
いわし雲は、秋にもよくみられるので秋の季語だったりしますが、実際は年中みることができる雲です。
地震雲は、地震の前には地震雲があらわれるといわれている雲のことをいいます。
今回のように、飛行機雲やいわし雲も地震雲の一種といわれることもありますが実際のところはどうなのか次でみていきましょう。
飛行機雲やいわし雲が地震雲一種で地震の予兆っていわれるのは本当?
飛行機雲やいわし雲が地震雲の一種として地震の予兆っていわれたりすることがあります。
これは本当なのでしょうか?
結論から言うと、飛行機雲やいわし雲は地震の予兆ではありません。
実際に地震の研究者の方、気象の研究者の方の見解がありますので紹介していきましょう。
まずは、地震の研究者の見解をみていきましょう。
日本地震学会によると、一般的に雲と地震との関係はないと考えられています。
地震の前兆として雲(地震雲)の研究があったりするので、雲と地震の関係が皆無であると断言まではできないとも付け加えられています。
大地震が起こる前にたまたまみかけた雲が印象に残ったりして結びつけてしまうというのがあるのかもしれないです。
飛行機雲もいわし雲も年中みることができる雲ですしね。
では続いて気象の研究者の見解も見ていきましょう。
気象研究者の荒木健太郎さんのつぶやきをもってきました。
こちらは、雲は地震の前兆にならないって断言されていますね。
今回取り上げた、飛行機雲やいわし雲のほかにも、ひつじ雲やうろこ雲なんかも地震雲として言われたりすることがあるようです。
でも、どの雲も地震の予兆とはならないといわれています。
天気のことわざで「さば雲がでると雨」や「日かさ・月かさがでると雨」があって天気が下り坂かなあ~と予測したりします。
実際これらには気象学的な根拠があって天気が悪くなります。
雲で天気の予測はできても地震の予測は雲ではできないってことです。
地震研究者の立場からも、気象研究者の立場からも地震と雲は関係ないというのがわかりました。
いつ起きるか予測ができない地震にはちゃんと備えておこうってことですね。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「飛行機雲・いわし雲・地震雲の違いは?地震の予兆になる?解説します」でした。
読んでいただきありがとうございました。