こんにちは!のぶやんです。
天気のことわざに「春に三日の晴れなし」というのがあります。
ことわざの意味や、気象学的な根拠はあるのか?解説していきます。

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- 気象予報士(福岡)
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春に三日の晴れなしの意味や根拠は?
天気のことわざ「春に三日の晴れなし」の意味はなんなのでしょう?
「春に三日の晴れなし」とは、春の天気の良い日は3日ももたないという意味です。
これは、春の天気変化をよく表していています。
気象庁は3~5月のことを春って定義しています。
春は、高気圧と低気圧が交互に周期的にやってくる季節です。
春の天気は高気圧に覆われると良くなり、低気圧が通過する時には悪くなります。
春になるとこの移動性高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過していきます。
移動性高気圧に覆われて天気が良い日がだいたい3日ももたないでその後は低気圧がやってくるから「春に三日の晴れなし」って言われるようになりました。
ってことで春の気候を端的な表現で表した気象学的な根拠に基づいたことわざってことですね。
ちなみに、秋も移動性高気圧と低気圧が交互にやってきますが「秋に三日の晴れなし」とは言ったりはしません。
秋は天気が変わりやすいことを「男心は秋の空(女心と秋の空)」と言ったります。
実際に「春に三日の晴れなし」なのか確認してみよう
このことわざのとおり「春に三日の晴れなし」となるのか実際の天気で確認してみましょう。
2021年4月8日~15日の天気図をもってきました。

8日に前線を伴っていない小さな低気圧が通過したのちに9日~11日くらいは全国的に高気圧に覆われて晴れでした。

12日は高気圧後面で次第に13日~14日くらいまで全国的に低気圧が通過していきます。
そしてまた15日に日本は高気圧に覆われて晴れてたところが多かったんじゃないかなと思います。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
- 「春に三日の晴れなし」とは、春の天気の良い日は3日ももたないという意味
- 春になると移動性高気圧に覆われて天気が良い日がだいたい3日もたないでその後は低気圧がやってくるから「春に三日の晴れなし」といわれるようになった
- 春の気候を端的にあらわした、気象の根拠に基づいたことわざ
以上が、「春に三日の晴れなしの意味や根拠は?解説します」でした。
読んでいただきありがとうございました。