熱中症対策で帽子をかぶる理由|効果ある?帽子は逆効果?

気象

こんにちは!のぶやんです。

今回は熱中症対策として帽子をかぶることについて解説していきます。

暑い時に帽子かぶるって意味あるのか?効果ってあるのか?むしろ帽子かぶったら逆効果なの?っていう意見がネットにありましたので、実際どうなのか?みていきましょう。

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帽子って熱中症対策として効果的なの?帽子着用は逆効果?

帽子は夏の熱中症対策に効果的なのでしょうか?

大学教授の寄本さんの論文で、運動時に炎天下に帽子かぶる場合と帽子をかぶらない場合について皮膚の温度がどう変化するのか調査してくれています。

論文中の図をもってきました。

これをみると、炎天下で帽子をかぶらない(H2)と炎天下で帽子をかぶる(H3)を比較してみると明らかに、炎天下で帽子をかぶるほうが頭頂部の皮膚温度の上昇が3度~4度くらい抑えられているのがわかります。

つまり、帽子をかぶることによってかぶらない時よりも暑さをしっかりしのげているってことですね。

帽子は熱中症対策として効果的ってことです。

また、帽子かぶるのはむしろ逆効果なんじゃない?ということについては、熱中症予防の論文によれば以下のように記載がありました。

帽子の効果を実験的に検討した結果、帽子着用は頭頂部の皮膚温上昇を抑制するだけでなく、発汗による余分な水分損失を防ぐが、頭部温冷感には帽子着用の有無により差が見られないことを示した。したがって、炎天下での防止着用は主観的な温冷感に頼らず積極的に着用を心がける必要がある。

日本における熱中症予防研究

論文では帽子を着用しても体感ではそんなに変わんないけど、帽子による皮膚温度上昇は防げるので積極的に着用しようねっていわれています

なので、むしろ帽子かぶっても逆効果なんじゃない?って意見は体感そんなに変わらんから意味なくないって思えてしまうってことですね。

環境省も帽子の着用をおススメしている

帽子は実際に、着用しない時よりも暑さに効果的であることがわかりました。

また、帽子の着用は環境省も熱中症対策の一つとして、帽子の着用を推奨しています。

環境省の資料から、衣服に関しての熱中症対策の工夫についてもってきました。

上の資料にあるように、帽子を使用する場合には時々はずして汗の蒸発を促して潜熱により頭を冷却させましょう。

どんな帽子を選んだらいいの?帽子の選び方で逆効果になる?

帽子をかぶるのは熱中症対策で必要だということがわかりましたが、具体的にはどんな帽子を選んだほうがよいのでしょうか?

先ほどの環境省の資料なかにありましたのでもってきました。

通気性のよい帽子をかぶりましょうってことですね。

ヘルメットとかめちゃくちゃ通気性の悪いものを選べばむしろかなり暑くなって逆効果ということにはなるかと思いますが、通常の帽子であれば、通気性に優れているものばかりですのでネットで人気の商品を普通に選べば通気性には問題ないかと思います。

実際に商品をみていくと、メッシュ通気とか、涼しいとか記載があるのもを選べばより確実かと思います。

麦わら帽子も通気性に優れていて用途によっては活用してほしいですね。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 帽子をかぶると帽子着用しない時と比べて皮膚温度を低くするため熱中症対策に効果的
  • 帽子かぶっても体感温度はそんなに変わらないので帽子かぶるのは逆効果って意見がでるのかも
  • 夏の熱中症対策として帽子の着用は環境省も推奨している
  • 帽子を選ぶときは通気性の良いものを選びましょう

以上が、「熱中症対策で帽子をかぶる理由|効果ある?帽子は逆効果?」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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