こんにちは!のぶやんです。
波状雲が出ると天気が下り坂になるって言われたりしますが、なぜそんな風に言われるのか?理由を解説していきます。
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波状雲がでると天気が下り坂になるといわれる理由
波状雲がでると天気が下り坂になるって言われる理由は何なのでしょう?
波状雲とは写真でみるとこんな感じの雲のことをいいます。
波のような形をしているので波状雲といい、気象学的に雲の種類でいうと巻積雲に分類されて大体上空8,000メートルくらいにあらわれる高いところにできる雲(上層雲)になります。
魚の鯖(さば)の斑点のような模様になっていることから鯖雲って呼ばれたりもします。
実際の鯖(さば)の写真を持ってきましたが模様が波状雲みたいになってますね~。
なぜ、この波状雲がでると天気が下り坂になるっていわれるようになったのでしょうか。
波状雲が空に見える時には、低気圧の温暖前線が近づいてくる時にできます。
温暖前線は冷たい空気の上に、暖かい空気が乗り上げて前線面は段々上空になっていきます。
低気圧本体からはなれたところの上空の前線面にできる波状雲は、波状雲が見えたその後に温暖前線や低気圧本体の雨雲が近づくことがあることから、波状雲がでるとお天気が下り坂のサインとされてきたってことですね。
現在では、科学的に説明がされるようになっていますが昔の人は、観天望気で雲を見ながら明日の天気を肌で感じながら予想していたんですね。
実際に波状雲がでて天気が下り坂になるのかみてみよう
実際に、波状雲がでたら天気が下り坂になるのか確認してみましょう。
2022年1月22日の夕方に福岡県で空を見上げると波状雲がでていました。
波状雲を見たこの日の天気図と衛星画像をもってきました。
この時東シナ海付近に停滞前線があって、前線から離れたところの福岡県付近でさば雲がでていました。
衛星画像でみるとこんな感じです。
福岡付近では、停滞前線から巻積雲(波状雲)がかかっていたみたいです。
続いて翌日23日の天気図と衛星画像とレーダーが画像をもってきました。
停滞前線は前日よりも九州に近づいてきて、さらに北に北上してキンク(低気圧の前触れ)が描かれています。
レーダー画像でみても、しっかり雨雲がかかっていました。
水たまりができるくらいのしっかりした雨になりました。
実際に波状雲が出た後は天気が下り坂になりましたが、単に波状雲がでてるって場合もありますので天気予報や雨雲レーダーや天気図なんかの資料をみることをおススメします。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「波状雲が出ると天気が下り坂になる理由を解説します」でした。
読んでいただきありがとうございました。