秋晴れとはいつ?意味と晴れやすい時期を58年分のデータで検証【地点別カレンダー】

気象

こんにちは!のぶやんです。

「秋晴れ」とはどんな天気で、いつのことなのか?言葉の意味に加えて、全国51地点・58年分の天気のデータから「本当に秋晴れが多いのはいつか」を地点別に調べました。

のぶやん
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この記事の結論(30秒で読める版)
  1. 秋晴れとは、秋(9〜11月)の空が澄んで晴れ渡ること。移動性高気圧に覆われた日に多く、俳句では秋の季語です。
  2. データで見ると、秋はまず「晴れにくい時期」から始まる。全国46地点の多くで、晴れの割合が最も低くなるのは9月下旬(秋雨のピーク)。東京は9月24日前後が底で29%。
  3. 太平洋側の秋晴れの本番は10月下旬〜11月。東京で晴れの割合(7日平均)が50%を超えるのは10月29日ごろからで、ピークは11月下旬の60%。46地点中33地点で、最も晴れやすい時期は11月でした。
  4. 日本海側・北日本は10月中旬がピーク。新潟・金沢は10月17〜18日ごろが最も晴れやすく、11月は冬型の雨で再び晴れにくくなります。
  5. 九州・瀬戸内は9月末〜10月上旬から晴れやすい。福岡は9月29日ごろ、広島は10月2日ごろから50%を超えます。
  6. 下のツールで地点を選ぶと、9〜11月の日ごとの晴れやすさがわかります。

秋晴れとは?意味と「いつのこと」か

秋晴れとは、秋の空がよく澄んで晴れ渡っていることをいいます。気象庁の季節の区分では秋は9〜11月なので、秋晴れは9月から11月の、空が澄んで晴れ渡った天気のことです。俳句では秋の季語で、「秋日和」「天高し」も近い言葉です。

夏が過ぎると、夏の主役だった太平洋高気圧が日本付近から退き、移動性高気圧と低気圧が交互に通過するようになります。この秋の移動性高気圧に覆われた日が、全国的な秋晴れになります。ただし高気圧の後ろからはすぐ次の低気圧が近づくため、秋晴れは2〜3日で入れ替わることが多く、「女心と秋の空」ということわざがあるほど、天気が変わりやすい季節です。

では、9〜11月のうち「本当に晴れやすいのはいつから」なのでしょうか。今回、記事をリニューアルするにあたり、全国51地点の1968〜2025年(58年分)の毎日の天気を集計して、日ごとの晴れやすさを調べました。

秋晴れの読み方・使い方と、似た言葉との違い

言葉読み方意味・使う時期
秋晴れあきばれ秋の空が澄んで晴れ渡ること。俳句では「秋晴(あきばれ)」として秋全体(初秋・仲秋・晩秋)に使える季語。
秋日和あきびより秋らしい穏やかに晴れた日。秋晴れとほぼ同じ意味で使われます。
天高してんたかし秋の空が澄んで高く感じられること。「天高く馬肥ゆる秋」。
小春日和こはるびより晩秋から初冬(旧暦10月、今の11月ごろ)の、春のように暖かい晴れの日。春の晴れのことではありません。冬の季語。
秋晴れの候あきばれのこう手紙の時候のあいさつ。一般に9月下旬〜10月ごろに使われます。
秋晴れと似た言葉

例文としては「秋晴れの空の下で運動会が開かれた」「今日は雲ひとつない秋晴れだ」のように使います。英語では “a clear autumn day” や “fine autumn weather” などと表現します。データで見ると、東京で「秋晴れの候」がぴったり合うのは10月下旬以降かもしれません。

秋晴れカレンダー:あなたの街はいつから晴れやすい?(51地点・58年分)

地点を選ぶと、9月1日〜11月30日の日ごとの「晴れの割合」と「雨(1mm以上)の割合」をグラフにします。日付を選ぶと、その日の過去58年の傾向もわかります。

秋晴れカレンダー(全国51地点・1968〜2025年の日別値)
全国ランキング(晴れの割合の月平均)
データ:気象庁の地上気象観測(51地点)の日別値、1968〜2025年。「晴れの割合」は昼(6〜18時)の天気概況がある年のうち、「晴」「快晴」で始まった年の割合(「薄曇」「曇時々晴」は含まないため、体感よりやや低めに出ます)。「雨」は日降水量1.0mm以上。グラフの線は前後3日を含む7日間の平均。

図解:秋は「秋雨→秋晴れ→冬型」の順に進む

9月上旬 9月下旬 10月中旬 11月 残暑 太平洋高気圧が まだ残る 夕立・台風も 秋雨(晴れの底) 秋雨前線が停滞 東京の晴れ29% (9月24日前後) 秋晴れ(移動性高気圧) 高気圧と低気圧が 交互に通る 日本海側はこの頃が山 冬型が増える 太平洋側:晴れ(ピーク) 日本海側:雨・くもり 東京の晴れ60%(11月下旬) %は東京の「晴れの割合」の7日平均(気象庁の日別値1968〜2025年から筆者集計)
秋の天気の移り変わり(模式図、筆者作図)

9月は太平洋高気圧の名残りと台風、そして秋雨前線の季節です。秋雨前線は9月中旬〜下旬に本州付近に停滞しやすく、この時期が秋のうちでいちばん晴れにくい時期になります(秋雨前線については秋雨前線とは?でき方を天気図で解説)。

10月に入ると秋雨前線は南へ下がり、移動性高気圧が次々とやってきて秋晴れの日が増えます。さらに11月になると、大陸の高気圧から北西の季節風が吹く冬型の気圧配置が現れ始めます。冬型の日は、山を越えた太平洋側で空気が乾いて晴れ、日本海側では雨やくもりになります。このため、太平洋側は11月、日本海側は10月中旬が「秋晴れの山」になります。

データ検証①:主な都市の秋晴れシーズン

都市いちばん晴れにくい時期晴れ50%超えの始まりいちばん晴れやすい時期晴れの割合
9月/10月/11月
札幌9月9日ごろ(41%)9月18日ごろ9月23日ごろ・10月16日ごろ(ともに59%)50/51/37%
仙台9月8日ごろ(33%)10月15日ごろ11月2日ごろ(61%)36/49/56%
東京9月24日ごろ(29%)10月29日ごろ11月24日ごろ(60%)35/43/55%
新潟10月7日ごろ(37%)10月16日ごろ10月17日ごろ(51%)41/43/30%
金沢10月3日ごろ(38%)10月17日ごろ10月18日ごろ(52%)42/46/36%
名古屋9月23日ごろ(40%)10月11日ごろ11月21日ごろ(68%)43/54/61%
大阪9月25日ごろ(37%)10月11日ごろ11月22日ごろ(64%)43/53/58%
広島9月13日ごろ(43%)10月2日ごろ11月1日ごろ(66%)47/59/58%
福岡9月20日ごろ(44%)9月29日ごろ11月4日ごろ(61%)47/57/50%
鹿児島9月23日ごろ(47%)9月28日ごろ10月22日ごろ(65%)52/61/58%
主な都市の秋の晴れやすさ(気象庁の日別値1968〜2025年から筆者集計。時期と%は前後3日を含む7日平均の晴れの割合。「いちばん晴れにくい時期」は9月1日〜10月20日の中で最も低い時期。那覇は9月が最も晴れやすく、11月に向けて下がっていくため表から除いています)

全国46地点(沖縄・奄美・先島の5地点を除く)で見ると、いちばん晴れにくい時期は28地点が9月下旬でした。一方、いちばん晴れやすい時期は33地点が11月で、関東・東海・近畿・瀬戸内・九州北部の地点がほぼすべて含まれます。10月がピークになったのは、青森・盛岡・山形・新潟・富山・金沢・福井・鳥取・松江の北日本・日本海側と、熊本・鹿児島の11地点。札幌(9月下旬と10月中旬が同じ高さ)と秋田は9月がピークでした。9〜11月の晴れの割合の平均は、46地点で9月43%、10月51%、11月52%です。

データ検証②:東京の秋晴れカレンダー|「11月3日」は晴れやすい

日付晴れの割合雨(1mm以上)晴れ(1996〜2025年)
9月1日48%28%40%
9月15日24%47%30%
9月24日29%52%33%
10月1日33%47%30%
10月10日36%21%37%
10月20日45%29%47%
10月29日43%28%50%
11月3日60%17%53%
11月10日48%33%57%
11月24日55%21%50%
11月30日53%17%50%
東京の日付別の晴れ・雨の割合(気象庁の日別値1968〜2025年の58年分から筆者集計。その日1日だけの値)

東京では、9月中旬〜10月上旬は雨の割合が5割前後と高く、「秋晴れ」とはほど遠い時期です。10月後半から晴れが増え、11月3日(文化の日)は晴れ60%・雨17%と、秋の中でもとくに晴れやすい日でした。10月10日と11月3日の「晴れの特異日」については、10月10日と11月3日は本当に「晴れの特異日」かで詳しく検証しています。

データ検証③:太平洋側と日本海側で、秋晴れの時期は逆になる

ツールで新潟や金沢を選ぶと、10月中旬に小さな山があり、11月には晴れの割合が30%前後まで下がります。新潟の雨(1mm以上)の割合は9月40%、10月45%、11月59%と、秋が深まるほど増えていきます。これに対して東京は9月37%、10月32%、11月22%と減っていきます。同じ「11月の秋晴れ」でも、日本海側ではめったに見られないというわけです。

沖縄は逆に、9月上旬が最も晴れやすく(那覇72%)、10月以降は北東の季節風で雲が増えていきます。秋晴れの「いつ」は、住んでいる地域によってまったく違うのです。

地方別:秋晴れが多くなる時期の目安

ツールの計算結果を地方ごとにまとめました。「50%超え」は晴れの割合(7日平均)が晴れにくい時期のあとに50%を超える日、「山」は最も晴れやすい日です。

  • 北海道:札幌は9月18日ごろから50%を超え、山は9月下旬と10月中旬(ともに59%)。11月は37%に下がり、雪の季節に入ります。
  • 東北:太平洋側の仙台・福島は10月中旬〜下旬から晴れが増え、山は11月上旬(仙台61%、福島55%)。日本海側の秋田は9月初めが最も高く、秋が深まるほど晴れにくくなります。青森・盛岡・山形は10月中旬が山です。
  • 関東:前橋は10月13日ごろ、宇都宮・熊谷は10月21日ごろ、東京は10月29日ごろから50%を超え、山は11月下旬(前橋72%、熊谷70%、東京60%)。千葉は10月24日ごろから50%を超え、山は11月下旬(56%)です。
  • 北陸:新潟・金沢・福井は10月中旬に一時的に50%前後まで上がるものの、11月は30%前後〜30%台に下がります。北陸の秋晴れは「10月中旬のチャンスを逃さない」のがコツです。
  • 甲信・東海:甲府は10月13日ごろ、名古屋・岐阜は10月11日ごろから50%を超え、山は11月下旬(甲府71%、名古屋68%)。長野は11月2日ごろが山(58%)です。
  • 近畿:大阪・神戸は10月11日ごろ、京都は10月12日ごろから50%超え。京都の山は11月1日ごろ(60%)で、紅葉シーズン前半と重なります。
  • 中国・四国:瀬戸内側の広島は10月2日ごろ、岡山は10月4日ごろ、松山は10月3日ごろから50%超え。高知は9月29日ごろから晴れやすく、山は11月22日ごろ(71%)。山陰の鳥取・松江は10月中旬が山です。
  • 九州:長崎は9月の晴れにくい時期でも7日平均で50%を保ち、佐賀は9月16日ごろ、熊本は9月25日ごろから50%を超えるなど、全国でも早く秋晴れの季節に入ります。山は10月中旬〜11月上旬(長崎67%、佐賀66%、熊本65%)。
  • 沖縄:那覇は9月上旬が最も晴れやすく(72%)、10月中旬以降は北東の季節風で雲が増えます。

2026年の秋晴れは?東京は34日連続の雨のあと

2026年の東京は、9月29日時点で8月27日から34日連続で降水を観測し、1876年以降で最長の記録になっています(東京34日連続の雨はなぜ?)。データ上、東京で晴れが増え始めるのは10月中旬以降、晴れの割合が5割を超えるのは10月下旬からです。秋雨前線の見通しは秋雨前線はいつまで?2026年、10月の気温の傾向は10月なのに暑いのはなぜ?2026年でまとめています。

なお、1996〜2025年の30年に限った晴れの割合(ツールの点線)は、日によって58年平均より高い日も低い日もあり、「秋晴れが増えた・減った」とはっきり言えるほどの差はありませんでした。

実際に全国が秋晴れになった日:2013年10月14日の天気図

実際に秋晴れになった日の天気図をみていきましょう。

2013年10月14日の天気図をもってきました。

日本列島をすっぽりと覆うように広がった移動性高気圧のおかげで全国的に秋晴れとなりました。

この日のツイッターのつぶやきもみてみましょう。

やっぱり北海道から沖縄まで日本列島は良い天気だったみたいですね~。

なぜ秋の空は澄んで見えるのか

秋の空がよく澄んでいるといわれるのは、梅雨や夏の雨の多い時期のあとで地面が湿っていて塵が舞い上がりにくいことと、低気圧が通過するたびに雨が空気中の塵を洗い流すためだといわれています。夏に比べて空気中の水蒸気が減り、高気圧に覆われた日は空気が乾いていることも、遠くまで見通しがよくなる理由です。

春にも移動性高気圧はやってきますが、乾燥した冬のあとで塵が立ちやすく、黄砂や花粉も飛ぶため、秋ほど澄んだ空にはなりにくいのです。空が「高く」見える理由は秋の空が高く見える理由を解説しますで詳しく書いています。

サイト内のツールで、秋晴れの日を探す

11月3日を中心に、過去の同じ日の天気を年ごとに調べられます。地点と日付を変えて、お出かけの日の参考にしてください。

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11月に晴れやすい都道府県は、都道府県ツールで比べられます。月ごとの詳しいランキングは【10月の天気】晴れる県・雨が多い県、【11月の天気】晴れる県・寒い県にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 秋晴れとはどういう意味ですか?
A. 秋の空がよく澄んで晴れ渡ることです。気象庁の季節の区分では秋は9〜11月で、移動性高気圧に覆われた日に多く見られます。

Q2. 秋晴れはいつからいつまでですか?
A. 言葉としては9〜11月ですが、データで見ると晴れやすい時期は地域で違います。東京は10月下旬〜11月、九州・瀬戸内は9月末〜11月、日本海側・北日本は10月中旬が中心です。

Q3. 東京で秋晴れが多いのはいつですか?
A. 晴れの割合(7日平均)が50%を超えるのは10月29日ごろからで、ピークは11月下旬(約60%)です。日付では11月3日が晴れ60%と高くなっています。

Q4. 9月は秋晴れにならないのですか?
A. 9月は秋雨前線や台風の影響で晴れにくく、全国46地点中28地点で9月下旬が最も晴れにくい時期でした。東京の9月の晴れの割合は35%です。

Q5. 日本海側の秋晴れはいつですか?
A. 新潟・金沢などは10月中旬(17〜18日ごろ)が最も晴れやすく、11月は冬型の気圧配置で雨やくもりの日が増えます。

Q6. 秋晴れの日の天気図はどんな形ですか?
A. 日本列島が移動性高気圧にすっぽり覆われる形です。この記事では、全国的に秋晴れになった2013年10月14日の天気図を紹介しています。

Q7. 秋晴れと小春日和の違いは?
A. 秋晴れは9〜11月の澄んだ晴天、小春日和は晩秋から初冬(今の11月ごろ)の春のように暖かい晴れの日を指します。

Q8. 秋の空が澄んでいるのはなぜですか?
A. 雨の多い夏のあとで塵が舞いにくく、低気圧の雨が空気中の塵を洗い流すうえ、夏より水蒸気が少ないためといわれています。

まとめ
  • 秋晴れとは、9〜11月の空が澄んで晴れ渡ること。移動性高気圧に覆われた日に多い。
  • 秋はまず9月下旬の「晴れにくい時期(秋雨)」から始まる。東京の底は29%。
  • 太平洋側の本番は10月下旬〜11月(東京は10月29日ごろから50%超え、11月下旬がピーク)。日本海側は10月中旬が山で、11月は冬型で晴れにくい。
  • 地点ごとの晴れやすさは、上の秋晴れカレンダーで確認できます。

出典:気象庁「過去の気象データ検索」全国51地点の日別値(1968〜2025年の9月1日〜11月30日の天気概況・降水量)、気象庁「予報用語 時に関する用語」(季節の区分)。集計・計算は筆者。

以上が、「秋晴れとはいつ?意味と晴れやすい時期のデータ」でした。読んでいただきありがとうございました。

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