東風吹けば雨って言われる理由を解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

天気のことわざに「東風吹けば雨」っていうのがありますがなぜそう言われるのか解説していきます。

のぶやん
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天気のことわざ「東風吹けば雨」の意味とは?

天気のことわざにある「東風吹けば雨」ってどういう意味なのでしょう?

雨が降る原因っていうのは主に低気圧です。

低気圧はこんな感じで反時計回りに回転しています。

低気圧は中心に向かって吹き込む風になっており上昇気流となっているため雲ができて雨が降ることから、低気圧が近づけば天気が悪くなります。

また、日本の天気って西から東に変化していきますが西から低気圧が近づく時には低気圧が反時計回りの回転をしているため東風になります。

さらに低気圧が近づくと雨が降るようになるのです。

なので、東風が吹けば低気圧(または低気圧から伸びる前線)が近づいてきて雨が降ることから「東風吹けば雨」いわれるようになったのです。

ちなみに、低気圧が反時計回りに回転するのはコリオリの力によるもので北半球に限った話になります。

東風が吹いて雨が降った事例をみてみよう

本当に東風が吹いて雨が降るのか?

実際にこのことわざどおりになった事例を紹介します。

2022年3月17日の天気図をもってきました。

この日の天気図でみるとこんな感じで17日の時点だと中国大陸に低気圧の中心があって中心からは前線がのびています。

この低気圧が東の方へ進んできて九州の方へやってくる予想になっていました。

この日の山口県下関の観測地点のデータをもってきました。

これでみると低気圧の影響で17日の朝以降東風がずっと続いていました。

さらに低気圧が接近することで夜から雨を観測しています。

雨雲レーダーをみてみても昼過ぎの時点で九州の西海上にまとまった雨雲があって九州のほうへ進んできていました。

翌日18日の天気図をみてみると低気圧は発達しながら九州付近にまで進んできていました。

温暖前線と寒冷前線もしっかり伴っていますね。

18日の下関の観測データをみると前日からの東風が引き続いていて雨も低気圧の接近により観測し続けています。

18日朝の雨雲レーダー画像を見て見ると雨がしっかり降ってるのがわかりますね~。

ということで、天気のことわざどおり東風吹けば雨となった事例でした。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 低気圧は中心に向かって吹き込む風になっており上昇気流となっているため雲ができて雨が降ることから、低気圧が近づけば天気が悪くなる
  • 低気圧は反時計回りの風が吹く
  • 低気圧本体が近づく前には反時計回りの風のため東風がふき、その後低気圧本体がやってきて雨が降るから「東風吹けば雨」といわれるようになった

以上が、「東風吹けば雨って言われる理由を解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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