こんにちは!のぶやんです。
今回は、鰤(ぶり)起こしについて解説していきます。
富山や石川(金沢)で使われる言葉なのですがどんな意味なのか見ていきましょう。
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鰤起こしってなあに?
鰤起こしってどんな意味なのでしょうか?
鰤起こしは、晩秋から初冬にかけて、大陸から寒気が流れ込んできたときに日本海が荒れて雷が鳴る日のことをいいます。
雷が鳴ることで鰤を起こして、雷の後に豊漁になることからそんな風にいわれるようになったと言われています。
鰤起こしは、富山や石川(金沢)でよく言われている言葉です。
実際に冬の日本海では雷が鳴りやすいんです。
月別の金沢の雷の日数をもってきましたが、みてみると晩秋~冬にかけてが圧倒的に多いですね。
鰤起こしのもととなる冬の寒気は大陸からやってきます。
大陸から流れ込んできた寒気が暖かい日本海を通る時に大気の状態が不安定になり鰤起こし(雷)を発生させることになります。
ちなみに、年間通してみると北陸地方は雷が日本で一番多い地域となっています。
また、鰤の美味しい季節は冬です。
冬にとれる鰤は寒鰤(かんぶり)っていわれていて、夏の時期の鰤と比べてるとしっかり油がのっていて美味しいです。
刺身でもぶりしゃぶでも美味しい~。
鰤起こしが使われる富山だと富山湾(氷見漁港)、石川だと能登半島が寒鰤の名産地とされています。
実際に鰤起こしの事例をみてみよう
実際に、鰤起こしの事例をみていきましょう。
晩秋~初冬の時期の2022年12月13日の天気図をもってきました。
日本海に低気圧があって低気圧からのびる寒冷前線が北陸付近を通過しようとしていました。
雨雲レーダーでみると、寒冷前線にともなう雨雲とともに雷がバリバリ鳴っていました。
金沢のアメダスデータを確認してみても雷を観測していますね。
ってことで鰤起こしとなっていた事例を紹介しました。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「鰤起こしとは?富山や石川で使う?解説します」でした。
読んでいただきありがとうございました。