黄砂が春に多いのはなぜ?

気象

こんにちは!のぶやんです。

春が黄砂が1年をとおして一番よく飛んでくる季節なんですが、それってなぜなのか?

その理由について解説していきます。

のぶやん
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黄砂はどうやって日本にやってくる?

黄砂は日本にどうやってやってくるのでしょうか?

黄砂は、中国大陸にあるモンゴルや中国にまたがるゴビ砂漠や中国のタクラマカン砂漠からやってきます。

主に春に発生する低気圧の上昇気流によって砂漠の砂が巻き上げられます。

巻き上げられた砂は上空の偏西風に乗ることによって日本にやってくるのです。

図にするとこんな感じです。

黄砂が一番観測されるのは春

黄砂が一番観測されてるのは春って言いましたが、気象庁の資料に過去の黄砂のデータがあるのでみてみましょう。

1991年から2020年の30年で黄砂が観測された日数を平均した値で、1年間をとおして黄砂が観測されやすいのは3月~5月が一番多くなっています。

春が圧倒的に多く、夏が全然観測されていなくて、秋や冬にちらほらある程度です。

月別黄砂観測日数平年値の図です

黄砂が春に観測されやすい理由とは?

日本で黄砂が春に観測されやすい理由って何なんでしょうか?

ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠の砂が巻き上げられて日本にやってくると説明しました。

冬はシベリア高気圧の影響によって風が弱くて、カラカラに乾燥します。

このため、春になると温帯低気圧が発達することによって冬に乾燥しきった砂漠の砂が上空に巻き上げられやすくなることから春は黄砂が舞いやすいのです。

また、冬は砂漠が雪や氷にとざされているので春になると溶けて砂が舞いやすくなるっていわれてたりもします(乾燥しているから基本、雪はあまり降らないんじゃないかと思うけどどうなんでしょ)。

実際のタクラマカン砂漠に雪が久しぶりに降ったという動画もありましたので参考に載せておきます。

じゃあ夏や秋はどうなのかというと、夏にはまた気圧配置が変わって、海からの空気が大陸のほうに入り込んでくることによって砂漠にも雨が降るところもでてきます。

また隣接する山からの雪解け水で一時的に緑に変わったりすることから黄砂が舞いにくくなります。

その後、秋は春と同じく温帯低気圧が発達しやすいのですが夏のあとなので地表面には水分が残っていることから春とは地面の状況が異なるのであまり黄砂が舞いにくくなっているんです。

ちなみに、冬は砂が乾燥するから舞いやすいはずですが、シベリア高気圧圏内で風が温帯低気圧ほど強くなくって舞い上がらせるものがないからあまり飛来してこないんじゃないかと思います。

黄砂を衛星画像でみてみよう

黄砂を衛星画像でみることができますので確認してみましょう。

気象庁HPにある衛星画像のトゥルーカラー再現画像でみたものです。

2019年4月26日の画像です。

もやっとした少し茶色がかっているものが大陸から西日本に飛来してきているのが黄砂になります。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 黄砂は、タクラマカン砂漠やゴビ砂漠の砂が低気圧等の上昇流で巻き上げられ偏西風にのって日本にやってくる
  • 日本で黄砂が一番観測されるのは春(3~5月)
  • 冬に砂が乾燥していたころに、春になると低気圧がやってきて上昇流で砂が巻き上げられやすくなっているので春が一番黄砂が観測されやすい

以上が、黄砂が春に多いのはなぜ?でした。

よんでいただきありがとうございました。

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