こんにちは!のぶやんです。
天気のことわざに「スズメが朝からさえずるのは晴れ」というのがありますがこのことわざが本当なのか?解説していきます。
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スズメが朝からさえずるのは晴れの意味は?
スズメが朝からさえずると晴れはどういう意味なのでしょう?
朝からスズメのさえずりが聞こえてきて目が覚めるって経験ありますよね。
スズメは日の出の数分前に目が覚めて、日の出の前から鳴きはじめるとされています。
さらに雲が少なくて天気が良いと夜明けが早く見えるので太陽からの刺激を受けてさえずりはじめることから「スズメが朝からさえずると晴れ」といわれるようになったようです。
スズメが朝からさえずると晴れは本当?
「スズメが朝からさえずると晴れ」と天気のことわざでいわれていますがこれは本当なのでしょうか?
スズメの鳴きはじめの時刻について調査した研究がありましたのでもってきました。
スズメが鳴きはじめる環境について調査されていて、調査結果はこんな感じになっていました。
これでみると線がすずめが鳴きはじめた時刻で点線が日の出の時刻になっていてさらに一部観測した日の天気も記載してくれています。
さらに各月の日の出時刻と鳴きはじめの時刻の最大・最小差とその日の天気も表にしてくれています。
これによると季節によって日の出の時刻の早い遅いがあって、それにあわせてスズメのさえずりの開始も変化がありますが天気や気温がによって大きく変化はなさそうという調査結果になっています。
つまり、晴でも雨でも関係なく日の出の時刻ちょっと前頃になればスズメはさえずっているので、「スズメが朝からさえずると晴れ」は正しくないってことになります。
天気のことは抜きにして「すずめがさえずれば朝」っていうのは正しそうです。
ちなみに、別の調査でも日の出前頃からさえずり、天気に関係なく朝からさえずるって結果は同じでした。
スズメが昔より減ってる
スズメって昔よりみかけないな~って思った方もいるんじゃないでしょうか?
鳥類学者の三上さんの調査研究によるとスズメが昔よりも減っているとされています。
この調査が2009年発表された時、90年頃と比較して20~50%減、60年代と比べるとさらに減って当時の10分の1程度になったのではとされています。
現在ではスズメの数もって減っているかもしれません…。
そんなに減った理由としては、いくつかあってコンバイン等の普及で水田に落ちる籾の量が減ってエサ不足になっているの可能性が、都市化によって空き地が巣を作るための環境の現象、カラスの増加とかも考えらえるとされています。
子どもの頃よりスズメをみかけないっていうのは正しいようです。
鳥と言えばスズメ!くらいの一番身近な鳥のイメージなのでちょっと寂しいですね。
三上さんはスズメ関するの本も出してるので興味があれば読んでみると面白いです。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、スズメが朝からさえずるのは晴れって本当?解説しますでした。
読んでいただきありがとうございました。