こんにちは!のぶやんです。
「晴れ」や「曇り」はどうやって決めているのかを解説します。
気象庁では観測方法が「目視観測」と「自動観測」とがあります。
「晴れ」「曇り」の天気の決め方が「目視観測」か「自動観測」で異なりますので紹介していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 福岡あたりの気象のこと中心になりがち
目視観測での「快晴」「晴れ」「薄曇り」「曇り」の違いとは?
目視観測での「晴れ」と「曇り」の天気の決め方について解説します。
- 雲量が1割以下だと「快晴」
- 雲量が2割以上8割以下の時には「晴れ」
- 雲量が9割以上で降水現象がなく上層雲が中下層より多いと「薄曇り」
- 雲量が9割以上で降水現象がなく上層雲よりも中下層が多いと「曇り」
目視観測だと、晴れと曇りは4種類あって雲量の違いで快晴・晴れ・薄曇り・曇りの天気を決めています。
全天空を占める雲量は0~10まであります。
気象庁資料の資料によると0+や10-といった雲量の取り方もあるので雲量の取り方は13種類あります。
雲量は,全天空に占める雲に覆われた部分の割合をいい,0から10までの整数で表す。ただし、雲が全天空をほぼ覆っていてもすき間がある場合は,完全に10でないという意味で10-と表し、また,雲はあるがその量が1とするに足らない場合は,0より少しあるという意味で0+と表す。0,0+,1・・・9,10-,10の13段階で観測する。
気象庁の観測の手引き より
雲量をそれぞれ比較してみるとこんな感じです。
全天空で雲量が1以下だと快晴、雲量2~8だと晴れ、雲量9~10だと曇りか薄曇りになります。
さらに曇りと薄曇りの違いは、全天空で下層雲・中層雲よりも上層が多いと薄曇り、下層雲・中層雲が上層雲より多いと曇りの天気になります。
雲は、高さで上層雲、中層雲、下層雲と分類されていて、全部で10種類の雲に分類されています。
一覧はこんな感じです。
ちなみに、薄曇りの天気は天気予報上では晴れで予想されています(曇りの天気は天気予報でも曇りのまま)。
3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時の定時に観測しています(夜中の0時は実施していません)。
天気の観測については、気象庁の資料によると令和2年2月に全国のほとんどの県で目視観測を廃止して観測自動化となりました。
このため目視観測が残っているのは、札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、高松、広島、福岡、鹿児島のみです。
天気記号
天気記号もみておきましょう。
「快晴」「晴」「曇り」「薄曇り」の天気記号はそれぞれ下の表のようになります。
天気番号 | 記号 | 天気 |
---|---|---|
1 | 快晴 | |
2 | 晴 | |
3 | 薄曇 | |
4 | 曇 |
その他の天気記号については、別の記事にまとめています。
快晴・晴れ・薄曇り・曇りの空を見て見よう
雲量で快晴・晴れ・曇り・薄曇りが分かったところで、実際のそれぞれの空を見ていきましょう。
まずは快晴の空です。
雲がないので雲量0ですね。
続いて晴れの天気の空をみてみましょう。
雲量は3~4くらいでした。
積雲や巻雲がでていますね。
次に、全天空の雲量8でぎりぎり天気が晴れの空もみてみましょう。
中層雲(高積雲)が多くて、下層雲もちらほら見えます。
続いて薄曇りの空をみてみましょう。
上層雲(巻雲)が全天空に広がっていて中層雲(高積雲)や下層雲(積雲)の雲量が上層雲よりも少なかったため薄曇りとなります。
最後に曇りの空をみてみましょう。
どんより中層雲(高積雲)に全天空が雲に覆われていて曇りの天気ですね。
観測自動化による「晴れ」「曇り」の決め方
目視観測による天気を見てきましたが、観測自動化による晴れ曇りはどうやって決めているのか解説していきます。
日中は、衛星画像で雲の有無を推計したり日照時間の観測によって前1時間日照率で晴れか曇りかを判別します。
夜は、衛星観測による雲の有無でのみ晴れ曇りを判別しています。
目視観測にあった「快晴」や「薄曇り」といった細かな天気の判別は行わなくなりました。
天気記号
天気記号も、シンプルに「晴」と「曇り」になります。
天気番号 | 記号 | 天気 |
---|---|---|
2 | 晴 | |
4 | 曇 |
まとめ
今回の内容について、まとめました。
以上が、天気の晴れと曇りの決め方|晴れと曇りの違いとは?でした。
よんでいただきありがとうございました。