こんにちは!のぶやんです。
沖縄の天気予報って当たらないことが多いですよね。
それはなぜなのか?
解説していきます。

僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 家族だんらんが好き
沖縄の天気予報が当たりにくいのは、予報官の腕の問題ではありません。沖縄という土地そのものが、雨雲の居場所を絞りにくい条件をそろえているからです。
- まわりが海だらけで、雨雲がどこにでも湧く(海上には観測点がほとんどない)
- 本州のような大きな山地がないので、雨の降る場所を地形から絞り込めない
- 亜熱帯海洋性気候で、季節を問わず暖かく湿った空気に包まれている
- 近くを黒潮が流れ、海面水温が高いぶん水蒸気の供給が多い
数字で見ると、沖縄(那覇)で1日のうちに天気が入れ替わった日は年間56.7%。これは東京(45.1%)の約1.3倍で、全国51地点中11位(沖縄・宮古島・石垣島・奄美がそろって上位に入ります)。さらに「概況には雨とあるのに降水量は1mm未満」というにわか雨の日が13.8%もあります。
- 沖縄の天気が「どれくらい変わりやすいのか」を全国51地点と比べた数字
- 月別に見た晴れ・くもり・雨・にわか雨の出現率(1968〜2025年の58年分)
- 予報が当たりにくくなる4つの理由と、数値予報そのものの限界
- 予報に振り回されないための5つのコツ
- 沖縄の平年値・台風・梅雨など、旅行や暮らしで役に立つ数字
「沖縄の天気予報は当たらない」は本当か?データで確かめる
イメージだけで語っても仕方がないので、まずは観測データで確かめます。気象庁が毎日記録している天気概況(その日の天気を「晴時々曇」のように言葉で表したもの)を、1968年から2025年まで58年分・延べ約2万日ぶん集計しました。

気象庁は予報の的中率を公表しています。沖縄地方は年間を通じて全国平均を下回っていて、「沖縄の天気予報は当たりにくい」というイメージは、統計の上でも裏づけがあります。
① 1日のうちに天気が入れ替わる日が、全国トップクラス
天気概況が「晴時々曇」「曇一時雨」のように書かれている日は、1日のうちに天気が入れ替わった日ということです。この割合を全国51地点で比べてみました。
| 順位 | 地点 | 天気が変わりやすい日の割合 |
|---|---|---|
| 1 | 宮古島(沖縄県) | 60.9% |
| 2 | 名瀬(奄美大島)(鹿児島県) | 59.9% |
| 3 | 盛岡(岩手県) | 58.6% |
| 4 | 新潟(新潟県) | 58.6% |
| 5 | 石垣島(沖縄県) | 58.5% |
| 6 | 福井(福井県) | 58.3% |
| 7 | 秋田(秋田県) | 58.0% |
| 8 | 青森(青森県) | 57.9% |
| 9 | 福島(福島県) | 57.5% |
| 10 | 松江(島根県) | 57.5% |
| 11 | 那覇(沖縄県) | 56.7% |
| 12 | 札幌(北海道) | 56.6% |
| … | … | … |
| 45 | 東京(東京都) | 45.1% |
| 47 | 熊谷(埼玉県) | 43.9% |
| 48 | 静岡(静岡県) | 43.2% |
| 49 | 高知(高知県) | 39.2% |
上位を見ると、宮古島(1位)・名瀬=奄美大島(2位)・石垣島(5位)・那覇(11位)と、南西諸島が軒並み顔を出しています。那覇の56.7%は東京(45.1%)の約1.26倍。「さっきまで晴れていたのに」が日常なのは、感覚ではなくデータのとおりです。なお日本海側の新潟・秋田・青森も上位ですが、こちらは冬の雪雲による変わりやすさで、南西諸島とは理由が違います。
② 「降ってるのに、ほとんど積もらない」にわか雨が多い
もうひとつ、南の島らしい特徴があります。天気概況には雨と書かれているのに、その日の降水量は1mm未満という日です。ぱらっと降ってすぐやむ、いわゆる「片降り(かたぶい)」のような雨がこれにあたります。
| 順位 | 地点 | にわか雨の日の割合 |
|---|---|---|
| 1 | 福島(福島県) | 20.8% |
| 2 | 盛岡(岩手県) | 18.8% |
| 3 | 石垣島(沖縄県) | 18.0% |
| 4 | 仙台(宮城県) | 17.5% |
| 5 | 宮古島(沖縄県) | 17.4% |
| 6 | 札幌(北海道) | 17.0% |
| 9 | 那覇(沖縄県) | 13.8% |
| 10 | 名瀬(奄美大島)(鹿児島県) | 13.5% |
| 38 | 東京(東京都) | 7.9% |
那覇は13.8%で全国9位。石垣島(18.0%・3位)や宮古島(17.4%・5位)ほどではありませんが、東京の7.9%と比べると約1.7倍です。「傘をさすほどでもないけれど濡れる雨」が、月に4日以上ある計算になります。こういう雨はレーダーに映る前に降り始めることも多く、予報にはいちばん乗りません。
③ 月別に見ると「当たりにくい季節」がはっきりある
| 月 | 晴れ | くもり | 雨や雪 | にわか雨 | 天気が 変わりやすい日 | 1日の 日照時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 35.0% | 21.1% | 49.4% | 20.1% | 62.0% | 3.20 時間 |
| 2月 | 32.5% | 22.9% | 48.5% | 16.6% | 61.4% | 3.36 時間 |
| 3月 | 35.9% | 21.8% | 45.6% | 14.3% | 62.6% | 3.80 時間 |
| 4月 | 39.0% | 22.8% | 41.5% | 12.0% | 56.4% | 4.57 時間 |
| 5月 | 35.7% | 21.1% | 46.3% | 12.7% | 58.9% | 4.73 時間 |
| 6月 | 42.3% | 20.5% | 42.3% | 9.8% | 56.5% | 5.73 時間 |
| 7月 | 65.8% | 13.3% | 34.9% | 9.3% | 50.6% | 7.83 時間 |
| 8月 | 65.7% | 9.3% | 46.1% | 11.1% | 55.0% | 7.13 時間 |
| 9月 | 63.6% | 9.4% | 44.4% | 11.7% | 55.1% | 6.56 時間 |
| 10月 | 59.5% | 13.6% | 38.5% | 14.4% | 49.9% | 5.55 時間 |
| 11月 | 45.7% | 20.3% | 40.6% | 16.2% | 54.6% | 4.17 時間 |
| 12月 | 42.2% | 19.6% | 43.1% | 17.1% | 57.3% | 3.64 時間 |
| 年間 | 47.0% | 17.9% | 43.4% | 13.8% | 56.7% | 5.03 時間 |
那覇でいちばん天気が変わりやすいのは3月(62.6%)で、次いで1月(62.0%)・2月(61.4%)。冬から春にかけてが最も“読めない”季節です。逆に安定するのは10月(49.9%)と7月(50.6%)。晴れの日の割合も7月65.8%・8月65.7%・9月63.6%と夏〜初秋が高く、1月35.0%・2月32.5%と冬は3日に1日しか晴れません。「南国=いつも晴れ」というイメージとは、冬の姿がかなり違います。
月別の割合は下のショートコードでも確認できます(気象庁のデータが更新されると自動で最新になります)。
| 項目 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 昼が晴れ | 35% | 32.5% | 35.9% | 39% | 35.7% | 42.3% | 65.8% | 65.7% | 63.6% | 59.5% | 45.7% | 42.2% |
| 項目 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 雨の日(天気に雨) | 49.4% | 48.6% | 45.6% | 41.5% | 46.3% | 42.3% | 34.9% | 46.1% | 44.4% | 38.5% | 40.6% | 43.1% |
【ツール】沖縄と好きな街の天気を比べてみる
下のツールでは、全国51地点 × 12か月で「晴れ」「くもり」「雨」「にわか雨」「天気が変わりやすい日」「1日の日照時間」を比べられます。指標のボタンを切り替えると、その指標の全国ランキングも並び替わります。地点名をクリックすると、その地点の詳しい気候ページに移動します。
おすすめの見方は次のとおりです。
- 那覇 vs 東京(1月)…冬の晴れの日は東京70.1%に対して那覇35.0%。まるで別の国です
- 那覇 vs 東京(7月)…夏は那覇65.8%と東京34.0%が逆転します
- 那覇 vs 名瀬(年間)…同じ南の島でも、奄美は雨の日が54.3%と那覇(43.4%)よりずっと多いです
- 指標を「にわか雨の日」に切り替える…南西諸島と東北・北海道が上位に来る、面白い並びになります
沖縄の気候を平年値で押さえる
ここで、気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)も確認しておきましょう。
| 月 | 日照時間 (時間) | 降水量 (mm) | 平均気温 (℃) | 日最低気温 (℃) | 日最高気温 (℃) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 93.1 | 101.6 | 17.3 | 14.9 | 19.8 |
| 2月 | 93.1 | 114.5 | 17.5 | 15.1 | 20.2 |
| 3月 | 115.3 | 142.8 | 19.1 | 16.7 | 21.9 |
| 4月 | 120.9 | 161.0 | 21.5 | 19.1 | 24.3 |
| 5月 | 138.2 | 245.3 | 24.2 | 22.1 | 27.0 |
| 6月 | 159.5 | 284.4 | 27.2 | 25.2 | 29.8 |
| 7月 | 227.0 | 188.1 | 29.1 | 27.0 | 31.9 |
| 8月 | 206.3 | 240.0 | 29.0 | 26.8 | 31.8 |
| 9月 | 181.3 | 275.2 | 27.9 | 25.8 | 30.6 |
| 10月 | 163.3 | 179.2 | 25.5 | 23.5 | 28.1 |
| 11月 | 121.7 | 119.1 | 22.5 | 20.4 | 25.0 |
| 12月 | 107.4 | 110.0 | 19.0 | 16.8 | 21.5 |
| 年 | 1727.1 | 2161.0 | 23.3 | — | — |
- 年間日照時間は1727.1時間で全国831地点中491位。南国のイメージより控えめです
- 年間降水量は2161.0mm(1244地点中301位)。全国平均よりかなり多い水準です
- 年平均風速は5.3m/sで全国872地点中23位。風が強い土地だという点は見落とされがちです
- 熱帯夜は年107.3日(916地点中14位)。3か月半ぶん、夜も25℃を下回りません
- 日照が最も少ないのは1月・2月(ともに93.1時間)。逆に最も多いのは7月の227.0時間です
全国の中での位置づけは晴れが多い街・雨が多い街ランキング 全国837地点や降水量ランキング、沖縄の気候ページで確認できます。
沖縄の天気予報が当たりにくい4つの理由
ここからは、なぜ沖縄で予報が外れやすいのかを4つに分けて見ていきます。ひとことで言えば「雨雲がどこにできるかを絞り込めない」ことに尽きます。
理由①:周りが海だらけで、雨雲がどこにでもできる
陸地の上にある観測点と違って、海の上には観測点がほとんどありません。アメダスも気象レーダーも陸地を中心に配置されているので、海上で生まれたばかりの雨雲は「見えていない」ことが多いのです。
沖縄本島の周りは、どの方角を見ても海です。那覇の年平均風速5.3m/sという値も、遮るものがない海洋性の環境をよく表しています。気象衛星ひまわりで雲の姿は分かりますが、その雲が雨を降らせるのか、どこに流れて行くのかまでは細かく決められません。これが「レーダーには映っていなかったのに急に降り出す」の正体です。
理由②:本州のような大きな山がなく、雨の降る場所が決まらない
本州では、湿った空気が山にぶつかって持ち上げられる場所で雨が強まります。たとえば九州なら、梅雨時に南西風が吹けば九州山地の西側(長崎・熊本)で大雨になり、台風接近時に南東風が吹けば東側(宮崎・大分)で大雨になる、というように「風向きが分かれば雨の場所もほぼ決まる」のです。
ところが南西諸島の島々には、そこまで大きな山地がありません。地形という「手がかり」がないので、雨雲は海の上でばらばらに湧いて、ばらばらに流れていきます。予報する側からすると、これがいちばん厄介なところです。
理由③:亜熱帯海洋性気候で、いつでも水蒸気がたっぷり
南西諸島は日本で唯一の亜熱帯海洋性気候です。年間を通して暖かく湿った空気に包まれているので、ちょっとしたきっかけで積雲が発達して雨を降らせます。冬でも北寄りの季節風が暖かい海の上を渡ってくる間に水蒸気を補給するため、本州のような「冬型=晴れ」にはならず、曇りや雨の日が多くなります(東京で冬に晴れが多いのはなぜ?と比べると対照的です)。
理由④:黒潮の上を通る空気は、さらに雨を降らせやすい
南西諸島の近くには暖流の黒潮が流れています。海面水温が高いほど空気は多くの水蒸気を含めるので、黒潮の上を通ってきた空気は雨のもとをたっぷり抱えています。6月の平均降水量と海面水温を重ねると、黒潮の流れに沿って雨が多いことがはっきり分かります。
この4つが重なって、「雨が降るのは確実だが、いつどこに降るかは直前まで分からない」という状態が生まれます。海と陸の温度差でできる海風・陸風も、島では日中の雲の湧き方を左右する大きな要素です。

実際の雨雲レーダーを見ると、沖縄の周辺に小さな雨雲が点々と散らばっているのが分かります。この日は湿った東風の影響で海上に雨雲が生まれていました。どの雲が島に当たるかは、直前になるまで決まりません。

黒潮は沖縄付近をこのように流れています。暖かい海水の上では大気の対流が活発になります。

6月の平均降水量。黒潮の流れに沿って雨が多い場所が伸びています。

同じ6月の平均海面水温。雨の多いところと水温の高いところがよく一致しています。
そもそも天気予報を100%当てるのは難しい
これは南西諸島に限った話ではありませんが、天気予報の仕組み自体にも限界があります。
天気予報は、スーパーコンピュータが行う数値予報が土台です。「いまの大気の状態がこうだから、少し先はこうなる」という計算を細かく積み重ねて、未来の天気を作ります。ボールを投げたときの軌道を計算して落下点を予測するのと、理屈は同じです。
ところが、この計算には2つの弱点があります。
- スタート地点(初期値)が完全ではない…アメダスや気象衛星で観測しているとはいえ、大気のすべてを測ることはできません。とくに海上は観測点がほとんどなく、南西諸島は周囲が海です
- カオス(初期値のわずかなズレが時間とともに拡大する)…最初はごく小さな誤差でも、計算を進めるほど大きくなります。先の予報ほど精度が落ちるのはこのためです
それでも予報の精度は年々上がっています。計算機の性能向上と観測網の充実で、降水の有無の的中率は長期的に改善が続いています。予報が変わるのは「いいかげん」だからではなく、新しい観測が入るたびに計算をやり直して、より確からしい答えに更新しているからです(天気予報がコロコロ変わる理由)。
何日先まで信用できるのかは2週間天気予報・10日間天気予報は当たるの?、全国共通の外れる理由は天気予報が当たらないのはなぜ?でも解説しています。

数値予報は、大気を格子で区切って1つ1つのマス目の状態を計算していく仕組みです。マス目が細かいほど現実に近づきますが、そのぶん計算量は爆発的に増えます。

初期値のわずかな違いが、時間が経つほど大きな差になっていく――これがカオスです。だから「明日」は当たっても「1週間後」は外れやすいのです。

それでも長い目で見れば、予報精度は着実に上がってきています。「昔より当たるようになった」というのは、データの上でも事実です。
沖縄で天気に振り回されないための5つのコツ
予報が当たりにくい場所だからこそ、使い方でカバーできます。気象予報士として実際にやっている方法を5つ挙げます。
- 前日〜当日は「雨雲レーダー」で追う…週間予報より、直近1時間の実況と短時間予報のほうがはるかに当たります。気象庁のナウキャストは5分ごと、降水短時間予報は10分ごとに更新されます
- 「時々」「一時」の予報は“降ったりやんだり”のサイン…沖縄は1日のうちに天気が入れ替わる日が多い土地です。予報文に「時々」「一時」が付いていたら、傘は持って出かけて正解です
- 降水確率より“降ったときの強さ”を見る…南の島の雨は短時間で強く降るタイプが多く、1時間に何ミリ降るかを意識したほうが行動を決めやすくなります
- 週間予報は「傾向」として使う…3日先までは実用、4日目以降は傾向として見るのが現実的です。信頼度A・B・Cの表示も必ずチェックしましょう
- アプリは1つに絞らない…Windyのように複数の予報モデルを切り替えられるツールを使うと、「モデルによって答えが割れている日=外れやすい日」が分かります(Windyの精度は?)
そして最後に、過去の実績を知っておくこと。下のツールで日付を選べば、沖縄で過去58年間その日がどんな天気だったかが出ます。「この時期はそもそも晴れにくい」と分かっていれば、予定の組み方も変わります。
沖縄で天気に備えるときの季節カレンダー
沖縄の1年は、本州の四季とはかなり違うリズムで動きます。観測データをもとに、時期ごとの傾向と注意点をまとめました。
| 時期 | 天気の傾向 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 晴れは3日に1日(1月35.0%・2月32.5%)。北東の季節風で曇りが続き、天気は最も変わりやすい時期 | 「南国だから暖かい」と薄着で行くと後悔します。海には入れません |
| 3〜4月 | 変わりやすさが1年で最大(3月62.6%)。晴れると初夏の陽気 | 台風はほぼ来ないので、天気さえ当たれば快適な時期です |
| 5月上旬〜6月中旬 | 梅雨(平年で5月10日ごろ〜6月21日ごろ)。5月28日は58.6%と1年で最も雨が降りやすい日 | 梅雨末期は短時間強雨に注意。降水量も5月245.3mm・6月284.4mmと多くなります |
| 6月下旬〜7月 | 梅雨明け直後。晴れの日が65.8%まで跳ね上がり、日照も月227.0時間と年間最多 | 1年でいちばん天気が安定する時期。ただし7月から台風が増え始めます |
| 8〜9月 | 晴れは多いが台風シーズン本番(8月2.2個・9月1.9個)。9月6日は雨の降りやすい日の上位 | 旅行は予備日を持っておきたい時期です |
| 10〜11月 | 変わりやすさが1年で最小(10月49.9%)。10月2日は晴れやすさ・雨の少なさとも年間トップ | 気温も落ち着き、天気の読みやすさでは狙い目の時期です |
| 12月 | 再び曇りが増え、変わりやすい季節に戻ります | 冬型の気圧配置が強まると、北東風でどんよりした日が続きます |
台風については、地方別の接近数が公開されています。
| 順位 | 地方 | 合計(1951〜2025年) | 年平均 | 平年値 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄 | 553個 | 7.4個 | 7.7個 |
| 2 | 伊豆・小笠原 | 401個 | 5.3個 | 5.4個 |
| 3 | 奄美 | 300個 | 4.0個 | 4.3個 |
| 4 | 九州南部 | 279個 | 3.7個 | 3.9個 |
| 5 | 九州北部 | 257個 | 3.4個 | 3.8個 |
| 6 | 東海 | 248個 | 3.3個 | 3.5個 |
| 7 | 四国 | 244個 | 3.3個 | 3.3個 |
| 8 | 関東甲信 | 238個 | 3.2個 | 3.3個 |
| 9 | 近畿 | 235個 | 3.1個 | 3.4個 |
| 10 | 中国 | 213個 | 2.8個 | 3.0個 |
| 11 | 東北 | 192個 | 2.6個 | 2.7個 |
| 12 | 北陸 | 186個 | 2.5個 | 2.8個 |
| 13 | 北海道 | 119個 | 1.6個 | 1.9個 |
沖縄地方の台風接近数は年平均7.7個で全国1位。2位の伊豆・小笠原(5.4個)を大きく引き離しています。月別では8月が2.2個で最多、次いで9月1.9個、7月1.4個。1〜3月と12月はほぼ接近しません。詳しくは沖縄に台風が多いのはなぜ?月別の接近数と旅行を避けたい時期にまとめています。
- 平年値…気象庁が公表する1991〜2020年の30年平均値です
- 出現率・変わりやすさ指数…気象庁「過去の気象データ」の日ごとの値(1968〜2025年・58年分)を当サイトが集計したものです。天気の判定は昼(06〜18時)の天気概況の文字列によります
- 「天気が変わりやすい日」…昼の天気概況に「時々」「一時」「後(のち)」が入った日の割合。「晴時々曇」「曇一時雨」のように1日のうちに天気が入れ替わった日を数えたものです
- 「にわか雨の日」…天気概況に雨が出てくるのに、その日の降水量が1mm未満だった日。ぱらっと降ってすぐやむ雨の多さを表します
よくある質問(FAQ)
Q. 沖縄の天気予報は本当に当たらないのですか?
A. 気象庁が公表している予報精度の検証では、沖縄地方の的中率は年間を通じて全国平均を下回っています。当サイトが1968〜2025年の天気概況を集計したデータでも、那覇は1日のうちに天気が入れ替わった日が56.7%で全国51地点中11位。東京(45.1%)の約1.26倍で、「変わりやすい」のは事実です。
Q. なぜ沖縄は予報が当たりにくいのですか?
A. 4つの条件が重なっているためです。(1)周りが海で観測点が少なく、雨雲がどこでも湧く (2)本州のような大きな山地がないので地形から雨の場所を絞れない (3)亜熱帯海洋性気候で年中湿った空気に包まれている (4)黒潮の高い海水温が水蒸気を供給する。結果として「雨は降るが、いつどこかは直前まで分からない」状態になります。
Q. 沖縄でいちばん天気が安定するのはいつですか?
A. 10月です。1日のうちに天気が入れ替わった日の割合が49.9%と1年で最も低く、10月2日は晴れの出やすさ(77.6%)と雨の少なさ(17.2%)がともに年間トップでした。晴天率そのものを重視するなら、梅雨明け直後の6月下旬〜7月も狙い目です。
Q. 沖縄の冬は晴れないのですか?
A. はい、冬は曇りがちです。那覇で晴れの日の割合は1月35.0%・2月32.5%と、1年で最も低くなります。北東の季節風が暖かい海の上を渡る間に水蒸気を補給するため、雲ができやすいのが理由です。日照時間も1月・2月は93.1時間しかありません。
Q. 沖縄で雨に降られないためにはどうすればいいですか?
A. 週間予報より、当日の雨雲レーダーと降水短時間予報を見るのがいちばん確実です。気象庁のナウキャストは5分ごとに更新されます。また予報文に「時々」「一時」が付いている日は降ったりやんだりのサインなので、折りたたみ傘を持って出るのが正解です。
Q. 沖縄は雨が多い地域なのですか?
A. 那覇の年間降水量は2161.0mmで、全国1244地点中301位です。全国平均より多い水準ですが、「雨の日の数」で見ると1mm以上の降水があった日は年間34.4%で、日本海側の金沢(48.5%)などよりは少なめ。沖縄の雨は「回数」より「1回あたりの強さ」に特徴があります。
Q. 沖縄はいつが台風シーズンですか?
A. 7月から10月です。沖縄地方への台風接近数は年平均7.7個で全国1位。月別では8月が2.2個で最多、9月1.9個、7月1.4個、10月1.0個と続きます。1〜3月と12月はほぼ接近しません。
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データベース
まとめ
- 那覇で1日のうちに天気が入れ替わった日は年間56.7%(全国51地点中11位、東京の約1.26倍)
- 概況に雨があるのに降水量1mm未満というにわか雨の日が13.8%(東京7.9%)
- 晴れの日は7月65.8%に対し2月は32.5%。冬こそ沖縄の天気は読みにくい
- 当たりにくい理由は海・地形のなさ・亜熱帯海洋性気候・黒潮の4つ
- 年平均風速5.3m/s(全国23位)、熱帯夜107.3日(全国14位)、台風接近7.7個(全国1位)
- 対策は雨雲レーダー中心・「時々/一時」を警戒・週間予報は傾向として使う
沖縄の天気予報が当たりにくいのは、沖縄がそれだけ「海の天気」だからです。外れることを前提に、直前の実況で確かめながら動く――これが南の島との一番いい付き合い方だと思います。
この記事のツールは地点も月も自由に変えられます。住んでいる街や旅行先を並べてみると、沖縄の天気の“クセ”がもっとはっきり見えてくると思います。読んでいただきありがとうございました。


