1か月先の天気予報って当たる?東京・大阪・京都・沖縄だと当たる?

気象

こんにちは!のぶやんです。

今回は、1か月先の天気予報があったりしますが、当たるのか?当たらないのか?解説していきます。

のぶやん
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1か月先の天気予報は当たるの?東京・大阪・京都・沖縄など地域で当たりやすさは違う?

天気予報で1か月先を予報しているものがありますが、当たるのでしょうか?

早速結論からいってしまえば、1か月先の天気予報は当たらないです。

実際に天気予報の本家本元である気象庁では1か月先の天気予報はやっていなくて、かわりに1か月先大まかな天候についてわかる季節予報っていうのを発表しています。

1か月先の天気予報が当たらないことについて、気象庁HPにはこんな感じで記載があります。

「1か月後に大事な予定があって、その日の天気が知りたい!」という経験をしたことはありませんか? でも、現実には1か月後のある日の天気を「晴れ」、「雨」というように断定して予報することはできません。

気象庁HPより

晴れか雨か断定して予報はできない・・・つまり当たらないのでやっていないってことですね。

また、東京や大阪・京都、沖縄などなど地域によって違いがあったりはするのかというと、確かに天気でこんな天気図の気圧配置になればここが晴れやすい、天気が悪くなりやすいっていう地域特性はあります。

ただ、次の章で説明する天気予報の仕組み上、1か月先の天気予報にもなると予報自体の精度がかなり悪くなってしまうので結局どこの地域でも精度は良くないのが現状です。

なので1か月先の天気予報で東京、大阪、京都、沖縄などの地域によって違いはあまりなくて、どこも当たりにくいっていうことになります。

なんで1か月先の予報は当たらないのか?

1か月先の予報は天気予報の本家本元である気象庁もやっていないし、実際当たらないっていうのはわかりましたが、なぜ1か月先だと当たらなくなってしまうのでしょうか?

天気予報って、スーパーコンピュータが計算する数値予報によって行われます。

今の実況の天気がこんな風だから、数秒後にはこうなってこうなっての計算を繰り返して積み重ねて、未来の天気を作成されます。

例えば、ボールを投げるとその軌道でこのあと何秒後にはここに落下するのを予測すると理屈としては同じです。

コンピュータの進化や観測精度の向上によって、予測資料もどんどん精度が良くなってきました。

でも、天気予報が外れてしまうのは、現実世界と数値予報によって再現した世界に誤差が生じているからです。

まず、計算する時点で現実世界の気象状況を100%再現するのがが難しいことがいえます。

なんでかというと、今の天気の状況をアメダスや気象衛星ひまわり等によって観測しているといってもすべて実況を網羅しきれないですし、海なんかは観測地点がほとんどありません。

さらに、数値予報にはカオスといって少しのずれ(誤差)が時間とともに大きくなります。

このため、先になればなるほど予報の誤差が大きくなって精度も低くなります。

そもそも明日の予報も外れていたりするから、予報というのは100%適中は現時点の科学技術では難しくて、外れることはあるのです。

明日でも外すことがあるのに、1か月先の予報ってなると精度がかなり低くなって、当たらなくしまうっていうのは当然ってことですね。

ってことで気象庁も1か月先の天気は予報できないよ~っていってるわけです。

ちなみに、気象庁は天気予報でいったら7日先までしか発表していませんので、その先の予報は精度が低いと判断していると考えられます。

それでも1か月先の天気を知りたい!って時にはどうするの?

1か月先の天気予報は当たらないのはわかったけれど、それでも1か月先の天気を知りたいって時はどうしたら良いのでしょうか?

一つは気象庁が発表している季節予報で大まかな天候について把握する方法があります。

1か月先の気温や降水量、日照時間が平年と比べて多くなるのか少なくなる可能性があるのかというのをパーセンテージで表現して発表しています。

でも、ざっくりこんな天候になるかなというのがわかりますがで特定の日がどうなのか?まではわかりません。

もう一つのやり方としては、天気出現率を使う方法があります。

天気出現率というのは365日のある日の天気が晴れ・曇り・雨・雪だったかを過去30年間の天気の出現率を百分率であらわしたものになります。

この天気出現率を使えばその日の天気のおおよそどんな天気になりやすいかわかるので目星を立てやすいので、僕個人的には天気出現率を使うのをお勧めします。

例えば東京都の1月の天気出現率をもってきました。

これでみると、過去30年間で1月はほとんど天気が良い日の確率が高いんだなあと言うのがわかると思います。

また、東京都の6月の天気出現率をみるとこんな感じで晴れが少なくて曇りが雨になることが多くなる可能性が高いのがわかります。

天気出現率については、以下のサイトから確認することができます。

関東甲信・北陸・東海・・・東京管区気象台

近畿・中国・四国・・・大阪管区気象台

九州地方・・・福岡管区気象台

沖縄・・・沖縄気象台

北海道、東北・・・goo天気

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 1か月先の天気予報で晴れや雨の天気について断定することはできない(当たらない)と天気予報の本家本元である気象庁が言っている
  • 1か月先の天気予報が当たらないのは、天気予報の仕組みから時間がたてばたつほど予報の誤差が大きくなって予報精度も低くなってしまうから
  • もし、1か月先の天気の目星を立てたいなら天気出現率を使うのがおススメ

以上が、「1か月先の天気予報って当たる?東京・大阪・京都・沖縄だと当たる?」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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