ゲリラ豪雨とは何なのか?詳しく解説します

気象

ゲリラ豪雨ってテレビやニュースで耳にすることがあります。

ゲリラ豪雨ってなんだ?ってことで、今回はゲリラ豪雨について詳しく解説していきます。

のぶやん
のぶやん

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ゲリラ豪雨は2008年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネート

2008年7月~8月は局所的な大雨が頻発しました。

兵庫県神戸市の都賀川上流で大雨が降ったことにより下流で急速に増水し、川遊びをしていた5名が亡くなりました。

また、東京都練馬区周辺での局地的豪雨の際には、豪雨になっていなかった下流で、下水道工事中に作業員5名が亡くなりました。

大雨でなかった下流で死者がでたことが相次いだことで不意を突いたような雨による災害であったことから、マスコミが「ゲリラ豪雨」と呼び、「ゲリラ豪雨」を多用したことによって、2008年新語・流行語にトップ10にノミネートされました。

2008年7月~8月の大雨の資料は気象庁HPに掲載されています。

ゲリラ豪雨っていつから使われている?

NHKのコラムによると「ゲリラ豪雨」の用語は1953年の朝日新聞が使いだしたといわれています。

2008年に流行語になったけど、結構前からある言葉なんですね。

ちなみに、NHKはゲリラ豪雨の用語はなるべく使わないそうです。

気象庁によるゲリラ豪雨の解釈

気象庁ホームページでは小中学校向けにゲリラ豪雨をこのように解説しています。

あちらこちらで短い時間に非常に激しく雨が降る状況のことを、一部の報道機関などで「ゲリラ豪雨」と呼んでいます。しかし、この言葉は気象庁では使用しておらず、正式な用語ではありません。

はれるんランドより

短時間で非常に激しく雨が降ることをゲリラ豪雨と解説しています。

ただし、NHKと同じく、気象庁ではゲリラ豪雨という用語を使っていません

別の気象庁の資料だと、ゲリラ豪雨は「局地的大雨」、「集中豪雨」などと言いかえたりするようです。

局地的大雨・・・局地的に数十mmの総雨量となる

集中豪雨・・・狭い範囲に数百 mmの総雨量となる

ざっくり、非常に激しい雨(1時間50ミリ以上の雨)や猛烈な雨(1時間80ミリ以上の雨)が降ればゲリラ豪雨と呼んでよさそうです。

大雨となる要因については、積乱雲によるもので、大気の状態が不安定になっていて、さらに前線や低気圧などの影響や地形効果によって大雨となります。

ゲリラ豪雨は増えている?

昔よりゲリラ豪雨は増えているのでしょうか?

気象庁ホームページから、1時間50ミリ以上の非常に激しい雨の年間発生回数をもってきました。

統計開始の最初の10年と最近10年を比べると発生回数は1.5倍に増えています

最近10年間(2011~2020年)の平均年間発生回数(約334回)は、統計期間の最初の10年間(1976~1985 年)の平均年間発生回数(約226回)と比べて約1.5倍に増加しています。

気象庁ホームページより

1時間80ミリ以上の猛烈な雨の年間発生回数ももってきました。

こちらも統計開始の最初の10年と最近10年を比較すると発生回数は1.9倍にも増えています

最近10年間(2011~2020年)の平均年間発生回数(約26回)は、統計期間の最初の10年間(1976~1985 年)の平均年間発生回数(約14回)と比べて約1.9倍に増加しています。

気象庁ホームページより

ゲリラ豪雨(非常に激しい雨・猛烈な雨)は近年増加傾向であることがわかります。

ゲリラ豪雨が増加している原因

近年のゲリラ豪雨が増加したことについて、気象庁は「地球温暖化っぽいけど、期間が短いからまだわからん。けど、今後も見てくけど地球温暖化っぽいね」といっています。

これらの変化は地球温暖化に伴う変化と整合していると考えられますが、アメダスの観測期間は45年程度と比較的短いことから、地球温暖化との関連性をより確実に評価するためには今後のさらなるデータの蓄積が必要です。

気象庁ホームページより

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • ゲリラ豪雨という言葉はマスコミが使い始めたもの。気象庁やNHKは使ってない
  • 気象庁は、ゲリラ豪雨のかわりに、非常に激しい雨や猛烈な雨が降る「局地的大雨」や「集中豪雨」という用語を使う。
  • ゲリラ豪雨(非常に激しい雨や猛烈な雨)は近年増加傾向

以上が、「ゲリラ豪雨とは何なのか?詳しく解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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