福岡県に大雨特別警報がでた時の天気図の共通点

気象

こんにちは!のぶやんです。

福岡県が災害級の大雨になるのはどんなときなのか、特別警報が発表された時の地上天気図を集めて共通点を調べました。

結論からいうと、福岡県に大雨特別警報がでるのは前線のすぐ南側にあるときです。

詳しくみていきます。

のぶやん
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・気象予報士
・福岡あたりの気象のこと中心に解説

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福岡県に大雨特別警報が発表された時の地上天気図を集めてみました

災害級の大雨になった天気図には類似点がある?

福岡県はここ数年、大雨特別警報が頻発して災害級の大雨に見舞われることが多いです。

今回は、特別警報が発表された時及び平成24年九州北部豪雨の時の地上天気図を集めて

災害級の大雨の時の天気図にはこんな傾向がありそうというのを見つけてみたいと思います。

特別警報と平成24年九州北部豪雨になった時の地上天気図を集めてみました

地上天気図の集め方

気象庁HPの「日々の天気図」から持ってきました。

それぞれの事例を掲載します。

①2017年(平成29年)7月5日(1回目の特別警報)

②2018年(平成30年)7月6日 (2回目の特別警報)

③2019年(令和元年)8月28日 (3回目の特別警報)

④2020年(令和2年)7月6日 (4回目の特別警報)

⑤2012年(平成24年)7月12日(九州北部豪雨】

災害級の大雨の時の天気図にはこんな傾向がありそう

特別警報発表された時と平成24年九州北部豪雨の地上天気図を持ってきましたが、

これらのなかで類似点を2点みつけました。

まず1点目は

対馬海峡付近か、前線近傍に位置していて福岡県は暖域内

ということです。

停滞前線が対馬海峡にあるパターンがほとんどで、福岡付近に位置しているものも1事例ありました。

福岡県は前線の南側がほとんどで暖域内に入っているということになります。

2点目として

日本の東側に高気圧が張り出している

というところがありました。

これにより1点目で前線の南側にあって暖域内であることもそうですが、福岡県には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況となっていることになります。

今回の大雨(2021/8/11~)はどうなのか

ニュースでも取り上げられていましたが、今週から来週にかけて西日本を中心に前線が停滞するため

大雨となるおそれがあるとのことで気象庁が会見を開いていました。

早速、地上天気図の予想を持ってきましたが、今回見た福岡県が大雨になる事例の類似点

  1. 前線が対馬海峡か、前線近傍に位置していて福岡県は前線のすぐ南側
  2. 日本の東側に高気圧が張り出している

をクリアしています。

ただ留意点してもらいたいのは、

高層天気図等ほかの沢山の資料からの諸条件があると思うので

これだけで大雨になる決めることはできないということです。

あくまでも条件のひとつになるのではないかと思います。

まとめ

今回の内容についてまとめます。

まとめ

災害級の大雨となった地上天気図をもってきて類似点を探した結果以下の共通点があった。

前線が対馬海峡か、前線近傍に位置していて福岡県は前線のすぐ南側

日本の東側に高気圧が張り出している

他の資料も見る必要があるため、あくまで条件のひとつになりそう。

以上が、福岡県に大雨特別警報がでた時の天気図の共通点でした。

読んでいただきありがとうございました。

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