こんにちは!のぶやんです。
今回は、つむじ風(じん旋風)について解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 福岡あたりの気象のこと中心になりがち
つむじ風(じん旋風)ができる気象条件
つむじ風がどうやって発生しているか知っていますか?
小学校の運動場とかでぐるぐる渦を巻いているのみたことあると思います。
あれがつむじ風です。
気象予報士試験とかだとじん旋風といったりします。
一般的によく晴れた暑い日に良く表れやすいです。
地表面が温められて、地表面付近の空気も熱せられます。
熱せられた空気はふわふわ上昇することになります。
上昇する過程で、地形的影響を受けるので障害物があったりすると回転性をもつことになり、回転する空気の上昇流の柱を形成することがあります。
これがつむじ風になります。
晴れている時の日射の影響によるものと地形の影響によるものなので、季節を問わず発生します。
運動場が発生しやすいのは、運動場がなにもなくひらけていて、周りには木やら建物の障害物があるかたつむじ風が形成されやすいんだと考えられます。
つむじ風の直径は数メートルくらい、高さは100メートル以下で小さく、持続時間はほんのわずかと言われています。
ただし、つむじ風にも強さの大小があり一番強いものだと風速が20メートル~30メートルといわれています。
これは、竜巻の強さのスケールを表す藤田スケールでいうとJFE0程度(風速25~38メートル)になります。
物置が移動したり、横転するくらいです。
たまにつむじ風で運動場のテントが飛ばされるなんてニュースがあったりしますが、結構危険です。
直感的に、やばそうなつむじ風だなあと思ったら近づかないようにしましょう。
ちなみにつむじ風のことを外国では、オーストラリアだとアボリジニ語でウイリーウイリーと言ったり、イギリスだとダストデビルなんて言ってたりします。
宇宙に目をむけると、火星でもつむじ風(じん旋風)は発生しているっていわれています。
つむじ風(じん旋風)と竜巻の違い
つむじ風と竜巻の違いについても解説していきます。
つむじ風 | 竜巻 | |
---|---|---|
成因 | 日射による上昇流と障害物による回転性 | 積乱雲(雷雲)の雲底から下方に垂れ下がっている |
風の強さ | JEF0(20~30メートル) | JEF3(70~92メートル) |
大きさ | 幅数メートル、被害域100メートル | 幅数メートル、被害域数キロ~数十キロ |
発生しやすい場所 | 開けたところ(運動場とか) | 平野部、沿岸部 |
成因は、全然違うことがわかります。
つむじ風は、晴れた日射がよくあるときに発生します。
竜巻は積乱雲のもとで発生するので黒い雲が近づいている時は注意しましょう。
風の強さは竜巻ほどではないですが、つむじ風も最大級のものだと危険です。
ちなみに竜巻の強さは日本での最大をもってきました。
外国だともっと強いです。
つむじ風(じん旋風)の危険レベル
どのくらいのつむじ風がやばいのか、これくらいだったら大丈夫かの危なさをレベルで示してみました。
結構動画をYOUTUBEにあげてくれているので、それを参照させてもらいました。
レベルの高いやつほど近づかないようにね!
つむじ風(じん旋風)の危険レベル 0
つむじ風(じん旋風)の危険レベル0です。
危険なしといっていいでしょう。
つむじ風(じん旋風)の危険レベル 1
つむじ風(じん旋風)の危険レベル1です。
先ほどレベル0で紹介したつむじ風よりもちょっと回転性をもっていますがすぐおさまったので人に危険がおよぶほどではないのかなと思います。
つむじ風(じん旋風)の危険レベル2
物や人に危険が及ぶものを集めてきました。
運動場なんかのテントは飛ばされてしまいます。
つむじ風で飛ばされたテントなどでけがをすることがあります。
もし見かけたら近づかないで、逃げましょう。
つむじ風(じん旋風)の危険レベル3
つむじ風危険レベル3を紹介します。
つむじ風の中でも最強クラス(風速20~30メートル)が吹いていておかしくないですね。
この動画の人つむじ風に巻き込まれたのかな・・・。
日本でつむじ風での被害が大きかった事例
気象庁の資料でみると、つむじ風によって被害が大きかったものがありましたので紹介します。
2011年3月17日14時宮崎市で発生したものです。
ビニールハウスの被害がぺしゃんこになったみたいです。
この時は、藤田スケールF0の強さ(17~32m/s)のつむじ風だったとされています。
幸い人の被害はなかったみたいですが、日本でもつむじ風で危険なのが発生することがあるってことです。
つむじ風の中に入るとどうなる?
つむじ風の中につっこんでいく男性の動画がありました。
つむじ風の中に入ったらどうなるでしょう?
先ほどいったように強いものだと竜巻と変わらないくらいの風(20~30メートル)が吹くことがあります。
人間が舞い上がるほどではないと思いますが、ケガをする可能性がありますので危ないんでやめときましょう。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、つむじ風(じん旋風)を解説します。でした。
読んでいただきありがとうございました。