こんにちは!のぶやんです。
梅雨入り・梅雨明けがテレビで放送されてたりしますが、あれはどうやって決めているのか?基準はあるのか?
解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 家族だんらんが好き
梅雨ってなに?
そもそも梅雨(つゆ)ってなんでしょう?
気象庁によると、梅雨は晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間としています。
季節現象で、春夏秋冬のほかにあるもう第5の季節って感じですよね。
梅雨は東アジアだけにみられる雨季で、もともと語源は「梅雨(ばいう)」で中国からきた言葉だとされています。
中国の大きな河長江流域で梅の実が熟すころに降る雨なので梅雨といったとされているようです。
別の説だと、かびが生えやすい時期だから黴雨(ばいう)っていうというのもあるようです。
日本で「梅雨(つゆ)」って使いだしたのは、日本の行事や風俗を紹介した江戸時代の書籍「日本歳時記」で使われだしたのが最初とされてるので、梅雨は江戸時代から使われてる言葉とされます。
その前はというと、五月雨(さみだれ)って言葉が使われていたとされます。
旧暦の5月なのでちょうど梅雨時の雨なので五月雨なんですね。
梅雨入り・梅雨明けはいつからはじまったの?
梅雨入り・梅雨明けについてはいつからはじまったのでしょう?
梅雨入り・梅雨明けを発表しているのは、気象庁になります。
梅雨入り・梅雨明けを気象庁の情報として発表しており、開始したのは1986年からです。
それ以前は1964年頃からお知らせとして発表していました。
梅雨入り・梅雨明けの情報をマスコミとかは梅雨入り宣言とかいったりしますが、この日から梅雨入りだ!梅雨明けだ!って明確に宣言しているわけではないんです。
情報の内容をよくみてみると、「〇日ごろに梅雨に入ったとみられる」ってしていて季節現象なので平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があるとしています。
なので、梅雨入り・梅雨明けというのは、梅雨の季節に入った、梅雨の季節が明けたと季節が移り変わることを伝える情報といえます。
ちなみに、発表している地域は11あって発表している気象台とあわせると以下のとおりになります。
- 沖縄地方・・沖縄気象台
- 奄美地方・・鹿児島地方気象台
- 九州南部・・鹿児島地方気象台
- 九州北部・山口県・・・福岡管区気象台
- 四国地方・・・高松地方気象台
- 中国地方(山口県除く)・・・広島地方気象台
- 近畿地方・・・大阪管区気象台
- 東海地方・・・名古屋地方気象台
- 北陸地方・・・新潟地方気象台
- 関東甲信地方・・・気象庁本庁
- 東北南部・・・仙台管区気象台
- 東北北部・・・仙台管区気象台
ちなみに、北海道は、はっきりした梅雨がないとされるので梅雨入り・梅雨明けの発表はされていません(一時的に前線が停滞するえぞ梅雨っていうのはありますが)。
梅雨入り・梅雨明けはどうやって決めているの?
梅雨入り・梅雨明けは気象庁はどうやって決めているのでしょう?
梅雨入り・梅雨明けの基準については、気象庁の資料によると現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに発表するとされています。
明確に基準とされるものはこれだけなので、僕なりに推測すると1週間先の予想資料をみて、梅雨入りだったら梅雨前線が近づいて来て天気が悪くなりそう、雨の日が増えそうって見通しの時に発表して、梅雨明けだったら天気がこの先晴れの日が続いて梅雨前線も居座らなくなりそうだぞって時に発表するってことだと思います。
実際に例として、昨年九州北部地方では5月15日頃に梅雨入りしたとみられると発表されましたがその時の1週間先の予想資料をもってきました。
網掛け域が雨が降ると予想されるとこで、九州北部地方は15日から先はほとんど雨ってことがわかります。
梅雨前線が九州北部に1週間先も居座りそうで雨が続きそうだぞ~ってことで梅雨入りを5月15日に発表したんだと思います。
ただこうやって発表された梅雨入り・梅雨明けは速報値なんです。
秋の9月頃に春から夏にかけて実際に天気変化を考慮して検討されて確定値として確定されます。
速報値だと目先と1週間先の予測で発表したけど、確定値は大きく季節変化を降りかえって決めようってことですね。
先ほど、例にだした2021年の梅雨入りも確定値だと5月11日に改められています。
天気図だとこんな感じです。
5月11日くらいから九州北部付近をうろうろしてたから5月15日よりもこちらのほうが梅雨入りとしては適当ってことで確定値としたってことですかねえ。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、梅雨入り・梅雨明けってどうやって決めてるの?基準はあるの?でした。
読んでいただきありがとうございました。