こんにちは!のぶやんです。
今回は、天気のことわざ「朝霧は晴れ」についてそんな風に言われる理由について解説していきます。
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朝霧は晴れってどういう意味?
天気のことわざに「朝霧は晴れ」と言うのがありますが、なんでそんな風にいわれるのでしょう?
朝に濃い霧が発生するような時には空がしっかり晴れていて夜間に放射冷却が起こります。
夜間に放射冷却が効くときっていうのは、高気圧に覆われていて晴れていて風も弱い時です。
放射冷却によって空気が冷やされて空気中にある水蒸気が霧となります(この放射冷却によってできた霧のことを放射霧といいます)。
そして夜間に発生した霧は朝まで残りますが、高気圧に覆われてるので太陽の日差しにより気温が上昇して霧は消散して、日中も天気が良いので「朝霧は晴れ」といわれるようになりました。
このことわざが起こりやすいのは、季節だと春や秋で、前線や低気圧通過により雨が降った後に移動性高気圧に覆われている時です。
朝霧は晴れとなった事例を紹介します
実際にこの天気のことわざどおり「朝霧は晴れ」となった事例を紹介しましょう。
2018年5月14日の福岡県は朝濃霧が発生していて、濃霧注意報も発表されていました。
実際にその日の実況を残してくれている方のつぶやきをもってきました。
天気図でみるとこんな感じで福岡県は西の高気圧に覆われてきています。
福岡県の内陸の観測所である飯塚の観測データをもってきました。
天気が良くて、風も弱いため放射冷却によって未明~明け方あたりは霧が発生していたものとみられます。
日中は太陽が昇ってくることによって気温が上がって霧は解消して晴れていました。
この濃霧となった原因としては、何なのかというと前日(5月13日)に前線が通過して雨が降っていたことが挙げられます。
天気図をみると福岡県付近は前線が停滞しています。
前線の影響で飯塚でも雨が日中まとまった雨が降ってますね。
しっかり前日雨がしっかり降ったあとに、高気圧に覆われてスカッと晴れて放射がきいて気温が下がって14日の朝には霧が発生してたってことですね~。
実例でもわかるとおり、前線や低気圧通過により雨が降って高気圧に覆われて晴れるっていう時に霧がでやすいパターンかなと思います。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「「朝霧は晴れ」っていわれるのはなぜ?理由は?解説します」でした。
読んでいただきありがとうございました。