北風が寒くて南風が暖かいのはなぜ?理由は?解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

北風は寒くって、南風は暖かいって一般的にいわれますがなぜなのでしょう?

理由を解説していきます。

のぶやん
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北風が寒くて南風が暖かいのはなぜ?

北風が寒くて、南風が暖かいってイメージがあるかなあと思います。

でもその理由はなんでなのでしょう?

それは地球規模のお話でそもそも地球が球形であることから北が冷たく、南が暖かいの温度差ができているのです。

地球は太陽に暖められています。

その際に太陽の光が一番当たりやすいのは赤道付近で、赤道付近では高温になります。

反対に北極南極では、太陽からの光が一番当たりにくいので低温になります。

低緯度で高温、高緯度では低温になって地球規模の温度差が生まれるってことになります。

ざっくり模式図にするとこんな感じです。

実際に世界の1月の気温の平年値も掲載しておきます。

これでみても赤道あたりが気温が高くて、高緯度ほど気温が低いっていうのがわかるかなあと思います。

地球規模の温度差についてもうちょい詳しく説明すると、高緯度のほうが太陽放射エネルギーが面積が広くなってしまい、低緯度での赤道の面積のおよそ2倍になります。

高緯度の方が太陽からのエネルギーが分散されやすいんです。

このため高緯度では低緯度より気温が上がりにくくなります。

また、高緯度の方が太陽放射が地表面に達するまでに大気層のより長い距離を通過しないといけなくなります。

大気層には、太陽放射エネルギーを吸収散乱する物質があるので地表面に届くまでにエネルギーがここでも分散されてしまい、高緯度のほうが気温があがりにくくなっています。

まとめて図にしたらこんな感じです。

以上から地球が球形をしているので、日本からみると高緯度(北側)が冷たくて低緯度(南側)が暖かいという構図になり北側は冷たいから北風が吹けば寒くって、南風は暖かいってことになるのです。

図にするとこんな感じです。

なお、この地球規模の温度差を少なくするために風が吹いているのです。

ちなみに、南半球の場合は逆になって例えばオーストラリアだったら逆で南風が吹けば寒くって、北風は暖かいってことになります。

日本で吹く代表的な北風・南風を見て見よう

北風が寒くて、南風が暖かくなる理由がわかったところで日本で吹く代表的な北風・南風をみていきましょう。

まずは、春や秋にやってくる温帯低気圧です。

2021年4月17日~19日の天気図をもってきました。

春や秋には、低気圧と移動性高気圧が交互にやってきて低気圧の前面で暖かい南風が吹いて、後面では冷たい北風が吹きます。

続いて、夏や冬には季節風が吹きます。

2021年7月17日の天気図をもってきました。

夏になると太平洋高気圧に覆われて南風が吹くようになります。

夏は暖かいを越して暑いですよね汗

最後に、2021年12月26日の天気図をもってきました。

冬については、この天気図がそうですが西高東低の服型の気圧配置になって日本付近は冷たい北風が吹いて寒くなります。

特に日本海側は大雪になりますね(実は日本海側は世界的有数の大雪になる場所です)。

以上が日本で吹く代表的な北風・南風になります。

前の項目で説明した概念に対しての実際の吹いている風になります。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 地球が球形をしていることから、太陽の光が一番当たりやすいのは赤道付近で高温になる
  • 反対に北極南極では、太陽からの光が一番当たりにくいので低温になる
  • 日本からみると高緯度(北側)が冷たくて低緯度(南側)が暖かいという構図になり北側は冷たいから北風が吹けば寒く、南風は暖かいことになる

以上が、「北風が寒くて南風が暖かいのはなぜ?理由は?解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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