地球温暖化の影響 今後の未来(21世紀末)はどうなっている?

気象

気象予報士のむんむーです。

いや~、今年の9月は全国的に暑いですね。ずっと暑い(*_*)

ここ近年の暑さは、地球温暖化の影響が大きいのは疑いようのない事実となっています。

地球温暖化の影響は、気温の上昇の他にどのような影響があるかのかを調べてみました。

文部科学省と気象庁が「日本の気候変動2020」という報告書を作成していますので、これに沿って解説していきたいと思います。

むんむー
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地球温暖化の原因

地球温暖化は、主に、人間活動により排出され続けている二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)などの温室効果ガスが主な原因と考えられています。

温室効果ガスの濃度は、少なくとも過去80万年間で前例のない水準とのこと。

また、過去100年間の平均増加率は過去2万2000年間に前例がないほど急速であるとのことです。

むんむー
むんむー

とんでもないことになっているな、地球!

つまり、ここまで急速に温室効果ガスが増えてしまったのは、自然に増加したのではなく、どう考えても人間活動のせいじゃね?? ってことですね。

因みに、二酸化炭素のグラフがギザギザしながら増加していっているのは、植物が夏に光合成を多く行うためです。

地球温暖化の今後のシナリオ

報告書では、21世紀末にかけて、2つのシナリオが想定されています。

・2℃上昇シナリオ

  パリ協定の2℃目標が達成された世界。工業化以前と比べて0.9~2.3℃(20世紀末と比べて0.3~1.7℃)上昇する可能性の高いシナリオ。

・4℃上昇シナリオ

  追加的な緩和策を取らなかった世界。工業化以前と比べて3.2~5.4℃(20世紀末と比べて2.6~4.8℃)上昇する可能性の高いシナリオ。

どちらの世界に近づくのか、我々人類の対応次第ということですね。

21世紀末の日本の状況  気温の状況

2つのシナリオで、21世紀末の状況が20世紀末と比べて、気温がどのようになっているかの予測は、下の表のとおりです。

むんむー
むんむー

4℃上昇シナリオ、地獄・・

4℃上昇シナリオは、かなりきつそうですね。

2023年の夏は、かなり暑さが厳しい印象がありましたが、この程度では済まないということです。

21世紀末の日本の状況  降水の状況は?

続いて、降水の状況を見てみたいと思います。

温暖化によって、降水量は増えるのでしょうか? 

予測は以下の通りです。こちらも20世紀末に比べて21世紀末がどのようになっているかを予測したものです。

むんむー
むんむー

4℃上昇シナリオ、こわっ!!

4度上昇シナリオでは、日降水量200mm以上と1時間降水量50mm以上の頻度が2.3倍になっています。

2℃上昇のシナリオでも、それぞれ1.5倍以上の予測となっていますね。

最近、大雨による気象災害が激甚化してきていますが、すでに温暖化の影響が出てきていると言えそうです。

また、4℃上昇シナリオでは、降水量1mm未満の日数が増える予測となっています。

つまり、雨の降る日数は減少するものの、「降ればどしゃ降り」の頻度が上がるという予測ですね。

21世紀末の日本の状況  雪の状況は?

次は、雪の状況を見ていきたいと思います。

こちらも20世紀末に比べて21世紀末がどのようになっているかを予測したものです。

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むんむー
むんむー

基本的に、降雪量は減るのね

降雪量や降雪期間は、基本的には少なくなるようですね。

これは、雪ではなく雨になることが増えるためのようです。

ただ、ごくまれに降る大雪のリスクが低下するとは限らないとも述べられています。

これは、大雪になるのは、寒気が強ければよいという訳ではないためです。

気温が低いと、空気中に含まれる水蒸気量は減ります。

一方で気温が高いと、雪ではなく雨になってしまいます。

大雪になるには気温が低すぎず、かつ、雪が解けない温度という絶妙な条件が必要なためと考えられます。

21世紀末の日本の状況  台風(熱帯低気圧)の状況は?

まず、現在までに観測されている変化を見てみます。

・台風の発生数や日本への接近数・上陸数には、長期的な変化傾向は見られない。

・「強い」以上の勢力となった台風の発生数や全体に占める割合にも、長期的な変化傾向は見られない。

日本付近の台風の強度が生涯で最大となる緯度は、北に移動している。

つまり、台風の発生数が多くなったり、強い勢力のものが多くなったりはしていないが、強いまま北上してくる台風が増えているということですね。

では、将来予測を見てみます。

むんむー
むんむー

やっぱり台風はパワーアップしちゃうのねん・・

つまり将来予測では、今以上にやばい勢力のまま日本に近づく台風が増えますよってことですね。

勘弁してほしいですね・・・。

21世紀末の日本の状況  海面水位の状況は?

最後に、海面の水位がどうなるかを見てみます。

温暖化の影響で、氷床が解けたり、海水温の上昇による海水の膨張によって海面水位は上がりそうですが、どうでしょうか??

むんむー
むんむー

0メートル地帯、沈んじゃうっ!

やはり、海面水位は上昇する予測ですね。

海面水位が上昇すると、高潮や高波の影響による浸水災害のリスクが高まってしまいます

海面水位があがることによるメリットはあまりなさそうです。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

21世紀末の日本は、20世紀末と比べて

まとめ
  • 年平均気温が1.4~4.5℃上昇
  • 大雨が増える
  • 降雪量は減少
  • 強い勢力の台風が増え、強いまま日本に接近する割合が増加
  • 海面水位が上昇、浸水リスクが高まる

以上が、地球温暖化の影響 気温の上昇と他に影響することは? 今後の未来(21世紀末)はどうなっている?

でした。

あまり愉快な内容ではありませんでしたが、無理のない範囲で我々にできることをやっていきましょう。

読んでいただきありがとうございました。

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