こんにちは!のぶやんです。
今回は、一部の県に発表される顕著な大雪に関する情報についてみていきます。
気象庁ホームページに解説ページがなくて、どんな情報かわかりにくいので解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 雪国とは縁がないけど、雪にあこがれがある福岡県民
顕著な大雪に関する情報とはどんな情報?
顕著な大雪に関する情報は、短時間に顕著な降雪が観測され、その後も強い降雪が続くと見込まれる場合に、短時間の大雪に対して一層の警戒を呼びかける気象情報です。
短時間でめちゃめちゃ雪が降って、そのあともまだ雪が降りそう!ってときにこの気象情報が発表されます。
なんでそんな情報を発表するのでしょう?
その目的は、大雪によって交通障害や車両渋滞が発生することが迫っていることを伝えるものです。
さらに、交通障害がどの地域で起きそうであるかも具体的に、短文で迅速に伝えるものです。
発表対象県
運用が開始された、2019年12月に山形県、福島県(会津地方)、 新潟県、富山県、石川県、福井県を対象としていました。
2021年12月からは滋賀県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県が追加されました。
発表対象とされる県は、JPCZ (日本海寒帯気団収束帯) の雪雲がガンガンかかるところに発表しようとなったんじゃないかと思います。
JPCZ短時間でどさどさ雪を降らせるんですよねえ。
発表基準
警報基準期間の半分(3~6時間)で多くの降雪があり、今後の降雪予測を踏まえると警報基準のおおむね1.2倍の降雪量になると見込まれるときに発表されます。
発表される内容
顕著な大雪に関する情報の発表内容はざっくりいうとこんな感じです。
- 『記録的な短時間の降雪量(アメダスなどの実況)+今後の予測』 を簡潔に記述
- 「顕著な大雪に関する○○県気象情報」という標題
- 「見出し文」のみの短文形式
例文はこんな感じです。
顕著な大雪に関する××県気象情報 第○号
令和元年××月××日△△時△△分 ○○地方気象台発表
○○市○○で○日○時までの○時間で○○センチの顕著な降雪を観測しました。
この強い雪は○日昼過ぎにかけて続く見込みです。○○の平地では、大規模な交 通障害の発生するおそれが高まっています。
個人的には、大雨の時に運用している「顕著な大雨に関する情報」の大雪バージョンって感じかなあと思います。
顕著な大雪に関する情報が発表された事例
顕著な大雪に関する情報は、2021年1月7日に、運用後初めて富山県で発表されて、翌日8日富山県に加えて、福井県、石川県、新潟県も発表されました。
顕著な大雪に関する富山県気象情報 第8号
令和3年1月7日22時14分 富山地方気象台発表
砺波で7日22時までの3時間に23センチの顕著な降雪を観測しました。
この強い雪は8日朝にかけて続く見込みです。西部南の平地では、大規模な交通障害の発生するおそれが高まっています。
砺波(となみ)では短時間でどさどさ降ったみたいですね。
顕著な大雪に関する情報が発表された時(2021年1月8日)の気象庁資料から衛星画像と天気図をもってきました(青色部分は僕が加工しました)。
JPCZによってどさどさ降りました。僕が加工した青色部分がJPCZの部分です。
その時のつぶやきを集めてみました。
富山城が真っ白けですねえ。
こんな石垣まで真っ白な富山城は久しぶりです🏯☃️
— 富山市観光協会 (@toyamacitykanko) January 7, 2021
富山市内は昨晩から約60cm積もりました。この後もより一層大雪にご注意ください🙏 pic.twitter.com/XZpTbsbymm
車運転するの大変そうです…(九州だと考えられん)。
あははって笑うしかない。
— わさびれんこん (@wasabi_renkon) January 7, 2021
富山。 pic.twitter.com/tmgvrQ02KP
情報にも記載があった砺波(となみ)市の様子を見てみましょう。
ホワイトアウト・・・。
現在砺波市、ホワイトアウトと大変な状況になってまいりました…😱
— 立山酒造株式会社【公式】 (@TateyamaShuzou) January 7, 2021
皆様本日の帰り道は十分にご注意をお願いいたします🙏 pic.twitter.com/gaTfpCpFgn
情報が出るようなときは、実際に相当雪が降っているんだということがわかりますね。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、気象庁が発表する顕著な大雪に関する情報について解説しますでした。
読んでいただきありがとうございました。