こんにちは!のぶやんです。
天気のことわざに「さば雲(鯖雲)が出ると雨」、「さば雲は雨」というのがあります。
昔の人は、なぜさば雲がでると雨といっていたのか解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士(福岡)
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さば雲(鯖雲)がでると雨といわれる理由
さば雲がでると雨がでると言われる理由はなぜなんでしょうか。
先日空を見上げたら、さば雲がでていました。
さば雲と呼ばれる理由は、波状になった雲が、まるで鯖の斑点のような文様になっていることからさば雲って呼ばれるようになったそうです。
実際の鯖(お魚)の写真をもってきました。
雲の形と体の波状の模様がそっくりですね。
他にも、このさば雲が現れるのが、秋鯖の漁期にあたるからっていわれたりもするみたいです。
気象学的に雲の種類でいうと巻積雲に分類されます。
大体上空8,000メートルくらいにあらわれる高いところにできる雲(上層雲)です。
なぜ、この鯖雲ができると雨が降るっていわれるようになったのでしょうか。
鯖雲ができる時には、低気圧の温暖前線が近づいてくる時にできます。
温暖前線は冷たい空気の上に、暖かい空気が乗り上げて前線面は段々上空になっていきます。
低気圧本体からはなれたところの上空の前線面にできるさば雲は、低気圧が近づいてくる前兆だとして昔のひとは「さば雲がでると雨が降る」といっていたというわけです。
なので、さば雲がでるとお天気が下り坂のサインとされてきたってことですね。
現在では、科学的に説明がされるようになっていますが昔の人は、観天望気で雲を見ながら明日の天気を肌で感じながら予想していたんですね。
さば雲がでると雨が降る?
先日さば雲がでてたと言いましたが、さば雲がでた翌日には雨が降ったのか確認してみましょう。
さば雲を見た日の天気図と衛星画像をもってきました。
この時東シナ海付近に停滞前線があって、前線から離れたところの福岡県付近でさば雲がでていました。
衛星画像でみるとこんな感じです。
福岡付近では、停滞前線からの巻積雲(さば雲)かかっています。
翌日の天気図と衛星画像とレーダーが画像をもってきました。
停滞前線は前日よりも九州に近づいてきて、さらに北に北上してキンク(低気圧の前触れ)が描かれています。
レーダー画像でみても、しっかり雨雲がかかっていました。
水たまりができるくらいのしっかりした雨になりました。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、さば雲(鯖雲)が出ると雨って言われるのはなぜ?でした。
読んでいただきありがとうございました。