土壌雨量指数の基準が高い県は高知県、低い県は広島県

気象

土壌雨量指数の基準が高い県、低い県について調べました。

基準が高いと土砂災害は起きにくく、基準が低いと土砂災害が起きやすくなります。

僕の簡単なプロフィールです。

のぶやん
・気象予報士(福岡あたりの気象のこと中心)
・マラソン(サブ3.5)
・家族との時間が一番好き

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土壌雨量指数とはなにか

土壌雨量指数の基準値の高低で、土砂災害が起きやすさがわかります。

土壌雨量指数は、降った雨によって土の中の水分がどのくらい溜っているのかを数値化したものです。

イメージを数値がしたタンクモデルを使っています。

気象庁HPの図も掲載しておきます。イメージを数値化したタンクモデルになります。

土壌雨量指数は、大雨注意報や警報、特別警報の土砂災害の発表基準となっています。

基準は日本全国のほとんどで設定されています。

土壌雨量指数の基準値が高いと雨が土の中で含み切れる水分量が多く、多く雨が降らないと災害が起きにくいことになり、

反対に

基準値が低いと降った雨が土の中で含み切れる水分量が少ないことから

同程度の雨が降れば相対的に災害が起きやすくなります。

※深層崩壊や大規模な地滑りなどの地中深い状況については対象外となっています。

土壌雨量指数の基準が高い県と低い県はどこなのか

大雨特別警報(土砂災害)発表のための土壌雨量指数の基準値が気象庁HPで公開されています。

寒色系が基準が高く、暖色系が基準が低い、一番基準が低いと黒色になっています。

土壌雨量指数の基準が高い県はどこ?

これを見てみると

土壌雨量指数の基準の高い県は、西日本の太平洋側の県に集中しています。

高知県、和歌山県、三重県、宮崎県、大分県あたりが高いです。

実際、高知県、宮崎県は台風が接近して、東風だった場合には地形性降水がひたすら降っているのに

なかなか大きな土砂災害が起きる話をあまり聞かないのはそのためです。

よく特別警報がでている九州も比較的基準値が高そうですね。

その基準を超える雨が降って毎年特別警報がでているのか…。

土壌雨量指数が低い県はどこ?

土壌雨量指数の低い県は、圧倒的に広島県になっています。

今年の8月14日に広島県で大雨特別警報(土砂災害)が発表されました。

土壌雨量指数の基準が低いために土砂災害の危険が高まりやすかったんだと思われます。

指数の低い理由はなんなのでしょうか?

平成30年7月豪雨時にも言われていましたが広島県の地質が花崗岩が風化してできた真砂土といわれる、水がしみこみやすくて崩れやすい土が広く分布しているためだと考えられます。

ちなみに隣の岡山県も花崗岩といわれています。

そのほか、ピンク色が広く分布している岩手県、山形県、宮城県、福島県、

群馬県、長野県、山梨県あたりも基準値が低そうです。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 土壌雨量指数の基準の高い県は、高知県。西日本の太平洋側の県(高知・三重・和歌山・宮崎・大分)も高い。
  • 土壌雨量指数の基準の低い県は圧倒的に広島県
  • 広島県の地質が水がしみこみやすくて崩れやすい真砂土が分布しているため

自分が住んでいる所の災害リスクをしっかり把握しておいてくださいね!

以上が「土壌雨量指数の基準が高い県は高知県、低い県は広島県」でした。

よんでいただきありがとうございました。

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