こんにちは!のぶやんです。
冬になると度々やってくるさむーい寒波はなぜやってくるのか?そしてどこからやってくるのでしょうか?
解説していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 福岡あたりの気象のこと中心になりがち
寒波と寒気の違い
寒波とは、おもに冬に、広い地域にわたって2~3日あるいはそれ以上の期間で顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来することをいいます。
これから説明する大陸からやってくる大陸からやってくる地球規模がどばあーっと流れ込んでくるものを寒波といいます。
一方、寒気とは年中使われる言葉で、周りの空気に比べて低温な空気のことをいいます。
寒波も周りより冷たい空気になるので寒気に含まれるってことですね。
冬の寒波はなぜやってくる?どこからやってくるの?
冬になるとたびたび寒波がやってきます。
なぜやってくるのか?どこからやってきて日本に寒さをもたらすのでしょうか?
地球規模での寒気が蓄積日本に流れ込んできたものが寒波になるんです。
具体的に解説していきます。
日本よりずっと高緯度の極域では、太陽の位置がずっと低いです。
冬至の日本とロシアを比較してみるとこんな感じです。
日本(東京の緯度を35度として)
冬至の太陽南中高度 = 90 − 35 − 23.4 = 31.6(度)
ロシア(サンクトペテルブルグの緯度60度として)
冬至の太陽南中高度 = 90 − 60 − 23.4 = 6.6(度)
南中高度は正午に真南に太陽がきて、1日で最も高度が高くなる高度のことです。
東京(北緯35度)も高度が低くなるなあ~と思ってしまうけど、サンクトペテルブルグ(北緯60度)になると1日のうちほとんど暗いんでは!?というぐらい太陽が昇ってきません。
太陽からの光が少なくなってしまうので気温が低く、かつ放射冷却によりがんがん冷えていきます。
冷えるのは地表面からなので段々、地表面から寒気が溜っていきます。
イメージだとこんな感じです。
このたまった寒気が日本に流れ込んでくるんです。
なのでテレビとかで「日本付近には、上空5500mで気温-45°Cの強い寒気があって...」と解説されることがあるけれど、実際寒気は地表面付近にできた寒気なんですね~。
気象庁の資料によると、高緯度の地域で溜った寒気、東アジアと北アメリカへ流れていくようです。
寒波の流れが大きく2つあるんですね。
地表面から溜った寒波が流れていくので、標高の高い山々を超えられないので標高の低いところ相対的に谷になっている所を進んで日本海まで流れてくるんです。
日本に寒波が流れ込んでくるイメージはこんな感じです。
高緯度で寒気がある程度たまると、どばあーっと日本まで流れ込んでくるイメージです。
これが冬の間に何度か繰り返されるのが寒波ってことですね。
シベリア高気圧・シベリア気団とは?
大陸から日本に流れ込んでくる寒波はとても重たいです。
重たい空気は周りより高気圧になります。
説明している大陸で溜まりに溜まって流れ込んでくる寒波が重たくて高気圧を形成して、シベリア高気圧と呼んでいます。
シベリア気団っていうのはこの寒波の冷たい空気塊自体のことをいいます。
シベリア高気圧とシベリア気団は同じことをいっているわけです。
冬の寒波が来る予想を知るには
冬の寒波って予想を見ることができるのでしょうか?
気象庁では今後3か月や1か月先の予想をする季節予報というのをやっています。
これによって、今後の3か月や1か月がどんな気候になりそうかをざっくりした予想傾向をみることができます。
例年よりも高いか平年並みか低いかを100回予報したときに何回ずつ発生しそうかを予想しています。
予想している要素は、平均気温や降水量、降雪量(日本海側)などをやっています。
10日先までの天気予報をみるのだとWINDYがいいです。
これには、世界で予報精度が高い「ECMWF」の予測資料を見ることができるのでおすすめです。
ちなみに気象庁の予想資料は世界で4番目の精度です。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、冬の寒波はなぜやってくる?どこからくるの?解説しますでした。
読んでいただきありがとうございました。
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