日かさ・月がさが出ると雨って言われるのはなぜ?

気象

こんにちは!のぶやんです。

今回は、太陽や月にかさ(暈)ができると雨が降るっていわれていますが、なぜそんな風にいわれるのかを解説していきます。

のぶやん
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  • 気象予報士(福岡)
  • 家族だんらんが好き
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日かさ・月がさとは

日かさ・月がさとは、上空のベール状の雲の券層雲がかかると太陽や月の周りに輪のように暈(かさ)を作ることをいいます。

光の輪なので光環っていったりもします。

暈のことを英語でhaloと書きます。日本でも暈とはいわずハロといったりもします。

巻層雲は上空7,000メートル付近のかなり高い所にできます。

かなり上空なので、巻層雲の雲粒は氷の結晶のことが多く、結晶の形が六角柱の場合は太陽や月の周りに暈を作ります。

巻層雲は大体空一面を覆ったりしますので、天気は薄曇りになります。

月がさはこんな感じっていうのを、僕が撮影してなかったのでツイッターを紹介しておきます。

日かさ・月かさができると雨といわれるのはなぜ?

日かさ・月がさができると雨と言われるのはなぜなのか。

低気圧からは、温暖前線と寒冷前線が伸びていることが多いです。

温暖前線は寒気の上に暖気が乗り上げるような形で、暖かい空気が上空に上っていきます。

図にするとこんな感じです。

低気圧付近の温暖前線では乱層雲、離れたところで高層雲、さらに離れたところでは巻層雲となっていきます。

低気圧から離れたところの巻層雲がでるところに日かさ、月かさが作られます。

日かさ・月かさが見えたのちに低気圧本体の雨雲が近づくことがあることから「日かさ・月がさがでたら雨降るよ」ってことわざとして言われるようになったと考えられます。

いまでもこのことわざが当たる確率が70%前後といわれているので、結構雨が降りやすいです。

みかけたら天気予報や雨雲レーダーををチェックしてみてください。

日かさがでて雨がふった時と降らなかった時

日かさがでたときの実際天気が崩れた時と、そうでもなかった時をそれぞれみてみましょう。

日かさが出たときに実際雨が降ったかを、僕が前に記録していたのでみていきましょう。

日かさはでたけど翌日雨が降らなかった時

日かさはでたけど、翌日雨が降らなかった時を紹介します。

2017年3月22日に日かさがでていました。

天気図でみると22日の天気図で台湾あたりが気圧の谷になっていて、翌日の23日に沖縄の西に低気圧が発生しています。

翌日福岡では雨は降りませんでした(天気は曇りでした)。

でも、翌日の熊本の観測データだと日中ずっと雨を観測しました。

沖縄付近にある低気圧から厚い雲が北に盛りあがってきてはいて、熊本までは雨を降らせたけど、福岡までは雨雲は来ずに日中曇りを観測しています。

熊本のアメダスデータはこんな感じです。

もう少し南から低気圧からの雲が盛り上がってきていれば雨になっていた可能性があったってことですね~。

日かさがでて翌日までに雨になった時

日かさはでて、翌日雨が降った時を紹介します。

2017年4月25日に日かさがでていました。

この時の福岡は翌日雨になりました。

天気図でみると、25日は高気圧の後面になっていて翌日には北緯30度あたりに低気圧ができています。

北緯30度付近の低気圧から伸びてきた雨雲によって福岡は日中雨になりました。

福岡のアメダスの観測データはこんな感じでした。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 日かさ・月がさがでるのは巻層雲の雲粒の氷の結晶の形が六角柱の場合に太陽や月の周りに暈を作るから
  • 低気圧から離れた温暖前線面に巻積雲ができて、その後低気圧本体の雨雲が来るので雨がふることがある
  • 日かさ・月がさがでていたら天気予報や雨雲レーダーをみてみよう


いじょうが、日かさ・月がさが出ると雨って言われるのはなぜ?でした。

読んでいただきありがとうございました。

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