摂氏と華氏、なぜ違う温度の尺度があるの?

気象

こんにちは!のぶやんです。

摂氏と華氏という異なった温度の尺度が存在していますが、その違いについて解説していきます。

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華氏とは?

華氏は、1700年代のはじめの頃に物理学者のファーレンハイトにより開発されました。

ファーレンハイトさんは絵画だとこんな感じです。

華氏はファーレンハイト度って言ったりもするようです。

ファーレンハイトさんを中国表記が華倫海特なので日本では「華氏」とされました。

記号表記だと°Fとなります。

言い方は、「華氏〇度」といったりします。

ファーレンハイトさんは数字の32を水が氷る温度、212を水が沸騰する温度と決めました。

0は、氷・水・食塩の混合物で得た最も低い温度で決めたそう。

ファーレンハイトさんの特定の数値の思い入れによって値が決まった感じがしますね。

華氏は主にアメリカが使用しています。

NOAA(アメリカの気象庁)の天気予報をみるとこんな感じで華氏で気温表現がされています。

今日の最高気温が62°Fなので摂氏でいうと16度くらいですね。

摂氏とは?

摂氏はもともとはスウェーデンの天文学者のアンデルス・セルシウスさんが1742年に考えた基準です。

セルシウスさんは肖像画だとこんな感じです。

セルシウスさんが考えた温度なので、セルシウス度とかいったりするみたいです。

記号表記は℃で日本でもおなじみですね。

言い方は、「摂氏〇度」といったりします。

中国語でセルシウスさんの名前が摂爾修斯と表記されることから「摂氏」となっています。

セルシウスさんは、水が凍る温度を100度、沸騰する温度を0度として、その間を100等分した目盛りとして考えました。

でも逆の方がいいよねってなり18世紀ごろに改良されて摂氏は、現在の数字の0が水の氷る温度で、100が水が沸騰する温度とされました。

この氷点と沸点の間を100等分したのが度(℃)になります。

日本ではこの摂氏が主に使われていますが、外国のほとんどの国でも主に使われています。

華氏を使っている国の方が珍しいです。

例えば、イギリス気象庁(Met Office)のロンドンの天気予報でも摂氏で表現されています。

中国の気象局HPでも摂氏で記載されてますね。

韓国気象庁HPの天気予報でも摂氏が使われています。

摂氏と華氏、なぜ異なる温度の尺度があるのか?

摂氏と華氏それぞれの温度の尺度の違いについてみてきましたが、尺度を作った人が違うので尺度の決め方も違うってことですねえ。

ほとんどの国々では摂氏の方が使われていて、華氏はアメリカで主に使われています。

摂氏の方がメジャーな気温の尺度といっていいでしょう。

でも華氏をアメリカが使っているのでアメリカに行ったりしたら普通に使うことになりそうです。

ちなみに気温を測るための温度計を設置する高さの基準はWMO(世界気象機構)が1.25~ 2.0mの間を推奨していているので、観測環境的には大きく異ならないようなっています。

日本の気象庁では温度計の設置の高さを1.5mを基準としています。

一応、摂氏・華氏の変換表もざっくりしたのを載せておきます。

摂氏(℃)華氏(℉)
100212
90194
80176
70158
60140
50122
40104
3086
2068
1050
032
-1014

細かい比較をしたい場合は、「摂氏華氏変換」ググったら確認できます。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 華氏は、ファーレンハイトさんが作った温度の尺度で、°Fと記載して、華氏〇度と読む
  • 摂氏は、セルシウスさんが作った温度の尺度で、℃と記載して、摂氏〇度と読む
  • 摂氏と華氏が違うのは、考案した人が違うので決めた基準も違うから。摂氏の方が世界的に良く使われててメジャー。

以上が、摂氏と華氏、なぜ違う温度の尺度があるの?でした。

読んでいただきありがとうございました。

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