こんにちは!のぶやんです。
今回は、霜柱がどうやって発生するのか?を解説します。
また、霜柱がみれる地域って結構限られていることがわかりましたので紹介します。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 福岡あたりの気象のこと中心になりがち
霜柱ができるメカニズム
霜柱は、時期は冬で、風がほとんどなくて、よく晴れた夜に発生しやすい放射冷却がよくきいているときに発生しやすいです。
まず、地表面付近がとてもよく冷えて近くの気温が 0℃を下回る氷点下になって凍ります(地中は0℃以上です)。
空気のすき間の多い土壌で湿っていると、地表面で凍った氷に引き寄せられるように地表面の近い地中でまだ凍っていない水分が、土のすき間からあがってきます。
この吸いあがってくる現象を毛細管現象といいます。
上がってきた水分は地表面の氷をもちあげます。
持ち上げて、地表面付近まであがってくると凍ってしまいます。
登ってきた水分が凍ると、さらに地中の水分が吸いあがって凍ります。
これがどんどん積み重なって霜柱が出来上がるのです。
積みあがる高さは土の種類や温度によって変わると言われていて、大きなものだと10センチ以上になるといわれています。
霜柱と霜との違い
霜柱と霜は、どちらも放射冷却のよくきく晴れてて、風があまりない夜に発生しやすいです。
違いとしては、成因が異なります。
霜柱が地中の水分が地表面まで上がってきて凍るのに対して、霜は空気中の水蒸気が氷点下の露点温度のときに昇華して、氷の結晶を作ります。
霜柱がみられる地域とみられない地域
霜柱がみられる地域と、なかなか見られない地域があります。
霜柱ができるには、空気のすき間の多い土でないと霜柱ができにくいです。
この土壌がないと、ほかの条件がそろっても発生しにくいといえます。
全国霜柱マップというのがあったのでもってきました。
これをみると、霜柱は西日本のほとんどの地域でみられなくて、東日本や北日本では多くみられてるみたいですね。
僕も福岡県に住んでいて小さい頃から憧れていましたが、霜柱全然見れませんでした。
大人になって関東でみたとき嬉しかったのを覚えています。
霜柱ができやすい土壌としては、すき間の多い火山灰土にできやすく、関東ロームが有名です。
関東は、霜柱の名産地といってよさそうですね!
ほとんど霜柱がみられない西日本でも、熊本、宮崎、鹿児島が見ることができるのは火山があって火山灰土に覆われているからなんでしょうね。
実際に霜柱ができてた時の事例を紹介
最後に、霜柱が出てた時の事例を紹介しておきます。
2022年12月26日の朝に宮崎県に滞在していました。
その時の天気図をもってきました。
この日は西高東低の冬型の気圧配置ですが、九州でいったら等圧線の間隔が緩やかで風も弱くて前日からの天気も良い天気でした。
すっきり晴れてて快晴で、放射冷却もしっかりきいていたので朝から寒い!
宮崎県の公園では霜柱ができてました。
踏んだらザクザクいってましたよ~。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、霜柱はどうやってできる?実は見れる地域は限られているでした。
読んでいただきありがとうございました。