こんにちは!のぶやんです。
天気のことわざに「櫛の通りが悪いと雨が降る」っていうのがあります。
なぜそういわれるようになったのか?解説していきます。
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櫛の通りが悪い雨が降ると言われる理由
櫛の通りが悪いと雨が降るって昔の人はことわざとして言われてきました。
そのように言われる理由を調べてみると、諸説あったのでどちらも紹介していきます。
1つ目の説は、髪の毛は湿度に応じて伸縮します。
髪の毛は湿度が高くなると伸び、湿度が低くなると縮みます。
低気圧が近づいてくることによって湿度が高くなるので髪が伸びて縮れてクセがでやすくなることで櫛の通りが悪くなると言われています。
湿度が高くなると髪の毛が水分を吸収してふくらむことで櫛が通りにくくなることもあるようです。
2つ目の説は、1つ目の話とは全然逆で乾燥していると櫛がとおりにくくなるというのです。
低気圧の湿った空気が近づいてくる直前には、空気が乾ききっていてしまって櫛が通りにくくなるんだということでした。
2つの説を紹介しましたが、全然説が異なります。
湿度が高いからなのか低いからなのか正直よくわからんですよね。
このため「櫛の通りが悪いと雨が降る」と言われる科学的根拠は明確ではないっていうことかもしれません。
髪の毛を利用した毛髪湿度計もある
ことわざについては諸説ありましたが、髪の毛と湿度との関係があるのは間違いありません。
髪の毛は湿度が高くなると伸びて、湿度が低くなると縮みます。
髪の毛は湿度に対しての感度が良いことから実際に髪の毛を利用した毛髪湿度計というのがあります。
気象庁の資料から実際の観測機械をもってきました。
この湿度計に使われる、髪の毛は日本人の髪の毛だと太くて湿度による伸縮性が悪くて使われずに、白人女性の金髪、特にフランスや北米の若い女性の髪の毛が最適とされています。
その髪を50本ほど束ねて観測のために使用します。
気象庁では現在湿度計は電気式湿度計を使っています。
気象庁では使われなくなってしまっていますが、現在でも美術館では文化財管理のため毛髪湿度計が使用されているようです。
ちなみに、文化財に最適な湿度は、だいたい50〜60%がなんだとか。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、櫛のとおりが悪いと雨が降るといわれる理由って何?でした。
読んでいただきありがとうございました。