天気のことわざ「春の北風は晴れ」の意味を解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

天気のことわざに「春の北風は晴れ」というのがあります。

ことわざの意味について解説していきます。

のぶやん
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春の北風は晴れの意味は?

天気のことわざ「春の北風は晴れ」ってどういう意味なのでしょう?

「春の北風は晴れ」は、春の天気変化を表していることわざです。

まず高気圧と低気圧の風の吹き方について説明しましょう。

高気圧は時計回りで中心から時計回りに風が吹き出しています。

図だとこんな感じです。

また、低気圧は中心に向かって反時計回りに風が吹きこんでいます。

春はこの高気圧と低気圧が交互にやってくる季節です。

低気圧が通過した後には雨が降りますが、高気圧がやってくると晴れてきます。

そして、低気圧が通過後に、高気圧が近づいてくると北風になり、その後高気圧に覆われて天気が良くなります。

このことから春の北風が吹くと晴れといわれるようになったのです。

昔の人は、気象学を知らなくても春には低気圧が通過して、移動性高気圧がやってくるときの北風で晴れてきそうだなと体感的にわかっていたってことですね。

実際に春の北風で晴れになった事例を紹介します

実際に、春の北風が吹いて晴れとなった事例を紹介します。

2021年4月13日~15日の天気図を持ってきました。

13日は低気圧の通過により雨が降り、低気圧が通過した14日は高気圧が近づいてきて北風に変わって天気が晴れてきて、15日は高気圧圏内となりました。

長崎県の13日と14日のデータを持ってきました。

13日は低気圧の通過に伴って、前半雨が観測されています。

その後も曇り空が続いていたようです。

14日になると風は日中に北風に変わって晴れを観測しています。

ちなみに15日も西からやってきた高気圧に覆われておおむね晴れの天気となっていました。

ということで今回のことわざのとおり「春の北風は晴れ」と言ってよさそうです。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 「春の北風は晴れ」は、春の天気変化を表していることわざ
  • 春はこの高気圧と低気圧が交互にやってくる季節で、低気圧が通過すると雨が降り、高気圧がやってくると晴れてくる
  • 低気圧が通過後に、高気圧が近づいてくると北風になり、その後高気圧に覆われて天気が良くなることから春の北風は晴れといわれるようになった

以上が、「天気のことわざ「春の北風は晴れ」の意味を解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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