寒の戻りってなに?いつ使う言葉?解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

寒の戻りって言葉をテレビの気象コーナーなんかでも割と聞くことがあります。

寒の戻りって何なのか?いつ頃使う用語なのか?を解説していきます。

のぶやん
のぶやん

僕の簡単なプロフィールです。

・気象予報士(福岡)
・家族団らんが一番好き

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寒の戻りってなに?

冬が過ぎて、春先になってくると日に日にあたたかくありますよね。

やったー春がきたぞーと思ったら、寒さがぶり返すことがあります。

この春の暖かくなってきたところに、急に寒さが突然戻ってくるのを寒の戻りといいます。

早春寒波なんていうこともあります。

寒の戻りについて、気象庁は3~4月に再び寒くなることと定義しています。

例年、4月6日、18日、23日ごろは寒の戻りが起こりやすい日ともいわれています。

なぜ寒の戻りがやってくるのか?

なぜ寒の戻りがやってくるのでしょうか?

これは地球全体の空気の流れがあって、冬の終わりごろから梅雨に入る前くらいまでは日本のある中緯度で南側の暖かい空気と北側の冷たい空気が交互にやってきます。

この影響で日本海付近に低気圧が発達しながら日本を通過していきます。

通過する低気圧を日本海低気圧といいます。

低気圧が通過する前には南から暖気がやってきて、通過したあとには北から寒気が流れ込んできます。

低気圧が通過した後の北からやってくる冷たい空気が寒の戻りとなるのです。

実際には、低気圧が通過すれば絶対寒の戻りとなるわけじゃなくて北から寒気がググっと日本に入ってきて気温もグッと下がれば寒の戻りがあります。

実際の事例を紹介しておきます。

2018年3月9日の天気図をもってきました。

前日に九州付近にあった低気圧がを発達しながら東北東進して通過しました。

通過した後に、気温が下がって、福岡では前日よりも最高気温が6℃下がって8.4℃となり寒の戻りがありました。

寒の戻りの類似語

寒の戻りは3~4月頃の寒気が戻ってくるものでした。

この寒の戻りの類義語についても紹介していきます。

余寒・花冷え・若葉寒・梅雨寒とありますがどれも使う時期が異なるだけで寒さが再び戻ってくるという意味で同じことを言っています。

余寒

立春後の寒さを余寒といいます。

立春とは2月4日頃のことをいいます。

また残暑の対義語です。

花冷え

桜が咲く頃の寒さのことを花冷えといいます。

桜シーズンの頃って、陽気が変わりやすく思わぬ寒さに驚くことがありますが、その寒さを花冷えといいます。

若葉寒

新緑の季節、若葉の頃に寒さのことを「若葉寒」といいます。

梅雨寒

梅雨の肌寒さを梅雨寒といいます。

梅雨の時期になると服装は半袖がほとんどだと思いますが、オホーツク海高気圧なんかが張り出してくると上着が必要になったりします。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 寒の戻りは、春になって暖かくなってきた頃(3~4月)にふたたび寒くなること
  • 寒の戻りは春に低気圧通過後の北からの寒気によるもの
  • 寒の戻りと類似した言葉に余寒・花冷え・若葉寒・梅雨寒がある

以上が、「寒の戻りってなに?いつ使うの?解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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