トビが高く飛ぶと晴れって言われるのはなぜ?

気象

こんにちは!のぶやんです。

今回は、天気のことわざに「トビが高く飛ぶと晴れ」と言うのがあります。

なぜそんな風にいわれるのか解説していきます。

のぶやん
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トビ(とんび)が高く飛ぶと晴れと言われる理由

トビ(俗名:とんび)が高く飛ぶと晴れると言われる理由はなぜでしょうか。

天気が良い日には、トビが輪を描きながら気持ちがよさそうに空の高い所を飛んでいるのを見かけたりします。

この円を描くような飛び方は帆翔(はんしょう)=ソアリングと呼ばれていて、人間の目に見えない上昇気流にのって空を飛んでいるんです。

この上昇気流ってどうやって作られているんでしょうか?

これは天気が良い日にはしっかり太陽からの日射が地表面まで降り注ぎます。

これにより地表面はあたためられて、弱い上昇気流ができるため、トビはそれを使って飛んでいるんです。

この弱い上昇気流のことをサーマルといったりします。

この日射による弱い上昇流ができるためには、高気圧圏内で天気が良くて日差しがあるので「トビが高く飛ぶと晴れ」といわれるようになったんです。

逆に天気が悪い時には、日差しによる弱い上昇流は作られずに、低気圧が近づいたりすると上空の風も強まるのでトビは高く飛ぶことができなくなります

ってことで、天気が良い日にトビが飛んでたら「今日はトビも飛びやすいいい天気なんだあ~」と思ってもらえばいいですね。

ちなみに春頃ひばりが高く飛んでいたら晴れっていわれますが今回のトビと理由が同じです。

トビが高く飛んでたら天気は晴れている?

実際に、ことわざどおりにトビが飛んだら天気がいいのでしょうか?

トビが飛んでいたときの天気はどうなのかみてみましょう。

youtubeで動画をアップしてくれているのがありました。

2012年1月10日に群馬県の渡良瀬川あたりで撮影したもののようです。

天気が良くてトビの気持ちよさそうに飛んでいます。

この日の天気図をみるとこんな感じです。

冬型の気圧配置が緩んでいて日本付近は等圧線の間隔が広くて群馬県付近は気圧の尾根場になっていて日中は晴れていました。

晴れて日射の影響による上昇流が発生していたんでしょうね~。

ことわざのとおり、トビが高く飛んでいると晴れていました。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • トビが高く飛んでいるのは太陽からの日射の影響でできる弱い上昇気流によるもの
  • 弱い上昇気流ができるのは、高気圧圏内で天気が良い時なので「トビが高く飛ぶと晴れ」といわれるようになった
  • 天気が悪い時は、日差しもなくなり上空の風も強まるので高く飛ぶことができなくなる

以上が「トビが高く飛ぶと晴れって言われるのはなぜ?」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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