線状降水帯の発生しやすい場所ってどこ?関東でも発生する?解説します

気象

こんにちは!のぶやんです。

今回は、線状降水帯が発生しやすい場所はどこなのか?関東でも発生するのか?発生しやすい時期ってあるのか?など、解説していきます。

のぶやん
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線状降水帯ってどんなの?

線状降水帯ってどんな意味なのでしょう?

気象庁の用語によると、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。」と定義されています。

積乱雲が次々に発生して、それが同じような場所に線状になって大雨になってる雨域のことですね。

平成29年7月九州北部豪雨の時のレーダー画像をもってきました。

これをみると同じような場所に雨雲が停滞してるのがわかります。

赤や黄色の暖色系が雨が強い所を表していて、強いのところが福岡県の筑後地方あたりで停滞してるのが線状降水帯です。

線状降水帯が発生しやすい場所はどこなの?関東でも発生する?

線状降水帯が発生しやすい場所ってどこなのでしょうか?

線状降水帯の研究をされている気象大学校の津口さんの論文で、1995年~2009年の4月~11月のうちに集中豪雨がどの場所で発生しているのか調査されています。

期間中の集中豪雨が386事例となっていて分布はこんな感じです。

集中豪雨のうち台風の直接的な影響のものを除いたら261事例になります。

さらにその中から線状降水帯によるものとそれ以外とに分類してくれていて、その結果がこちらです。

ちなみに、50mm/3h以上の領域の長軸と短軸の比が3対1以上のものを「線状」その条件に該当しないものをその他」に分類しています。

線状降水帯の発生してる地域をざっくりみてみると九州の西岸、四国や近畿の太平洋側で多くなっています。

また、関東や北陸、中国地方は割と発生してて、北海道とか東北は数は減りますが発生しています。

ってことで全国各地どこでも線状降水帯が発生する可能性はあるってことですね。

各地域ごとにも発生数もまとめてくれていますので載せておきます。

線状降水帯を発生しやすい時期はいつなの?

線状降水帯の月別での発生しやすい時期はいつなのでしょう?

先ほどの津口さんの論文中で調査されているのでグラフをみてみましょう。

線状降水帯発生は6月~9月が特に多いのがみられます。

6月~9月といえば梅雨の時期~台風がよく来る時期と重なっていますね。

線状降水帯が発生しやすい要因って何なの?

続いて、線状降水帯が発生しやすい要因は何なのか?みていきましょう。

さきほどの津口さん論文中の調査結果はこんな感じです。

線状降水帯が最も発生しやすい要因なのが「停滞前線によるもの」となっています。

この停滞前線の中に梅雨前線が分類されています。

梅雨前線の影響によって線状降水帯が発生するイメージありますよね。

その次に要因として多いのが「台風・熱帯低気圧が遠隔にある時」になり、3番目が「低気圧によるもの」、4番目が「寒冷前線によるもの」の順番となっています。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 線状降水帯の発生してる地域をおおまかにみてみると九州の西岸、四国や近畿の太平洋側で多い
  • 関東や北陸、中国地方は割と発生してて、北海道とか東北は数は減りますが発生していることから
  • 全国どこでも線状降水帯が発生する可能性がある
  • 線状降水帯が最も発生しやすい要因は停滞前線で、線状降水帯が発生しやすい時期は6月~9月

以上が、「線状降水帯の発生しやすい場所ってどこ?関東でも発生する?解説します」でした。

読んでいただきありがとうございました。

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