「自分の住んでいる街では、過去にどんな災害が起きたのか」を、都道府県と市区町村を選ぶだけで調べられる無料のデータベースです。
防災科学技術研究所・内閣府・気象庁・国土地理院・総務省が公開している公的データのみを集約し、西暦416年から現在までの71,247件の災害記録を収録しました。全国1,844市区町村が対象で、地震・津波・台風・洪水・土砂災害・雪害・火山噴火を、年・月・災害の種類で絞り込めます。会員登録もインストールも不要です。
災害履歴を検索する
下の画面で、まず都道府県を選んでください。続いて市区町村を選ぶと、その街の災害記録だけが表示されます。スマートフォンでは左上の「絞り込み」から条件を開けます。
画面が小さいときは 別のタブで大きく開く(初回の読み込みに数秒かかります)
このデータベースでできること
都道府県を選ぶと、その県の市区町村が一覧に出ます。1,844の自治体それぞれの災害記録を、単独で読めます。
地震・風水害・斜面災害(土砂)・雪氷災害・火山災害・その他気象災害の6分類。さらに津波・洪水・台風・土石流・なだれなど29の詳細種別で絞れます。
「1900年から2000年まで」「9月だけ」といった絞り込みができます。表の見出しをクリックすれば、年月日順にも死者数順にも並べ替えられます。
「年別・月別」タブで、年代ごとの推移と月別の分布を表示します。絞り込み条件がそのまま反映されるので、自分の街だけの傾向が見えます。
各行をクリックすると、引用原典・出典資料名(○○市地域防災計画 資料編 など)が出ます。気になった記録は原典に当たって確認できます。
絞り込んだ結果をそのままCSVで保存できます。Excelでそのまま開ける形式(UTF-8 BOM付き)です。
使い方(3ステップ)
- 都道府県を選ぶまず「都道府県」から、調べたい県を選びます。この時点で、その県の災害記録だけに絞られます。
- 市区町村を選ぶ「市区町村」の一覧が、選んだ県のものに切り替わります。自分の街を選んでください。
- 並べ替えて読む「年月日」の見出しをクリックすると古い順・新しい順に、「死者」をクリックすると被害の大きい順に並びます。気になる行をクリックすると、詳しい内容と出典が開きます。
災害の種類だけで見たいときは、色付きのボタン(地震災害・風水害など)を押してください。複数選ぶこともできます。「条件をクリア」でいつでも最初に戻せます。
収録データの中身
収録件数と対象期間
| 災害記録の総数 | 71,247 件 |
|---|---|
| 市区町村まで特定できた記録 | 70,077 件(98.4%) |
| 収録されている市区町村 | 1,844 自治体(47都道府県すべて) |
| 対象期間 | 西暦416年 〜 2026年 |
| 自然災害伝承碑 | 2,463 基(2026年8月19日取得時点) |
| 災害救助法・激甚災害の適用記録 | 6,092 件(1,434 自治体) |
| 災害名マスタ(気象庁・内閣府が命名した災害) | 117 件 |
最も古い記録は西暦416年(允恭5年)の地震です。『日本書紀』に「地震(なゐふる)」とあるのみで、日本の歴史に現れた最初の地震とされています。ただし被害の記述はなく、場所も遠飛鳥宮付近(現在の奈良県明日香村周辺と推定)とされるにとどまります。本データベースでは防災科学技術研究所のデータに従って複数の市区町村に割り当てていますが、これは現代の行政区画への機械的な対応づけであり、実際の被災地を示すものではありません。なお、被害の記述がある最古の地震は599年の推古地震です。
時代ごとの記録数
| 時代 | 件数 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸時代以前(〜1867年) | 9,215 | 古文書・地域の言い伝えに基づく記録 |
| 明治・大正(1868〜1925年) | 7,221 | 近代的な気象観測・行政記録が始まる |
| 昭和(1926〜1988年) | 29,858 | 最も記録が厚い時代 |
| 平成・令和(1989年〜) | 25,626 | 災害救助法の適用記録などを含む |
災害の種類と内訳
| 大分類 | 件数 | 主な詳細種別 |
|---|---|---|
| 風水害 | 49,281 | 洪水(26,438)/台風(10,962)/大雨(6,592)/強風(3,575)/高潮 |
| 地震災害 | 15,026 | 地震(13,990)/地震・津波/津波/遠地津波/液状化 |
| 雪氷災害 | 2,871 | 大雪(2,262)/融雪/なだれ/吹雪/着氷・着雪 |
| その他気象災害 | 2,083 | 冷害(827)/干ばつ/ひょう/長雨/落雷 |
| 斜面災害 | 1,216 | 表層崩壊/地すべり/土石流/崖崩れ/落石・岩盤崩壊 |
| 火山災害 | 1,030 | 噴火(808)/降灰/火砕流/溶岩流/噴石/火山ガス |
件数だけを見ると風水害が全体の約69%を占めます。日本では地震の記憶が強く残りますが、記録として残っている数でいえば、水の災害のほうが圧倒的に多いことがわかります。
災害が多いのは何月か
収録データを月別に集計すると、はっきりした季節性が現れます。
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 件数 | 2,620 | 1,954 | 2,354 | 2,177 | 2,873 | 5,758 | 10,028 | 11,368 | 14,775 | 5,714 | 2,106 | 2,853 |
9月が最も多く14,775件。次いで8月(11,368件)、7月(10,028件)と続き、6月〜9月の4か月だけで全体の約58%を占めます。梅雨と台風の季節が、そのまま災害の季節になっているということです。逆に最も少ないのは2月(1,954件)で、9月のわずか13%にとどまります。
ご自身の地域で同じ集計をしたい場合は、上のツールで都道府県・市区町村を選んでから「年別・月別」タブを開いてください。その地域だけの月別グラフが表示されます。地域によっては、雪害で1月・2月が突出するなど、全国平均とは違う形になります。
「災害救助法が適用された街」も調べられます
このデータベースには、内閣府が公表している災害救助法の適用状況と激甚災害の指定も収録しています(2009年度〜現在、6,092件・1,434自治体)。
これらは「その市町村が、その災害で公的に被災自治体と認定された」という記録です。新聞やテレビで大きく報じられなかった災害でも、法の適用を受けていれば必ず記録が残ります。地域防災計画にはまだ載っていない直近の災害を拾えるのが強みです。
災害救助法は、避難所の設置や食料・飲料水の供給、応急仮設住宅の提供などの救助を都道府県知事(または国が指定する「救助実施市」の長)が行う制度です。費用は都道府県が支弁し、その規模に応じて国が50〜90%を負担します。適用されると、都道府県が対象の市町村(区域)を公示します。
| 災害 | 本DBで確認できた自治体数 |
|---|---|
| 令和元年台風第19号(2019年) | 349 |
| 令和4年台風第14号(2022年) | 286 |
| 令和6年台風第10号(2024年) | 231 |
| 平成30年北海道胆振地方中東部を震源とする地震(2018年) | 179 |
| 令和7年カムチャツカ半島付近の地震(2025年) | 173 |
令和元年台風第19号(東日本台風)は、内閣府の公表によれば14都県391市区町村で災害救助法が適用されました。1つの台風で全国の自治体の2割以上が対象になった計算です。
上の表は「本データベースが公表資料から読み取れた数」であり、公表値そのものではありません。 たとえば台風第19号の場合、内閣府の資料には「千葉県及び東京都の市町村については、台風第15号で適用されたものが継続している」と書かれているだけで市町村名が列挙されていません。 そのため本データベースでは千葉県の41市町村を拾えず、349自治体にとどまっています。 正確な適用自治体数は、必ず内閣府の公表資料をご確認ください。
ツールの「出典」欄で「災害救助法の適用状況」を選ぶと、この種類の記録だけを表示できます。
データの出典(すべて公的機関)
このデータベースが使っているのは、国・国立研究開発法人が公開しているデータだけです。個人サイトや百科事典サイトのデータは使っていません。
| データ | 提供機関 | 粒度 | 期間 | 件数 |
|---|---|---|---|---|
| 災害事例データベース(災害年表マップ) | 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 | 市区町村 | 416年〜2021年 | 63,849 |
| 災害救助法の適用状況 | 内閣府(防災担当) | 市区町村 | 2009年度〜現在 | 3,162 |
| 自然災害伝承碑 | 国土地理院 | 地点(碑の所在地) | 江戸期〜現代 | 2,463 |
| 災害をもたらした気象事例 | 気象庁 | 都道府県 | 1945年〜現在 | 757 |
| 激甚災害の指定状況 | 内閣府(防災担当) | 市区町村(局激) | 2003年〜現在 | 605 |
| 日本付近で発生した主な被害地震 | 気象庁 | 都道府県 | 1872年〜現在 | 392 |
| 過去の主な火山災害 | 気象庁 | 火山 | 1721年〜2014年 | 21 |
| 名称を定めた気象・地震・火山現象一覧 | 気象庁 | 全国 | 1954年〜現在 | 災害名マスタ |
| 全国地方公共団体コード | 総務省 | 市区町村 | 現行 | 市区町村マスタ |
出典:防災科学技術研究所「災害事例データベース」/内閣府防災情報のページ/気象庁ホームページ/国土地理院「自然災害伝承碑」/総務省「全国地方公共団体コード」
本ページでは、上記の公開データを収集・集計・加工したうえで掲載しています(加工者:当サイト)。加工した内容について各機関は責任を負いません。
中核となっているデータについて
収録件数の約89%を占めるのが、防災科学技術研究所の「災害事例データベース」です。同研究所の説明によれば、出典資料は全国の市区町村が発行する「地域防災計画」の災害事例の記述で、それを市区町村コード付きで一件ずつ構造化したものです。地震名などの照合には『日本被害地震総覧599-2012』(東京大学出版会)や『全訂 全国市町村名変遷総覧』などが参照資料として使われています。
つまりこのデータベースは、各自治体が「自分の街の災害史」として公式に記録してきたものを、全国横断で検索できるようにしたものだと考えてください。
データを見るときの5つの注意点
1. 記録が少ない=災害が少ない、ではありません
最も重要な注意点です。元データの中心は各市区町村の地域防災計画なので、何年分をどこまで詳しく書いているかが自治体ごとに大きく違います。記録が少ない自治体は、災害が少なかったのではなく、資料にまとめられていないだけかもしれません。自治体どうしで件数を比べることには、あまり意味がありません。
2. 被害の数字は概数を含みます
古い資料には「約15,000人」「10万5千余」といった表記が使われています。このデータベースでは数値に変換していますが、元が概数であることは変わりません。また、元データで「不明」を意味する値(負の数などで表現されています)は、集計から除外しています。
3. 市区町村は原則2013年時点の区分です
中核データは平成25年(2013年)1月1日時点の市区町村を基準にしています。平成の大合併より前の災害については、当時の市町村名を「当時の市町村名」として別に保持しています(各行をクリックすると確認できます)。旧町村名でのキーワード検索もできます。
4. 気象庁データの都道府県は参考値です
気象庁の「被害地震」「気象事例」は、元データが都道府県別の内訳を持っていません。そのため被害数値は全国の合計として1行にまとめ、都道府県は本文から機械的に抽出した「被災した県」として別行に記録しています。都道府県別の行には被害数値を載せていません(同じ数字を何度も数えてしまうためです)。
5. 網羅性は完全ではありません
公開されているデータを可能な限り集めていますが、すべての災害が記録されているわけではありません。特に小規模な災害、記録が電子化されていない地域の災害は、収録されていない可能性があります。
内閣府のPDFからの抽出では、504件中459件から市町村名を取り出せました。残りは表の体裁の都合で読み取れていないものです。また、資料が別の災害の適用リストを参照している場合(「台風第15号で適用された市町村については継続」など)、参照先の市町村名を拾えません。市町村単位の集計を厳密に行う場合は、必ず原典をご確認ください。
重要な判断(住まい選び、事業の立地、保険の検討など)に使う場合は、必ず各行の「引用原典」「出典資料」から原典を確認し、あわせてハザードマップポータルサイト(国土地理院)やお住まいの自治体の最新のハザードマップをご確認ください。過去に災害が記録されていないことは、将来安全であることを意味しません。
よくある質問
本当に無料ですか?会員登録は必要ですか?
スマートフォンでも使えますか?
調べたデータを保存したいのですが
自分の街の記録が1件も出てきません
データはいつ時点のものですか?更新されますか?
このデータを自分のサイトや資料で使ってもいいですか?
「自然災害伝承碑」とは何ですか?
「災害救助法の適用」とはどういう意味ですか?
データに間違いを見つけました
過去の災害を知ったら、次にやること
自分の街の災害履歴を見ると、「思っていたより水害が多い」「昔ここまで津波が来ていたのか」といった発見があると思います。その気づきを、実際の備えにつなげるための3つのステップを挙げておきます。
- ハザードマップで「いま」の想定を確認する 過去の記録は「起きたこと」、ハザードマップは「これから起こりうること」です。両方を重ねて見ると、自宅や職場のリスクがはっきりします。重ねるハザードマップ(国土地理院)で住所を入れるだけで確認できます。
- 避難先と経路を、家族で決めておく 洪水と地震では、逃げるべき場所が違うことがあります。データベースで自分の地域に多い災害の種類がわかったら、それに合わせて避難先を決めてください。夜間や休日など、家族がバラバラのときの集合方法も決めておくと安心です。
- 備蓄と家具の固定を見直す 最低3日分(できれば1週間分)の水と食料、停電に備えた明かりと電源、そして寝室の家具の固定。地震が多い地域なら家具固定を、浸水が多い地域なら貴重品や電化製品の置き場所を優先的に見直しましょう。
過去の災害を知ったら、いま備えておきたいもの
自分の街の記録を見て「思っていたより水害が多い」「地震の被害がここまで出ていたのか」と感じたら、その気づきが薄れないうちに備えを整えるのがいちばんです。防災用品は大きな災害の直後に品薄になりがちなので、なにも起きていない今が買いどきでもあります。気象予報士として、被災したときに困る順=そろえる優先度の順に並べました。
① 非常食と保存水(家族の人数×3日分)
水害でも地震でも、最初に足りなくなるのが水と食べ物です。目安は1人1日「水3L+3食」×3日分。5年保存のセットなら、買い替えの手間はほとんどありません。まずここから。
売れ筋の保存食セットを見る② 持ち出し用の防災リュック
避難所へ向かうとき、探して詰めている時間はありません。必要なものが最初から入ったリュックを玄関か寝室に置き、家族の人数分そろえるのが基本です。両手が空くリュック型を。
人気の防災リュックを見る③ 簡易トイレ(1人50回分〜)
断水や下水の被害があると、水を流せなくなります。在宅避難ではここが最初に行き詰まる部分。1人1日5回として、家族分×1週間を目安にそろえておくと安心です。
定番の簡易トイレを見る④ 大容量モバイルバッテリー
停電するとスマホが情報収集・連絡・明かりのすべてを兼ねます。スマホ3回分(10,000mAh以上)が安心ライン。普段使いできるので、備えの中でいちばん無駄になりにくい買い物です。
人気モデルを見る⑤ 家具の固定(地震の記録がある街で)
このページで地震の記録が出てきた地域は、同じ揺れが再び起きうる場所です。地震のけがの多くは家具の転倒と落下物によるもの。寝室と子ども部屋から先に固定してください。
転倒防止グッズを見る⑥ 浸水対策(水害の記録がある街で)
洪水や内水はんらんの記録が残っている地域では、玄関や車庫からの浸水を数センチ食い止めるだけで被害が大きく変わります。水を入れて使うタイプなら保管場所も取りません。
浸水対策グッズを見る※ 上記は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。商品は楽天市場の売れ筋から自動で表示しており、価格や在庫は変わることがあります。
更新履歴2026年8月19日 公開|防災科学技術研究所・内閣府・気象庁・国土地理院・総務省の公開データを取得し、71,247件を収録しました。
