世界の大気汚染ランキング【リアルタイム】PM2.5・US AQIが高い都市は?|世界779都市

世界の大気汚染・PM2.5分布イメージ

世界245の国・地域779都市の大気汚染をリアルタイムで自動更新し、汚染が深刻な順・空気がきれいな順に並べ替えられるツールです。PM2.5・PM10・オゾン・二酸化窒素・二酸化硫黄の濃度に加え、アメリカ環境保護庁のUS AQIとヨーロッパ環境庁の欧州AQIも同時に確認できます。東京・大阪など日本の都市も同じ土俵で比較できます。

いま世界でいちばん空気が汚れている都市は?

上のカードが、その時点でのPM2.5が最も高い都市最も空気がきれいな都市、そして東京の世界順位です。季節と気象条件で顔ぶれは大きく入れ替わります。

年間を通じて上位常連なのはデリー・ラホール・ダッカ・カラチなど南アジアの大都市です。とくに10〜1月は、収穫後の野焼き・自動車排ガス・暖房が重なるうえ、放射冷却で夜間に強い接地逆転層ができて汚染物質が地表付近に閉じ込められるため、PM2.5が数百μg/m³に達することがあります。中東のバグダードやリヤドは砂じん嵐の影響でPM10が跳ね上がります。一方、レイキャビク・ホバート・ウェリントン・ヌークなど高緯度の海洋性都市は、常に上流が外洋のため世界最低クラスです。

PM2.5・US AQI・欧州AQIの違い

指標意味目安
PM2.5直径2.5μm以下の微小粒子状物質の濃度(μg/m³)。肺の奥まで達し、健康影響が最も大きい日本の環境基準は日平均35μg/m³以下、WHO指針は日平均15μg/m³以下
PM10直径10μm以下の粒子。黄砂や砂じん嵐で急上昇するWHO指針は日平均45μg/m³以下
US AQI米国EPAの総合大気質指数。PM2.5・PM10・オゾン・NO2・SO2・COのうち最悪の項目で決まる0〜50良好/51〜100普通/101〜150敏感な人に影響/151〜200不健康/201〜300非常に不健康/301〜危険
欧州AQI欧州環境庁の指数。US AQIより粒子状物質に厳しい設計0〜20良い/20〜40まずまず/40〜60中程度/60〜80悪い/80〜100非常に悪い/100超は極めて悪い
オゾン光化学スモッグの主成分。晴れて気温が高い日の午後に上がる夏の日中、内陸都市で高くなりやすい
二酸化窒素・二酸化硫黄自動車・工場・火山由来。都市部と火山周辺で高い朝夕の通勤時間帯に上がりやすい

同じ都市でも指標によって順位が変わります。「粒子が多いのか」「光化学スモッグなのか」を切り分けたいときは、プルダウンでPM2.5とオゾンを切り替えて比べてみてください。

日本に影響する越境汚染を見るには

地域プルダウンでアジアを選ぶと、日本の風上にあたる中国東部・朝鮮半島の状況がまとめて見えます。冬から春にかけて大陸で高濃度が続き、そこに西高東低の気圧配置や移動性高気圧が重なると、数日遅れて日本の濃度が上がることがあります。全国実況モニターで風向・風速と合わせて見ると、流入の可能性が読み取りやすくなります。

黄砂は粒径が大きいためPM10のほうが敏感に反応します。並べ替えを「PM10」にして、ゴビ砂漠周辺(ウランバートル・北京・ウルムチ)が跳ね上がっていないか確認するのがコツです。

よくある質問

データはどのくらいの頻度で更新されますか?

ページを開いた時点で最新値を取得し、開いたままなら15分ごとに自動で取り直します。元データは1時間ごとに更新されます。

地上の観測局の実測値ですか?

いいえ。世界中の観測局データ・衛星観測・排出インベントリを取り込んだ全球大気組成モデル(CAMS)の解析値です。都市全体の傾向をつかむには十分ですが、特定の測定局の実測値とは差が出ます。日本国内の実測値は環境省の大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)をご確認ください。

PM2.5はどのくらいから注意が必要ですか?

日本の環境基準は日平均35μg/m³以下、注意喚起の目安は日平均70μg/m³です。WHOの指針値は日平均15μg/m³とより厳しく設定されています。

なぜ都市によって「–」と表示されますか?

その地点の解析値が取得できなかった場合です。ごく一部の離島や極地で発生します。

この数値は「解析値」です ― 実測値とズレる理由

最初にお断りしておきます。このページの数値は、観測所で測った生の値そのものではありません。世界中の地上観測・高層観測・船舶・航空機・衛星のデータを数値予報モデルに取り込み(データ同化といいます)、地球全体を格子状に区切って計算し直した「解析値」です。ですから、日本のアメダスの実測値と見比べると数値が一致しないことがあります。おかしいわけではなく、そもそも性質の違うものです。

なぜズレるのか

理由内容
点ではなく面の値解析値は数km四方の格子の代表値です。観測所は地面の1点。市街地のど真ん中の観測所と、田畑や海を含む格子の平均値が違うのは当然です。
標高の違い格子の標高はその範囲の平均です。観測所が谷底や山腹にあると実際の標高と食い違い、気温はおおむね標高100mにつき0.6℃ずれます。山沿いの地点では数℃の差になることがあります。
局地的な現象を再現しきれない海風の入り込み、盆地にたまる冷気、フェーン、都市のヒートアイランド、山越えの吹きおろし。数km格子では表現できない細かさの現象ほど差が出ます。
雨は特に局地的にわか雨や雷雨は数百m単位で降り方が変わります。格子平均の降水量と、実際にその1点で降った量は大きく違って当たり前です。
時間のずれ解析は一定間隔で計算されます。観測が取り込まれてから反映されるまでに時間差があり、急変時ほど追随が遅れます。
モデルの癖どの数値予報モデルにも系統的なズレ(バイアス)があります。とくに雪面・砂漠・沿岸など、地表の扱いが難しい場所で目立ちます。

どのくらいズレるのか

気温なら平地でおおむね1〜2℃以内に収まることが多く、地形が複雑な場所や極端な気象条件ではそれ以上になります。降水量はもっと差が出ますし、風速も地形の影響を強く受けます。順位や分布の傾向をつかむには十分ですが、「その地点の正確な値」としては使えません。

それでも解析値を使う理由

世界を同じものさしで比べるには、これしかないからです。各国の観測所は密度も測器も公開の仕方もバラバラで、そもそも観測所が無い地域も広大にあります。解析値なら地球上のどこでも同じ基準で数値が得られるので、779都市を横一列に並べて比較できます。世界気象機関(WMO)や各国気象機関が気候監視に再解析データを使っているのも同じ理由です。

正確な実測値を見たいときは

  • 日本国内:気象庁アメダスの実測値をそのまま使った今日のアメダスランキングアメダス観測所マップをご覧ください。全国約1,300地点の生の観測値です。
  • 世界の主要都市:空港では実際の観測電文が公開されています。世界の空港 METAR / TAFで同じ都市の空港を開くと、生の観測値と解析値を突き合わせられます。両方を見比べると、その土地でどちら向きにズレやすいかの見当がつきます。
  • 過去の正確な値過去の天気検索(全国936地点・明治〜今日)で気象庁の確定値を確認できます。

データについて

出典:数値はOpen-MeteoのAPI経由で取得しています。Open-Meteoは気象庁(JMA)・アメリカ海洋大気庁(NOAA)・ドイツ気象局(DWD)・ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)・フランス気象局・カナダ気象局など、各国公的機関が公開する観測データと数値モデルを統合して配信するオープンデータサービスです(CC BY 4.0)。地点情報はGeoNames(CC BY 4.0)をもとに当サイトで整理した世界245の国・地域779都市です。

注意:本ページの値は速報値であり、後日修正されることがあります。防災上の判断は気象庁および各国気象機関の公式発表をご確認ください。

大気質データの出典:コペルニクス大気監視サービス(CAMS)/欧州中期予報センター(ECMWF)運用。US AQIはアメリカ環境保護庁(EPA)、欧州AQIは欧州環境庁(EEA)の算定式に準拠しています。

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