こんにちは!のぶやんです。
今回は天気の豆知識や雑学を集めてみました。
どれも周りの人たちにへぇ~って言ってもらえるかなあと思いますので紹介していきます。
僕の簡単なプロフィールです。
- 気象予報士
- 家族だんらんが好き
- 天気のへえ~やなるほど~を集めてみました
- 大雨は夜に多い
- 猫が顔を洗うと雨が降るってことわざは信頼できない
- 日かさ(ハロ)がでると雨が降る可能性が高い
- 沖縄でも雪が降ることがある
- 梅雨の期間は大体1か月半
- 風の吹く方向を背にしたら左手の方向に低気圧の中心がある
- 世界で最も雪が降る都市ベスト3は日本の都市
- 雨粒の形は涙型ではなくお饅頭型
- iPhoneの天気アプリは日本では当たりにくい
- 雷までの距離はピカッ光ってゴロゴロと音がするまで秒数×340m
- 日本の数値予報モデルは世界4位
- 春に咲く桜が秋に咲いたりすることがある
- 雨は夜更け過ぎに~♪の夜更け過ぎは0時~3時頃
- 線状降水帯が発生しやすい場所は九州の西岸や四国・近畿の太平洋側
- まとめ
天気のへえ~やなるほど~を集めてみました
天気は僕たちの生活において切っても切れないもので、身近な話題になりやすいです。
その天気のなるほど~って思えて他の人にも教えてあげたいなっていうものを集めましたので紹介していきます。
大雨は夜に多い
大雨は夜に多いってイメージがある人もいるかと思います。
実際に1日のうちでいつ頃が大雨が多いのかを調査をしている方がいて、日本全国を対象に1,000以上の観測データの11年間分の資料を使って1時間降水量50ミリ以上の観測回数を集計しています。
これをみると夜間に多くて、日中になると50ミリ以上の雨の頻度が少なくなって、一番正午前後が少ないってことになります。
注意してほしいのは夜に大雨が多いってだけで昼間に大雨がないってわけじゃないってことですかねえ。
猫が顔を洗うと雨が降るってことわざは信頼できない
天気のことわざに「猫が顔を洗うと雨が降る」っていうのがあります。
湿度が高いとヒゲが重くなって垂れてくると気になって顔を洗う仕草をすると言われています。
でも実際は猫が顔を洗うって仕草は大抵の猫が毎日行うグルーミングのひとつとされていて、湿度が高くなるとヒゲが垂れてくるっていうのも科学的根拠にも乏しいとされています。
日かさ(ハロ)がでると雨が降る可能性が高い
天気のことわざに「日かさがでると雨が降る」っていうのがあります。
日かさ(ハロ)ってこんなやつです。
低気圧から離れたところの巻層雲がでるところに日かさが作られます。
日かさが見えたのちに低気圧本体の雨雲が近づくことがあることから「日かさがでたら雨降るよ」ってことわざとして言われていていまでもこのことわざが当たる確率が70%前後といわれているので、結構雨が降りやすいです。
ことわざの中では当たるほうですが、はずれることもあるので最終的には天気予報や天気図や雨雲レーダーを見るのをおすすめします。
沖縄でも雪が降ることがある
沖縄地方でも雪が過去に降ったことがあるって知っていますか?
気象庁が観測記録によれば、過去に3回雪を観測しています。
1回目は1977年2月17日沖縄県の久米島でみぞれ(霙)が観測されています。
2回目は2016年1月24日~25日でこちらもみぞれを観測しています。
みぞれとは雨と雪が入り混じったものをいいます。
純粋に雪だけの観測ってことはないですが雪は降っています。
ちなみに江戸時代にも5回降雪の記録が琉球の歴史文書「球陽」にも記録されています。
梅雨の期間は大体1か月半
じめじめしてていやーな梅雨の時期ってどれくらいなんでしょう?
それぞれの地域ごとで差はありますが、梅雨の時期は大体1か月半くらいです。
地方 | 梅雨入り | 梅雨明け | 梅雨の期間 |
---|---|---|---|
沖縄 | 5月10日ごろ | 6月21日ごろ | 41日 |
奄美 | 5月12日ごろ | 6月29日ごろ | 48日 |
九州南部 | 5月30日ごろ | 7月15日ごろ | 46日 |
九州北部 | 6月4日ごろ | 7月19日ごろ | 46日 |
四国 | 6月5日ごろ | 7月17日ごろ | 42日 |
中国 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ | 43日 |
近畿 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ | 43日 |
東海 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ | 43日 |
関東甲信 | 6月7日ごろ | 7月19日ごろ | 42日 |
北陸 | 6月11日ごろ | 7月23日ごろ | 42日 |
東北南部 | 6月12日ごろ | 7月24日ごろ | 42日 |
東北北部 | 6月15日ごろ | 7月28日ごろ | 43日 |
地方別でみると一番梅雨の期間が長いのが奄美地方の48日で、梅雨の期間が一番短いのが沖縄地方の41日ってことになります。
風の吹く方向を背にしたら左手の方向に低気圧の中心がある
風の吹いてくる方向を背にして立った時、左手の方向に低気圧の中心があるよって法則があります。
これをボイス・バロットの法則いい、主に海上での経験則から得られたものとされます。
風があまり強くないとわかりにくくて、台風や発達した低気圧が近づいてきて風が強まった時にこの法則を体感しやすいかなあと思います。
世界で最も雪が降る都市ベスト3は日本の都市
世界で最も雪が降る都市ランキングベスト10をアメリカの気象会社AccuWeatherが発表しています。
ランキングに選ばれた都市は、人口が10万人以上という条件で選ばれていて、ベスト3が日本の都市になっています。
ベスト3がこちらです。
順位 | 国名 | 都市名 | 年間降雪量(センチ) |
---|---|---|---|
1位 | 日本 | 青森市 | 792 |
2位 | 日本 | 札幌市 | 485 |
3位 | 日本 | 富山市 | 363 |
実は日本は、世界でも有数の雪国で国土のおおよそ半分にあたる51.4%の地域が豪雪地帯に指定されています。
雨粒の形は涙型ではなくお饅頭型
絵本やマンガとかだと雨粒の形って涙型が多いですよね。
でも実際の雨粒の形は、2ミリ未満の小さいものは球形、2ミリを超える大きなものはお饅頭のような形になります。
ちなみにアメリカだと、ハンバーガーのバンズの形って例えられたりするみたいです。
iPhoneの天気アプリは日本では当たりにくい
iPhoneに搭載されてる天気アプリあんまり当たらないなあ~って思ったことないですか?
iPhoneのアプリはアメリカ民間企業のThe Weather Channelと言う会社が作成しています。
なので予報を作る人はアメリカ在住の人で日本の地域特性や地勢をしっかり把握していないため日本では当たりにくいと考えられます。
なのでiPhoneのアプリよりも気象庁や日本企業が作成してる天気予報を使うのが良いんじゃないかと思います。
ちなみに、The Weather Channelはアメリカでは天気予報の精度が良いと評判の企業なのでアメリカに行った際にはiPhoneの天気アプリを使った方がよさそうです。
雷までの距離はピカッ光ってゴロゴロと音がするまで秒数×340m
雷がピカって光って、ゴロゴロと音がするまでの時間で雷までの距離がわかるんです。
光が1秒で地球を7周しちゃいます。
一方で音は秒速340メートルなので、秒速340m×ピカッ(雷光)のあとからゴロゴロ(雷鳴)までの秒数=雷までの距離(m)となるのです。
例えば、ピカッと光った10秒後にゴロゴロと音がすれば3400m雷まで距離があるってことですね。
日本の数値予報モデルは世界4位
この先の天気はどうなるかなあという天気の予想資料を、数値による計算で作っています。これを数値予報モデルといいます。
気象庁ではスーパーコンピュータを使ってこのモデルを作成しています。
一方、日本だけでなくて世界各国でも数値予報モデルを作っていて主なモデルの中で日本のモデルは4位だとされています。
日本のモデルも他の国もモデルと切磋琢磨して精度向上していくことに期待したいですね!
春に咲く桜が秋に咲いたりすることがある
普通桜は春に開花するために前年の秋~冬は葉からアブシジン酸がでることで一度花芽は休眠します。
でも台風や虫の影響によって葉が落ちてしまうことで、葉からアブシジン酸がでなくなると休眠というプロセスがなくなり秋や冬に花が咲くことがあります。
秋や冬の季節外れに桜の花が咲くことを不時現象といったり返り咲き・狂い咲きといったりします。
雨は夜更け過ぎに~♪の夜更け過ぎは0時~3時頃
山下達郎のクリスマスイブの歌詞に「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう~♪」というのがあります。
夜更けとは国語辞典で「夜おそくなったころ」と記載されています。
気象庁では1日の時間帯の呼び方をこの時間はこういうっていうのを明確にしています。
気象庁では夜遅くの時間帯は21時~24時のことをいうので、「夜遅くなったころ」の夜更けは時間帯としては21時~24時頃だと考えられます。
夜遅くのあとの時間帯は気象庁の用語でいうと未明になります。
未明の時間帯は0時~3時となりますので、夜更け過ぎとは0時~3時頃と考えられます。
正確には、山下達郎さんにきいてみないとわかりませんが…大体そんなところでいいかと思います。
線状降水帯が発生しやすい場所は九州の西岸や四国・近畿の太平洋側
大雨研究の論文で、1995年~2009年の4月~11月のうちに集中豪雨がどの場所で発生しているのか調査されています。
図をもってきました。
これによれば線状降水帯は九州の西岸、四国や近畿の太平洋側で多くなっていることがわかります。
ほかの地域でも発生しないってわけじゃなくて、全国各地どこでも線状降水帯が発生する可能性はありますので注意が必要です。
まとめ
今回の内容についてまとめました。
以上が、「天気の豆知識・雑学を紹介します」でした。
読んでいただきありがとうございました。