柳川市(福岡県)では、公的資料を集約した災害履歴データベースに水害・土砂災害の記録が93件収録されています(県内60市町村中2位)。過去には1953年の洪水で死者・行方不明52人・床上浸水15,896戸・床下浸水10,138戸の被害記録があります。記録が多いのは6月・7月・8月・9月。梅雨末期の大雨と台風シーズンの両方に注意が必要です。役所周辺の地形は三角州・海岸低地で、水が集まりやすい地形です。このページでは、過去の記録・地形・ハザードマップの読み方・警戒レベル・保険まで、柳川市の水害への備えに必要な情報をまとめています。
データ出典: 市区町村別 災害履歴データベース(公的7資料・全国71,247件)・J-SHIS地形分類 | 更新: 2026年8月25日
県内 2位/60市町村
死者・不明52人・床上浸水15,896戸・床下浸水10,138戸
水害・土砂災害の記録の内訳
公的資料に収録されている柳川市の水害・土砂災害の記録です。
| 災害の種類 | 記録件数 |
|---|---|
| 洪水 | 59件 |
| 台風 | 20件 |
| 大雨 | 7件 |
| 強風 | 5件 |
| 竜巻 | 1件 |
| 高潮 | 1件 |
いつ起きている? — 月別の記録
記録が多いのは6月・7月・8月・9月。梅雨末期の大雨と台風シーズンの両方に注意が必要です。雨の降り方が変わる時期の前に、備えの点検をしておきましょう。
※ 月の記録がある災害のみ集計(月不明の記録は含まれません)
年代別の記録
※ 20年ごとの記録件数。古い時代ほど記録が残りにくい点に注意
柳川市の主な記録(被害の大きい順)
| 年 | 災害 | 種類 | 死者・不明 | 床上浸水 | 床下浸水 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1953 | - | 洪水 | 52人 | 15,896戸 | 10,138戸 |
| 1953 | - | 洪水 | 29人 | - | - |
| 1982 | *7月5日から8月3日までの間の豪雨及び暴風雨(台風第10号)による災害 | 洪水 | 21人 | 3,965戸 | - |
| 1982 | 昭和57年7月豪雨 | 洪水 | 21人 | 1,379戸 | - |
| 1702 | - | 洪水 | 1人 | - | - |
| 1971 | - | 台風 | - | 291戸 | 1,189戸 |
| 2026 | 令和8年6月24日からの大雨 | 大雨 | - | - | - |
| 2024 | 令和6年台風第10号 | 台風 | - | - | - |
※ 被害数値は判明分のみ。記録件数は資料への収録数で、市町村間の比較は目安としてご覧ください。
地形から見た浸水リスク
浸水のしやすさは「その土地がどうやってできたか」でほぼ決まります。柳川市の役所周辺は三角州・海岸低地ですが、下のツールであなたの住所の地形も調べられます。
しにくい中程度浸水
しやすい
あなたの住所・地区で調べる(無料ツール)
役所周辺だけでなく、お住まいの場所の値を確認できます。町名まででOK(例: 志免町別府、博多区住吉)。入力内容は国土地理院・防災科研の公開APIに直接送信され、当サイトには保存されません。
地形分類と水害リスクの一覧
| 地形分類 | 水害リスクの目安 | 説明 |
|---|---|---|
| 後背湿地 | ▲ 浸水リスク高 | 周囲より水はけが悪く、大雨のときに水が溜まりやすい土地 |
| 旧河道 | ▲ 浸水リスク高 | 昔の川の跡。豪雨時には水の通り道に戻りやすい |
| 三角州・海岸低地 | ▲ 浸水リスク高 | 河口・海沿いの低地。洪水と高潮の両方に注意。柳川市の役所周辺はこの分類(三角州・海岸低地) |
| 谷底低地 | △ 内水氾濫に注意 | 谷を埋めた低地。短時間の豪雨で水が集まりやすい |
| 自然堤防 | △ 中程度 | 川沿いの微高地。ふだんの雨には強いが、大規模な洪水では浸水することも |
| 扇状地 | △ 中程度 | 山から平野への出口。土石流や河川氾濫時には流路になることがある |
| 砂州・砂礫州 | △ 中程度 | 海沿いの砂の地形。高潮や排水不良に注意 |
| 砂礫質台地・ローム台地 | ○ 浸水リスク小 | 高台で浸水しにくい(縁辺の崖崩れには注意) |
| 丘陵 | ○ 浸水リスク小 | 浸水はしにくいが、造成斜面では土砂災害に注意 |
| 山地・山麓地 | ○ 浸水小・土砂に注意 | 浸水リスクは小さいが、土砂災害警戒区域の確認を |
※ J-SHISの地形分類にもとづく一般的な傾向です。
浸水深の目安 — ハザードマップの数字の読み方
ハザードマップに書かれた「浸水深」が実際どのくらい危険なのか、目安はこちらです。
| 浸水の深さ | 状態 | 何が起きるか |
|---|---|---|
| 〜0.5m | 床下浸水 | 大人のひざ下。それでも車の走行は危険、用水路との境目が見えなくなります |
| 0.5〜1m | 床上浸水 | 1階の床が水に浸かり、電気設備や家財に被害が出ます |
| 1〜2m | 1階の軒下まで | 1階はほぼ水没。2階以上への垂直避難が必要です |
| 2〜5m | 2階まで浸水 | 2階も安全ではありません。早めの立退き避難を |
| 5m〜 | 屋根まで | 家屋全体が水没するレベルです |
警戒レベルと取るべき行動
大雨のとき、自治体や気象庁から出る「警戒レベル」の意味です。レベル4までに全員避難が原則です。
| 警戒レベル | 情報 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| レベル1 | 早期注意情報 | 最新の気象情報に注意する |
| レベル2 | 大雨・洪水注意報 | ハザードマップで避難場所・経路を確認する |
| レベル3 | 高齢者等避難 | 高齢の方・障害のある方・乳幼児連れは避難開始。それ以外の人も準備を |
| レベル4 | 避難指示 | 危険な場所から全員避難。ここまでに避難を終える |
| レベル5 | 緊急安全確保 | すでに災害発生・切迫。命を守る行動を(2階へ・崖から離れた部屋へ) |
今日からできる備えチェックリスト
- □ ハザードマップで自宅を確認 — 浸水想定の深さと土砂災害警戒区域(下の手順で3分)
- □ 避難場所と経路を2つ以上 — 浸水時に通れない道(アンダーパス・川沿い)を避けたルートで
- □ 非常持出袋(最低3日分) — 水・食料・モバイルバッテリー・常備薬
- □ 火災保険の水災補償の有無 — 保険証券の「水災」欄を確認(下のPRで無料見積も可)
- □ 「レベル4で全員避難」を家族で共有 — 警戒レベル表はこのページ内にあります
ハザードマップの確認手順(3分)
- 重ねるハザードマップを開き、自宅の住所を入力
- 「洪水」「土砂災害」「高潮」を順にONにして、色がついた場所か確認
- 色がついたら上の浸水深の目安表で深さの意味を確認し、避難先を決める
自治体公式の最新版は「柳川市 ハザードマップ」で検索してください。指定避難所や開設情報は自治体サイトが正です。
周辺市町村との比較
| 市町村 | 水害・土砂災害の記録 | 地形分類 |
|---|---|---|
| 大川市 | 18件 | 三角州・海岸低地 |
| 大木町 | 6件 | 三角州・海岸低地 |
| みやま市 | 10件 | 旧河道・旧池沼 |
| 筑後市 | 9件 | 砂礫質台地 |
| 八女市 | 12件 | 扇状地 |
| 大牟田市 | 79件 | 三角州・海岸低地 |
| 広川町 | 10件 | 扇状地 |
| 久留米市 | 13件 | 砂礫質台地 |
よくある質問
Q. 柳川市は水害が多い?
A. 災害履歴データベースには柳川市の水害・土砂災害の記録が93件収録されています(県内2位)。記録上の被害は累計で死者・行方不明124人・床上浸水21,768戸・床下浸水12,697戸にのぼります(判明分のみ)。内訳は洪水59件・台風20件・大雨7件など。
Q. 柳川市で水害に警戒すべき時期は?
A. 記録上は6月・7月・8月・9月に集中しています。梅雨末期の線状降水帯による大雨、台風の接近時に特に注意してください。
Q. 地形からみた柳川市の浸水リスクは?
A. 役所周辺の地形分類は三角州・海岸低地で、目安は「浸水しやすい」です。同じ市町村内でも場所により地形は変わるため、上の「あなたの住所で調べる」ツールやハザードマップで確認してください。
Q. 警戒レベル4が出たらどうする?
A. 「避難指示」です。危険な場所にいる人は全員避難が原則。夜間や浸水開始後は移動自体が危険になるため、その場合は2階以上・崖と反対側の部屋への垂直避難に切り替えます。
関連ページ・関連ツール
- 柳川市の地震リスク — 震度別回数・30年確率・地盤(県内/全国順位・偏差値つき)
- 全国ライブカメラ実況モニター — 大雨のとき、近くの河川カメラをリアルタイム確認
- 台風トラッカー / 地震速報リアルタイム地図
- 福岡県の市町村別 水害リスク一覧に戻る
データの出典と注意点
- 水害・土砂災害の記録と被害数値: 市区町村別 災害履歴データベース(防災科研「災害年表マップ」、国土地理院「自然災害伝承碑」、各市町村の地域防災計画ほか公的7資料を集約・全国71,247件)
- 地形分類: 防災科研 J-SHIS(役所付近の250mメッシュ値)
- 被害数値は資料に判明分が記載されている記録のみの合計です。実際の被害はこれより多い可能性があります。
- 浸水深の目安・警戒レベルは国土交通省・内閣府の公表資料にもとづく一般的な整理です。
- 記録が少ない=安全という意味ではありません。最新・正確なリスクは自治体のハザードマップをご確認ください。
